ありゃ〜、2022年は国際情勢も中々不安定だね…世界的に見てもコロナがまだまだ経済影響を与えているし、中々投資が難しい1年だね。
パパは去年までは好調だったけど、今年はどうなの?
パパが好調だったわけじゃなくて相場が良かっただけだからね(笑)
パパも当然ながら去年の年末から2ヶ月あまりで10%資産が減っているよ。
そんな!大変じゃん!何も行動しなくて良いの!?
むしろ、こういう地合いの時は行動しすぎると自滅するんだよ。その理由を教えてしんぜよう。
パパ、いつもより少しだけ頼りになる…!
こんにちは!資産が数百万円減ろうが、あまり気にならずに生きていられるあいろんです。
今回は何よりも投資初心者が陥りがちな「狼狽売り」「相場からの退場」について具体的なNG行動と対処法を紹介していきます。
この記事は、こんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
本記事で前提となる投資手法について
あいろんは基本的に投資信託にせよ株式にせよ「長期的に成長する」可能性に賭けて投資をします。その中でも下記はコア資産への投資としては必須項目です。
本記事では前提として上記を満たすものを「投資対象」にしています。
「どんな銘柄を選んだら良いかわからん!」という方は、下記の記事を参照してみてください。SBI証券、楽天証券、マネックス証券でそれぞれおすすめの銘柄をピックアップしています。
要は、商品選びは大前提ということです。
「狼狽売りさえしなければ資産は確実に増える」なんていう話ではありません。
極端な話、ビットコインや個別株であれば長期的な右肩上がりはありえないので、狼狽売りした方が結果的には良かった、なんてことも全然ありえます(笑)この辺りは長期的な経済成長を前提に出来ない分、投機的要素が強くなるわけですね。
時代はインデックスファンドへ移行中
前述の通り、現代において投資運用のトレンドはアクティブファンドからインデックスファンドへ移行を遂げている最中です。
理由としては、下記2点が大きいと考えます。
- 賢人たちの優良な思考に簡単に触れることが出来る様になった
- 優良商品が簡単に日本で購入出来るようになった
賢人たちの優良な思考に簡単に触れることが出来る様になった
現代は良い時代です。
投資に携わる人間としては必読に近いレベルの書籍「敗者のゲーム」「ウォール街のランダム・ウォーカー」が現代では簡単に電子書籍で手に入ります。
また、YouTuberの両学長や中田敦彦氏なども非常にわかりやすく、芯をとらえているお金の情報発信をされています。
今や簡単に優良な情報にアクセスできる時代であり、「暴落はじっと待つ」ことの大事さを賢人たちが口を揃えて教えてくれます。
優良商品が簡単に日本で購入出来るようになった
情報の発信側と受け取り側で情報レベルに差が発生することを「情報の非対称性」と言いますが、投資界隈はまさに情報の非対称性が顕著でした。
投資家の諸先輩方に話を聞いても、「昔はなかった」「ネットで買えるなんて良い時代」なんていう言葉も良く耳にします。
そして投資しなくても、30年前のように1年物の定期預金利率が6%を超えていなければおそらくあいろんも無理して投資はしなかったでしょう。
状況はその時代によって刻々と変わっていきますが、現代においてはネット証券でのインデックスファンド投資がベターだとあいろんは考えています。
2021年と2022年の相場の違い
2022年2月22日にブルームバーグ社より、下記の記事が出ています。
「S&P500、調整局面入りーバイデン氏が対ロ制裁発表」
因みに調整局面とは「52週間の最高値から10%下落した」事を指し、株価において一つの重要な参考指標の1つです。
コロナショックで未だに世界中が正常でないまま、外交上の理由や米国の利上げなど様々な理由が絡み株価は昨年までのように「一本槍での上昇」が見込みづらい地合いなことは、誰の目にも明らかでしょう。
思えば、FIREムーブメントが巻き起こり、米国株に投資さえすればリタイアも夢じゃない、などという現実に即さない加熱した情報が出始めたのも2020年ごろからです。1つの時代は終焉に向かっていたのかもしれません。
しかしながら、「投資を辞めるべきか?」「今からでは遅いか?」など投資自体を否定する理由には全くなりません。むしろ将来的な長期投資にとってみれば「仕込み時」の時代が来たと考えることも出来ます。
上記にも関わらず、いわゆる「投資初心者」が相場から退場してしまうのは調整局面の常です。少しでも「相場に居続ける」重要性を再確認するため、相場にいられない「狼狽売り」してしまう人の特徴を見ていきたいと思います。
狼狽売りする人の特徴とは
前述の通り、2020年後のコロナショック後からの戻りの早さは「投資を始めるなら今がチャンス」とメディアが煽る材料としては十分すぎました。
そんな中で「儲かるならやろうかな」というすけべ心で良くわからないままに投資を始めた初心者ほど、現在の状況にうろたえているように感じます。
Twitterから現在の悲痛な叫びをいくつか抜粋してみます。
「含み損に耐えきれない」
「投資をやめようと思います」
「一度全て清算します」
長期投資で地に足つけている投資家からしたら「何を言っているんだろう?」という話だと思いますが、実際に調整局面で狼狽売りする人は一定数存在します。
そんな狼狽売りする人の特徴は下記3点で説明ができます。
- ナンピンしがち
- 商品変更・買い直しがち
- マネーフォワード見すぎがち
ナンピンしがち
投資の格言で「落ちるナイフをつかんではいけない」という言葉があります。
狼狽売りしがちな人ほど「下がったところで買いたい」という気持ちが先行しがちです。ですが調整局面、下落局面、はては暴落にまで行き着く時にはナンピンの結果傷口を広げて取り返しがつかない損失を被る可能性は実際にあります。
今回の調整局面で見られたケースを具体的に1つ挙げてみます。
ナスダックにレバレッジをかけた投資信託「レバナス」を買い続けて結果的に30〜50%程度の含み損を抱えた結果、コツコツナンピンした分をまとめて狼狽売りするケースが散見されます。
「ヘタなナンピンスカンピン」とはよく言ったもので、基本的に買い増しを行いたい銘柄は余剰資金で積立を行うなどの対策を行う方が健全です。
商品変更・買い直しがち
狼狽売りをする人ほど悪い意味で「動きたがり」が多いように感じます。
デイトレードなどの短期間であれば損切りは早いに越したことはありませんし、短期的な思惑なども考慮して柔軟に対応しなければなりません。
しかしながら、あなたが「この商品を選んだのは間違っていたのでは」と考える根拠は残念ながら当たっているかわかりません。それなのに頻繁に変更をしていると、結局手数料や経費の分だけ確実にボディブローのように効いてきます。
「動かざること山の如し」自分が信じたシナリオは本当に間違っているのか、現在だけを見ずに長期的な展望で見る方が結果的に運用成績は良くなる事が多いはずです。
暴落を「バーゲンセール」と言いきれる投資の神様ウォーレン・バフェット氏の境地にまでは中々辿り着けませんが(笑)、優良商品を安く買えるチャンス!くらいのマインドセットはしておきたいところです。
マネーフォワード見すぎがち
本項目は「マネーフォワード」としていますが、いわゆる「資産管理アプリ」を見すぎる問題についてです。
「今日も◯◯万円資産が減った…」
「購入時からの株式下落率が◯◯%を超えた…」
上記は投資をしている人全てに与えられる「試練」であり「痛み」です。この痛みを乗り越えた先に「利回り」という果実を享受できることを忘れてはいけません。
同時に、特に下落相場においてマネーフォワードを見すぎるのは「百害あって一利なし」状態です。
相場はあなたが投資したタイミングに都合の良いようには動きません。目を覆いたくなるような日も存在します。
そんな時は下記どちらかで対応しましょう。
- 資産を見るタイミングを減らす
- 資産の下落幅を現時点からで再計測する
見る頻度を減らすというのは重要です。具体的には下記の通りです。
- 毎日見ている人だったら週一回に減らす
- それでも辛いようだったら月に一回に減らす
この方法はかなり有効でしょう。特に上昇相場では毎日株価チェックしている人も多かったと思いますが、本来株価は確認が多いとその分判断ミスも増えるというジレンマが起こり得ます。
同時に、現時点がスタート地点だと考えることも重要です。そうすると当初の含み損が気にならなくなります。
例えば下記のような例です。
総資産1000万円のAくんは200万円の含み損を抱え、総資産が800万円に減ってしまいました。
この時、Aくんは「800万円に減ってしまった」ではなく「800万円から更に20%調整が入ったら600万円くらいになる可能性があるな」と冷静に考えるべきです。
上記のような考え方が出来ると狼狽売りとは無縁の生活が送れるようになります。
「相場」より「生活レベル」を確認して、最適なリスク許容度を見直すべし
「資産が減っても気にしないなんて無理」
「現時点でのマイナスばかり気になってしまう」
上記のような人は、一度相場ではなく「生活レベル」を見直すべきでしょう。
その問いは簡単です。
あなたは毎月いくらの収入がありますか?
あなたは毎月いくらの支出がありますか?
収入は支出を上回っていますか?
上記全てに「YES」と答えられる人はなんの問題もありませんので投資を継続した方が良いでしょう。
上記に「NO」が入っている場合、特に「収入が支出を上回っていない」場合は狼狽売り云々の前に一度生活スタイルを見直すべきでしょう。
健全な投資は、健全な環境からしか生まれません。投資の損益が生活に影響を及ぼしてしまうのであれば大問題です。
一般的には上記にプラスして「生活防衛資金」として短くて3ヶ月、長くて2年分くらいの生活資金が手元にある状態で投資はスタートするべきという考え方が一般的です。
生活防衛資金は生活費の何ヶ月分が良いのか問題は人によって意見が分かれますが、過去記事でも取り扱っていますので参考にどうぞ。
上記を満たした上で、自分はどの程度の損失なら引き受けられるのか「リスク許容度」を自分に問いかけてみた上で投資対象を選定すれば狼狽売りして相場から退場、ということもなくなるでしょう。
ラップアップ
今回は投資初心者が陥りがちな「狼狽売り」「相場からの退場」について具体的なNG行動と対処法を紹介していきました。
知識さえあれば、相場からの退場は防げます。調整局面を良い機会として考えていきましょう。
最後に一言。
あいろん的には、相場から退場しないよりブログ更新を退場しないで書き続ける方が苦労します…
それではまた!