ねぇパパ、この間友達から「あっぱーますそう」の話を聞いたんだけど、パパ知ってる?
知ってるよ。
総資産3000万円以上の世帯だよね。
富裕層への第一歩だもんね!
そるとも将来の夢を聞かれたら「夢は富裕層ですけど、まずはアッパーマス層からですね」って答えるようにしてるよ。
えらい現実的な夢だね…(笑)
こんにちは!アッパーマス層に30代で到達した年あいろんです。
今回は「資産形成」において最初に立ちはだかる関所「アッパーマス層」について解説していきたいと思います。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
お金持ちの定義とは
「お金持ちの定義」についてご存知でしょうか。
お金持ちの感覚については、認識の相違が生まれやすいです。
100万円あったらなんでもできる!ワクワク
住宅購入の頭金が100万円しかない…泣
上記のように子供から見ると100万円は十分大金ですが、住宅購入時の100万円は頭金としても少ないレベルの価値しか持ちません。
一般的にあまり知られていませんが、上記のような「お金持ち(富裕層)の定義については野村総合研究所が明確に発表してくれています。
- 5億円以上…超富裕層 0.16%
- 1億円以上5億円未満…富裕層 2.29%
- 5,000万円以上1億円未満…準富裕層 6.32%
- 3,000万円以上5,000万円未満…アッパーマス層 13.18%
- 3,000万円以下…マス層 78.03%
※割合(%)は何れも2019年度野村総研調査による
世間で「お金持ち」とカテゴライズされる富裕層は金融資産を1億円以上持っている事が定義であり、超富裕層と合わせて2.45%程度の割合になります。
100人中2.4人だから、学生時代にお金持ちの子供が学年に1人くらいいたのも納得できる確率です。
アッパーマス層は「第一の関所」である
前述の通り、「保有資産額」の定義の第一関門は「アッパーマス層」であり、それ以下は「マス層」という形で一括りにされます。
総資産3,000万円以上とは、最初のハードルが高すぎる…
マス層から抜け出した時点で、上位20%だからね。
それでも十分すごいよね!
収入やライフスタイルによって目指す場所は異なりますが、特に下記に当てはまる方は、必ずアッパーマス層の関所は通過しないといけません。
当面の目標にはアッパーマス層を置くのがぴったりだと考えています。
経験則ですが、最初からアッパーマス層を目指してもハードルが高いので1番最初は1,000万円をベンチマークに置くのがおすすめです。
アッパーマス層の年収と生活レベル考察
令和2年の金融広報中央委員会が公表した「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]によると、アッパーマス層のデータは下記の通りです。
- 30代 0.9%
- 40代 8.8%
- 50代 15.9%
- 60代以上 47.4%
- 無収入 7.7%
- 〜300万円 12.8%
- 〜500万円 10.2%
- 〜750万円 14.7%
- 〜1000万円 21.2%
- 〜1200万円 29.2%
- 1200万円以上 47.1%
データ上はやはり「退職金が出たシニア世代」「共働きを含めた1200万円以上の高年収世帯」の割合が高いです。
ただ、パパはデータ上でいうと「30代」「〜750万円」の時に達成してるから、必ずしも高年収や退職金が必要なものでもないよね。
継続が大切。
アッパーマス層の目指し方(サラリーマン編)

さて、あいろんのようなサラリーマンから「アッパーマス層」へ到達の仕方を考えていきます。
マネー系書籍として非常にためになる書籍「黄金の羽根の拾い方」内で資産形成自体は、下記の単純な方程式以外の何者でもないと紹介されている一節があります。
(収入−支出)+(資産×運用利回り)
上記より、資産増加を狙うときはシンプルに下記の3パターンに分類できます。
そして、「アッパーマス層は誰でも到達可能」と言いきれる根拠がここに隠されています。
「収入を増やさなくても到達可能」というのがアッパーマス層のミソです。
巷にはたくさんの「投資本」「転職本」「副業本」が溢れています。
当然、参考になる手法もあります。
しかしながらまっさらな状態のスタートで1番速攻性があるのは「支出を減らす」一択です。
そして、支出の中でもとにかく「住宅費」などの大きい固定費に絞ってコストカット出来るかどうかが蓄財の勝負所になります。
住宅費の適正範囲で調べると「年収の30%」などという説も出てきますが、それはお金かけすぎです。
パパ的には、額面の3割も住宅に払って資産を増やせる余裕がある人なんていないと思っているよ。
住宅のカットに関しては色々と手段が考えられますが、下記などが検討候補になります。
住宅費を削ったら、後は固定費の中でも見直せるものを同様に片付けていく手法でOKです。
前置きが長くなりましたが、資産形成において下記のようなケースを想定してアッパーマス層到達を考えてみましょう。
- 保有資産1,000万円程度(30代突入時)
- 生活費400万円/年(月額33.3万円)程度
- 年収600万円(30代前半)〜700万円(30代後半)
- 手取りは30代の10年間年収(650万円)を平均して500万円程度
具体的な手順は以下の通りです。

①住宅費のカット
現行住宅から借上社宅への引っ越し
→約100〜150万円程度/年 費用捻出
借り上げ社宅について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
②保有資産のインデックスファンドへの投資
- 全世界株式もしくは全米株式
- 生活防衛資金を残した、800万円の投資
- 想定利回りは年当たり4%(税引後)
→初年度32万円、以降複利+入金分で雪だるま式に資産増
③入金
手取りから生活費を引いた余剰分資金+住宅費で浮いたコスト+(固定費削減分コスト)
極論ですが、上記で30歳から毎年の入金額が300万円を守れれば資金0円からでも「アッパーマス層到達」です。
ここまで読んで、下記のように思った方も多いでしょう。
「そもそも年収は少ない」
「社宅なんて自分の会社にはない」
「転職したくない」
「独立する勇気がない」
「副業をしようとも考えない」
上記のような感じだとアッパーマス層の到達は遠のいてしまいます。
年収が高い方がアッパーマス層の道のりが楽になるのは前述の通り、周知の事実です。
一方で支出を減らして投資で10〜15年スパンで堅実に増やしていく方法でも十分に再現性があります。
とにかく「住宅費」を削るだけで劇的に生活コストが変化しますので、アッパーマス層到達の資産形成には住宅費が重要だと肝に銘じましょう。
パパは住宅費が借り上げ社宅で浮いてから、劇的に生活が楽になったと言っているよね。
年間150万円の支出って、ものすごい大きいからね。
転職する時には必ず住宅関係の福利厚生もチェックした方が良いんだよ。

アッパーマス層到達までの投資方針
上記シミュレーションにおいては、投資の効率化を図るために「インデックスファンド」に投資した前提で利回りを算出しました。
あいろん的には、「投資に興味のない人」の資産形成はインデックスファンドが最適解だと考えます。
とにかく余剰資金をインデックスファンドに積み立てていくのがベストだと考えます。
おすすめのインデックスファンド7選はこちら
個別株などの攻めた投資も織り交ぜたい場合は、出来る限り少額でサテライト的に運用を行うにとどめましょう。
富裕層のアクティブ投資についても下記記事でまとめています。
S&P500連動型インデックスファンドは15年期間のデータで見れば18.9%〜4.2%の利回りで推移すると過去の歴史が教えてくれているんだよ。
パパの大好きな「ウォール街のランダムウォーカー」に載っているデータだよね。
これはたしかに知っておいた方が良い1つの知識だよね。
ラップアップ
今回は「アッパーマス層」への具体的到達手順を考えてみました。
具体的な貯蓄の方法については、他記事でも書いていますので参考にしてみて下さいませ。
最後に一言。
サラリーマンでアッパーマス層まで到達できる人は、マネーリテラシーが出来上がっている証拠だからその先もどんどん資産が増えていきますよ。
それではまた!