ねぇパパ、うちにはどれくらいお金があるの?
いきなり直球な質問だね…そるとちゃんをしっかり育てられるくらいはあるから大丈夫だよ。
じゃあ直近の学生生活調査から割り出した養育費ベースで考えると、2000万円前後ってところだね。
ただパパは若干投資に回しすぎる傾向があるから気をつけようね。
キャッシュ比率は属性や収入にもよるけど、パパだったら最低でも生活費の半年分は現金で持っておこうね。
そるとちゃん、パパより詳しいね…
こんにちは!今回は「30代サラリーマンのキャッシュポジションの最適解」について考えていきます。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
キャッシュポジションとは
「キャッシュポジション」とは投資家の間でしばしば用いられる用語です。
定義としては「投資資金の中で投資に回していない手元資金」のため、下記のような使い方をされます。
あいろんはキャッシュポジションはどれくらいで見ているの?
今は少しだけ多めですが、基本的には100万円くらい残して後は投資に回すことが多いですね。
上記のような会話から、あいろんは「リスクを多めに取っているタイプ」だとわかるわけです。
反対に年齢や性格に応じてキャッシュポジションを多めに取る投資家もいますし、時代や状況に応じて一概にどちらが正解と言えない点が面白いポイントです。
相場の格言「キャッシュイズキング」
投資をしていると相場が下落したり、一時的に損失が発生したりするケースがあります。
特に不景気で相場全体が低調な時、「CASH IS KING」現金は王様だという論調が強くなります。
相場暴落時でも現金の価値は下がらないどころか物や金融商品の値段が下がるため、相対的に現金の価値が上がる、という考え方ですね。
反対に相場が好調な時には「現金を投資資金に変えないなんてもったいない」という真逆の意見が市場を支配する時もあります(笑)
どちらか一方の意見に偏らず、現金にはメリットもデメリットもある点を認識の上でキャッシュポジションは決めていきましょう。
パパがキャッシュの比率を低くしているのは、30代という「資産構築期」かつ「毎月のサラリーがある」現状だからです。
人によって違うのでこの点は注意!
キャッシュポジションは運用利回りに重大な影響を及ぼす
キャッシュポジションは良くも悪くも運用利回りに重大な影響を及ぼします。
例えば、下記のようなケースを見てみましょう。
リスク資産の株式へ投資(フルインベストメント)その後株価暴落に巻き込まれ、価値が50%減の500万円に下落。その後、1年で元の1,000万円まで戻った。
リスク資産50%、キャッシュ50%で持っていたところ暴落に巻き込まれ株価価値が50%減の250万円に下落。しかし持っていた残りのキャッシュ500万円を用いて再投資を行い、1年で価値が元に戻った時には1,250万円になった。
Aさんの場合利回りは−50%→0%と変遷しています。
Bさんの場合は−25%→+25%に変遷しています。
違いは「キャッシュポジション」と「再投資のタイミング」のみですが、上記に近い事は記憶に新しい「コロナショック」で実際に起こっています。
実際に2021年に「FIRE」「億り人」など景気の良い言葉を良く聞きましたが、上手くポジションを調整して資産を増やせた投資家が一定数いたことは周知の事実です。
このように、キャッシュポジションの取り方一つだけで、10数%の運用差が出ることなどザラにあるという認識は持っておくべきでしょう。
サラリーマンは月次所得の安定度が高い
さて、上記を見て少し投資に精通した方であれば下記のように思われたでしょう。
「実際に底がわかっていたら誰だってそうする」と。
上記は実際その通りなのですが(笑)、タイミングはわからないので暴落に巻き込まれた時にコツコツ買い増していくのが凡人の最大の戦略になり得ます。
サラリーマンは凡人の投資戦略においてかなり強い特殊能力を発揮します。
それは、「毎月ほぼブレない給料が確実に入る」ことに他なりません。
実際はコロナショックのような暴落相場が起きたとして数日、数週間で終わる事は稀です。
株価は上下を繰り返しながら数ヶ月〜数年くらいかけて元の水準に戻っていきます。
パパが働いてくれているおかげで、安定した生活をしながら投資で時間をかけてお金を増やせています♪
年齢=安全資産の考え方
「現金比率はどの程度にすれば良いのか」
上記は投資を始めたら誰もが一度は考えるテーマです。
考え方としては様々ありますが、「年齢=安全資産」という考え方は昔からあります。
まずは上記をベースにして30代で30%、50代で50%と考えながら「やや安全資産比率が高すぎるかな」とか「もう少し値動きをマイルドに抑えたいな」など、カスタマイズを自分流に行っていくのがおすすめです。
リスク資産は暴落時に買い逃すと富裕層が遠のく
2020年に起きた「コロナショック」は回復があまりにも早すぎて、特に初めての暴落を経験した投資家は買い向かう前に相場が全快してしまったという話も良く聞きます。
キャッシュポジションが最も真価を発揮するのは「暴落時」です。持っていても価値がリスク資産より目減りせず、バーゲンセールになったリスク資産を買うことができる「万能薬」としての効能が期待できます。
2022年現在、リセッションに突入するという世論も出始めているのでキャッシュポジションは意識しておきましょう。
結果的に資産額が多い人は「暴落時にバーゲンセールで株を買えた」という人が多いよね。
ラップアップ
今回は「30代サラリーマンのキャッシュポジションの最適解」について考えていきました。
30代は働き盛り、安定度も高いのでそれほど現金持っておく必要はないと個人的には考えていますが暴落時に資産を一気に増やせるよう、普段からシミュレーションしています。
最後に一言。
キャッシュポジションの巧拙が運用の差を分ける。
それではまた!