パパ、2022年度の投資方針はどうするの?
改めて「お金は寝かせて増やしなさい」を読んでインデックス投資の強さを再確認できたので、愚直に積立を継続しますよ。
それは良いんだけど、リバランスはちゃんと行った?
2021年は株高だったんだからポートフォリオ確認して比率修正しないとダメだよ。
著者の水瀬さんも「資産配分がすべての勝敗を決める」っておっしゃっていたでしょ?
まだです、すいません…すぐやります。(末恐ろしい子だ)
こんにちは!「お金は寝かせて増やす」スタイルに全面的に賛成しているあいろんです。
今回はマンガ版も発売されて話題になっている「お金は寝かせて増やしなさい」原作の内容で役に立った点を要約していきます。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
「お金は寝かせて増やしなさい」とは
「お金は寝かせて増やしなさい」はインデックスファンドに特化したブログ「梅屋敷のランダム・ウォーカー」運営者の水瀬ケンイチ氏が2017年12月に発売された書籍です。
2021年12月にマンガ版が発売されたと言うことで再度注目を浴びています。本書の特筆すべき点は当時ほとんどなかったであろう「個人投資家」からのインデックスファンドに関する書籍である、という事です。
本書は、下記のような書き出しから始まります。
当時20代後半のIT企業社員だった水瀬氏はマネー雑誌をもとに色々な投資に手を出していたそうです。
そんな時に、名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」を読んで下記の言葉を目にします。
「個人投資家にとっては、個々の株式を売買したり、プロのファンドマネージャーが運用する投資信託に投資するよりも、ただインデックスファンドを買ってじっと待っている方がはるかに良い結果を生む」
上記にビビッときた水瀬氏は、ウォール街のランダム・ウォーカーをバイブルとして「寝かせるだけの資産運用」方法を確立し、自身の手法を「梅屋敷のランダム・ウォーカー」というブログ内で広く発信されています。
ウォール街のランダム・ウォーカーはあいろんも事あるごとに紹介している名著であり、間違いなく投資家であれば一度は「読むべき」本だと断言出来ます。
しかしながら、内容的に512ページもありその分厚さは弾丸でも防げるのではないか、と巷で話題になっているのも事実です(笑)初心者が息巻いて読み始めると挫折する可能性はゼロではありません。
そんな初心者や読書慣れしていない人でも「お金は寝かせて増やしなさい」はすっと読める入りやすさを感じます。個人的には原作の方が内容が整理されていて読みやすいですが、どうしても活字を読みたくない人はマンガ版を検討しても良いでしょう。
本書ではインデックスファンドを下記3点よりすすめています。
上記についてはインデックス投資を行わないにしても知っておいた方が良い情報でしょう。
興味がある方はインデックス投資についての記事も参考にしてください。
本書の注目ポイント3選
前述の通り、本書においてはインデックスファンドへの投資を前提に話が進んでいきます。
インデックスファンドを中心に据え置く書籍については過去に何度も紹介してきました。いずれも金融教育においておすすめできる良書です。
それくらい「投資の最適解」として隙の少ない投資法だとあいろんは考えて自らも投資を行なっています。
本書もそんな良書の類でありながら、個人投資家の水瀬氏ならではのポイントが散りばめられており興味深いので、3点紹介します。
生活防衛資金を保守的に見ている
まず、一点目は「生活防衛資金を保守的に見ている」点です。
生活防衛資金、すなわち自分に何かあっても生活を守れる分は現金として蓄えておくことが資産運用においてはセオリーとされています。
投資は生活防衛資金を貯めた後、あくまで余剰資金で行いましょう…という考え方ですね。
本書の特筆すべきは生活防衛資金が「生活費2年分」とかなり長く見積もっていることです。標準的な生活防衛資金は半年〜1年程度で見積もることが多いですが、2年分はあいろんも聞いたことがありませんでした。
あいろん個人は生活防衛資金を大体3ヶ月〜半年程度で見ていますが、サラリーマンではなく個人事業主だったり、中年以上でリスクを極力抑えたい人にはむしろ本書の考え方がしっくり来ると思います。
リスク許容度について深く言及して、具体的に活用できるツールも紹介してくれている
本書で最もあいろんが役立ったと感じる点は「リスク許容度」について割いているページが多いことです。
著者自身も書籍内で「インデックス投資において1番大切なことは、自分のリスク許容度を知ること」だと言いきっています。
そしてリスク許容度は「科学というよりは芸術の領域に属する」と考え、結局は「自分が夜ぐっすり眠れるかどうか」にかかっていると説きます。
上記はウォール街のランダム・ウォーカーが元ネタではありますが、「リスク許容度は科学ではなく芸術」というパワーワードはあいろんも初めて読んだ時は大いに膝を打ったことばです。
そんな名言を引用しつつ、本書は具体的に「数字を入力するだけでリスクと期待リターンがわかる便利ツール」をしっかりと紹介してくれている点も本書の秀逸な点です。
特に書籍内でも取り上げている「ファンドの海」はあいろんも実際に行ってみましたが分析結果が非常に面白く参考になりました。
「寝かせる」難しさに言及している
本書では「始めるのは簡単だけど続けるのは意外と難しい」ということを説明するためにまるごと一章分使っています。
「損益で一喜一憂する凡人から抜け出よう!」という項目もありますが、ただインデックスファンドを買ってじっと待っているのが意外と大変という点についてかなりの文章を割いて言及しています。
これは意外と見落としがちなのですが、インデックスファンドの真理です。
少なくとも、インデックスファンド投資にたどりつくためには下記の道程が必要になります。
上記のような事が出来る人は、だんだんと下記のような誘惑に駆られます。
自分であのお気に入りの会社の株を買ったらどうなるのだろう?
今はハイテクが伸びているけど、今後もハイテクが下火になる事はなさそうな気がするからハイテク株に張ってみたい
もしかしたら自分にもウォーレン・バフェット氏のようなアクティブ投資の才能があるのでは?
はい、全てあいろんも経験済みの誘惑です(笑)そして、インデックスファンドをコア資産において運用する手法に至るまでに投資開始から7〜8年は要したのが現状です。
要は、インデックスファンドのすごさが腹に落ちるまでに紆余曲折の可能性があるよ、ということです。そしてこれは経験者でないと中々分かり得ない感覚だとも思います。
あいろん個人の感覚としては、本書のような優良書籍に触れてインデックスファンドをはじめてみて、興味を持ったら少額をアクティブファンドに回してみるでも良いと思います。
この辺りの「寝かせる」難しさについては必ず誰しもが経験すると思いますが、必ず「寝かせる」が最強だという原点に立ち戻る日が来ますので安心して色々やってみてください(笑)
ラップアップ
今回はマンガ版も発売されて話題になっている「お金は寝かせて増やしなさい」原作の内容で役に立った点を要約していきました。
リスクについても標準偏差など用いて詳細に解説されている良書なので、「投資してみたいけどリスクが怖い」という人にはぴったりの入門書だと思います。
最後に一言。
改めて「お金は寝かせて増やしなさい」を読んでインデックス投資の強さを再確認できたので、愚直に積立を継続しますよ。
それではまた!