パパ、「投資がわかりやすく学べて子供でも面白く読める本」ってなにかある?
そるとちゃん、難しい質問するね(笑)
とっつきやすくて面白いのは厚切りジェイソンさんの本かなぁ。
芸人やっているだけあって、やっぱり話が面白い!
「ホワイジャパニーズピーポー!?」の人だね。
面白そう〜。
どんな内容か教えなさい!
こんにちは!コア資産の保有の考え方は厚切りジェイソン氏とほぼ同じのあいろん(@iron_money)です。
今回は厚切りジェイソン氏のマネー系書籍「ジェイソン流お金の増やし方 コレだけやれば貯まる!」より特に心に響いた内容を紹介していきます。
この本はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
「ジェイソン流お金の増やし方」について
パパ、なんでお笑い芸人さんが投資について本を出しているの?
そうだよね、パパも最初はびっくりしたよ(笑)
でも書籍冒頭でその懸念は払拭されるよ。
本書は下記のような書き出しからスタートします。
「芸人・厚切りジェイソンとして仕事をしながらIT企業の取締役としても仕事をこなし、同時に投資家としても活動している僕は資産運用だけで家族全員が安心して一生暮らせるほどの資産を15年で増やしました」
お笑い番組で「Why⁉︎Japanese People‼︎」と叫んでいるだけの印象でしたが(笑)
その正体はとんでもない知性派だったわけです。
パパが散髪に愛用している「QBハウス」の待合室で流れるインタビュー動画で印象が変わったと良く言っていたよね。
QBハウスの動画内では、要約すると厚切りジェイソン氏がインタビューで下記を話されていました。
- カットだけで1,200円(2022年当時価格)はコスパが良い
- 髪は定期的に切るから年間で数万円は支出が変わる
- その分を投資に回せば「塵も積もれば山となる」
インタビューを聞いて、徹底的な倹約の意識が染み付いている人なんだなと感じていました。
肝心の書籍の内容としては「具体的」かつ「バックデータの参照を極力減らす」事によって、かなりわかりやすく仕上がっていると感じます。
ETFはどの側面から見てもソツのない優秀な金融商品です。
現状で1本でアメリカ全体に投資できるVTIがおすすめという点に関しても同意です。
厚切りジェイソン氏のキャラクターがわかっている点も、読みやすさに拍車をかけます。
他の人であれば「相当キツい表現」でも読みやすく感じます。
他の金融系のプロでは出来ない、芸人ゆえの強みでしょう(笑)
厚切りジェイソンさんは芸風自体が割と尖っているもんね(笑)
とっかかりで投資に興味を持つ分には読みやすいかも♪
ただ、読みやすい分内容としては少しあっさりしている印象だね。
そるとちゃん、その通り!
例えば、書籍で多用されている利回りの根拠は「なんで6.4%なの?」と感じる方もいると思います。
厚切りジェイソン氏が主張する20年スパンでの年相当利回り6.4%。
上記の根拠は、説明が少し薄いかなという印象です。
そんな時は名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」を読むことをおすすめします。
パパは「敗者のゲーム」と「ウォール街のランダム・ウォーカー」は必ず読むべき推薦書籍にしています。
そんな厚切りジェイソン氏の「投資極意」が詰まっている本書ですが、特にわたしも「参考になるなぁ」と共感出来た考え方に関して後述して紹介します。
厚切りジェイソン氏の投資極意4選
- 投資をしないのは「Opportunity Cost」
- ジェイソン流節約術は徹底的に
- 生活防衛資金3ヶ月分現金で残しつつ、他は全て投資にベット
- 投資先は「VTI」のみでOK
投資をしないのは「Opportunity Cost」
本書は、厚切りジェイソン氏が読者に語りかけるような論調ではじまります。
まず冒頭で「投資をしていない人は一番のムダ遣いをしている人だよ!」と言われるんだよ。
厚切りジェイソン氏の主張は下記の通りです。
- 投資をしないのは1番のムダ
- Opportunity Costは日本語訳すると「選択しなかったことで、失った価値」
- 銀行に預けていても手数料1回で年の利息はパァになる
- 72の法則でメガバンクに預けて倍になるには7万2000年かかる
- 金融資産割合で日本人はアメリカ人と比較して約40%預貯金の割合が高く、約30%株式・投資信託の割合が低い
- 厚切りジェイソン氏の投資法は20年の長期タームで考えた時に年利が6.4%を下回ったことはない
上記については概ね同意できます。
内容は「ど正論」です。
20年スパンで見た時に6.4%の利回りという説明も、ある程度投資をかじっている人は下記のように想像します。
「税引前で考えたとしても全世界型のインデックスファンドだと少し追いつかない利回りだな。厚切りジェイソンさんのポートフォリオはVOOかVTI中心だな」とこの時点で察しがつきます。
年利が6.4%で「低い」とか「倍にしたい」など思われた方は、もう少し突っ込んで複利について勉強しましょう。
年利6.4%は投資においてはかなり優秀な利回りです。
パパは長期で見たときの成長率は年ベース4%アップくらいで見ているので、厚切りジェイソンさんより保守的な考え方だよね。
ジェイソン流節約術は徹底的に
「マネーリテラシー」という言葉があります。
厚切りジェイソン氏はこのマネーリテラシーがないと「投資は成功しない」と断言しています。
そしてその心は「今、使っているお金は本当に価値があるのか?」に集約されます。
そんなジェイソン氏の本気な節約術12選が本書で明らかにされています。
特にパパがおすすめの3点を紹介します。
- 交通手段はまず歩く!
- スペックが大して変わらないなら安い代替品で対応
- ポイント倍増にだまされない。ポイントはごほうび遣いをしない。
パパも基本的には徒歩での移動を好むので、1時間程度であれば楽勝で歩きます。
単純なコストにプラスして健康的だと言い張っています。
パパとママは洋服好きだけど、「ハイブランドやセレクトショップを見て良いと思った服と似ているユニクロの服を購入する」エンタメ要素をプラスして2人で楽しんでいるよ。
楽しいしお得な気分になれるのでおすすめなんだって。
ポイントの件では、厚切りジェイソン氏が楽天ポイントとオーケーストアについて力説していました。共感しかありません。
厚切りジェイソンさんとは仲良くなれそうです。
生活防衛資金3ヶ月分現金で残しつつ、他は全て投資にベット
FPや金融の専門家が良く口にする言葉があります。
「生活費の半年〜1年分を蓄えてから余剰資金を投資に回しましょう」
厚切りジェイソン氏は上記より少なく、「生活費が3ヶ月分あれば投資資金を現金化する必要もなく何があっても立て直せる」と語っています。
上記については、30代三人家族のあいろんは全くの同意見です。
生活費の考え方もパパと一緒だね!
安定収入が1番のウリの会社員は、生活防衛資金3ヶ月分もあれば立て直しには十分です。
30代ならなおさらです。
そして厚切りジェイソン氏は「収入の◯割を投資に回す」という点に否定的なスタンスで意見もハッキリしています。
「あくまでも生活レベルは変えず、3ヶ月暮らせる現金を手元に残し、それ以外の収入を全て投資に回そう」と一貫して主張しています。
上記の考え方はとてもシンプルでありながら、毎月の家計を黒字化出来つつボーナスなどの臨時収入は全て投資に回せます。
資産増加スピードが段違いに早くなります。
また、本書は「手元にお金がない人はどうするか」にまで具体的に寄り添っている点が特徴です。
上記のように敷居を低くして、初心者でも「やってみよう」と思わせる点が多く散りばめられています。
投資先は「VTI」のみでOK
本書の1番の読みどころはなんといっても「厚切りジェイソン氏の投資先と運用方法」の項目でしょう。
厚切りジェイソン氏は米国株式ETF「VTI」を購入しています。
また初心者向けには、投資信託「楽天VTI」をすすめています。
本書の中で私が最も面白いと感じて、意外と他で情報が少なかったのが「VOO」から「VTI」に乗り換えた理由です。
現代は良質な「お金の情報」に気軽に触れられる世界になりました。
その中でも少し情報を集めれば、投資と経済を読み解いた最適解として下記がよく挙げられます。
- 米国株式への投資
- S&P500、全世界、全米株式などの優良インデックスファンドへの投資
わたしも上記内容については概ね同意見で、資産運用のコアはS&P500連動型ETFの「VOO」です。
「S&P500か全米株式か」については米国の成長にベットするという意味では誤差の範囲内。
後は自分の好み次第、という雰囲気だよね。
しかしながら厚切りジェイソン氏は下記の2点を理由にして、投資先をVOOからVTIに変更したと語っています。
- 「アメリカの中小企業はこれからも飛躍的に成長チャンスが土壌としてある」→成長性
- 「VTIは約4000社とVOOの500社より組み入れ企業が多い」→リスク分散
選択の肝になるのは、厚切りジェイソン氏が自身で「米国内で起業したてのスタートアップと接して感じている」点でしょう。
上記の思考を追体験出来ただけでも、本書を読んだ価値があります。
私も現在「VTI」はVOOに次ぐコア資産として保有していますが、本書を読んでVTIの価値の再発見が出来たように感じています。
パパはどちらかというと「スタートアップもやがて大きくなればS&P500に入ってくる」「参入障壁が厳しい方が逆にリスクが薄い」と感じているのでVOOがコアなんだけど、この辺はほんとに考え方の問題だよね。
投資をある程度かじって「VOOかVTIか」で悩んでいる投資家には必読の内容なので一読の価値ありです。
ラップアップ
今回は厚切りジェイソン氏の書籍「ジェイソン流お金の増やし方」より特に心に響いた内容を紹介しました。
非常に読みやすく、米国人ならではの著者の考え方も参考になるためおすすめです!
最後に一言。
厚切りジェイソン氏のお金へのブレない考え方はFIREを目指す人には参考になると考えます。
それではまた!