書評

蓄財のキーワードは「ジャスト・キープ・バイイング」要約と重要な3つのルール

そると

パパ、最近評判の「ジャスト・キープ・バイイング」ってもう読んだ?

あいろん

もちろん読んだよ。

非常に興味深かったね。

「ただ買い続ける」というのは投資に携わる期間が長ければ長いほど難しいというのが身に染みているから響くものがあったよ。

そると

そうだよね〜。

あと、収入が上がったら生活レベルが上がる「ライフスタイル・クリープ」の話なんかもすごい参考になったよね。

あいろん嫁

(父と娘の会話とは思えない…)

こんにちは!株式を10年以上「買い続けている」あいろんです。

今回は2023年発売して話題になった「JUST KEEP BUYING」の要約と重要な3つのルールについて紹介します。

この記事はこんな方に向けて書いています。

  • 「JUST KEEP BUYING」の要約が知りたい
  • 株式投資を始めたてorこれから始める予定である
  • 株を買い続けるとどれくらい成績が残せるか、データで知りたい
  • 「タイミング投資」と「ドルコスト平均法」でどちらが良いのか悩む時がある

結論としては、下記になります。

  • 「ジャスト・キープ・バイイング」と「ドルコスト平均法」は意味的には同じである
  • 「できるだけ早く投資すること」が富を増やすキーポイント
  • 神でさえ「ドルコスト平均法」には勝てない
  • 投資の鉄則は「早く買い、ゆっくり売る」
  • リスクコントロールのため「リバランス」は必須

それでは早速いってみましょう!

今回の参考書籍: 「JUST KEEP BUYING」

「ジャスト・キープ・バイイング」(ただ買い続けなさい)

本書で主張している点は、全てこの3語に集約されています。

「富を築くためになにより重要なのは、米国株をいつ買うかではなかった」

「カギを握っていたのは、買い続けることだった」

冒頭から上記のように畳み掛ける著者のニック・マジューリ氏はアメリカのデータサイエンティストです。

あいろん

冒頭からキャッチーでわかりやすい言葉で読者にインプットし、その後これでもかと過去のデータから導き出されるデータと突き合わせていく内容は圧巻です。

そると

さすがパパの大好きな書籍「サイコロジー・オブ・マネー」著者のモーガン・ハウセルさんも絶賛しているだけあるね。

モーガン・ハウセル氏は下記のように述べています。

世の中には優れたデータサイエンティストもいるし、優れたストーリーテラーもいる。だが、ニックのようにデータの真の意味を理解できるデータサイエンティストでありながら、説得力のあるストーリーを語れる人はまずいない。これは絶対読むべき一冊だ

そると

それでは、そんな書籍からパパが特に重要と感じた3点を解説していきます♪

「JUST KEEP BUYING」重要ポイント3点

「JUST KEEP BUYING」重要ポイント3点
  1. 早く買い、ゆっくり売る
  2.  底値を待って現金を貯めるのは無意味
  3. 株式市場への「無賃乗車」は出来ない

①早く買い、ゆっくり売る

前述の通り、本書の投資哲学は「ジャスト・キープ・バイイング」ただ買い続けなさいという考え方に集約されます。

そして様々なデータを用いながら「ほとんどの市場は、長期的に見るとほとんどの期間上昇している」ことを証明しています。

あいろん

上記より、機会損失の観点から投資資産売却時の基本戦略は「すぐ売るより、時間をかけて少しずつ売る」方が良いということになります。

そると

「早く買い、ゆっくり売る」つまりできる限り長く資産を保有した方がリターンの期待値は高くなるということなんだね。

あいろん嫁

「リバランス」「集中投資からの脱却」「経済的に必要になった時」以外は極力売らない方が良いと本書は解説しています。

長期投資の重要性が良くわかります。

②底値を待って現金を貯めるのは無意味

「神でさえ、ドルコスト平均法には勝てない」

本書にはそんな内容を裏付けるデータが用意されています。

あいろん嫁

仮に株価の変動が読める「神様」がいたとして、40年スパンで見たら神様がドルコスト平均法に負けるという衝撃的な内容です。

そると

パパ、なんで相場が読める神様が負けちゃうケースがあるの?

あいろん

1番の要因は「複利」の効果が大きすぎるからだね。

平均すると早い段階で投資するほど増加額は多くなる傾向があるんだよ。

本書によると、相場を読める神様の「バイ・ザ・ディップ」(タイミング投資)がドルコスト平均法のパフォーマンスを下回る確率は97%だったそうです。

「底値を待って現金を貯めるのは意味がない」

「できるだけはやく、頻繁に投資すべき」

あいろん嫁

上記がジャスト・キープ・バイイングの核心部分です。

あいろん

いかにタイミング投資が難しく、考えること自体が無意味なのかを教えてくれます。

そると

パパもこれを読んでから「結局、個別株は趣味程度にしておくのが1番だな」と再確認していました。

③株式市場への「無賃乗車」は出来ない

「まったくリスクを取らないことが、最大のリスクになるときがある」

「もしあなたがプラス面(資産の増加)を望むのなら、ボラティリティと周期的に訪れる資産の下落を受け入れなければならない」

投資においてもっとも重要な「リスク」についても本書はかなり言及しています。

そると

長期的に投資で成功するために、資産変動や暴落は必ず発生する「入場料」だと説いているわけだね。

あいろん

本来、避けられるのであればデータ的に「15%超」の年間下落は避けたいんだよね。

ただ、結局「途中で困難を体験せずに無賃乗車することはできない」から居続けることが1番効率が良いんだね。

「1世紀に2、3回の割合で起こると予想される50%の市場暴落に腹を据えて対応できなければ、一人前の投資家とはいえず、大したリターンも期待できないだろう」

あいろん

上記はウォーレン・バフェット氏のビジネスパートナーでもあるチャーリー・マンガー氏の言葉ですが、本質だと感じます。

ラップアップ

「JUST KEEP BUYING」の要約と重要な3つのルールについて紹介しました。

最後に、本書であいろんがもっとも心を揺さぶられた言葉を紹介します。

私は投資でも人生でも、運が大きな役割を担っていることを認めている。

だが、私は決してそれに対して無力ではない。あなたにとってもそうあるべきだ。

あいろん

投資には運も絡むけど、自分で選択して未来を良くすることは可能だという考え方はとても素敵です。

私もそんな人間でありたいと思わせてくれる言葉です。

それではまた!

ABOUT ME
あいろん
30代半ばのサラリーマン。 大学卒業後、中堅メーカーに就職。 現在は、大手IT系企業に勤務。 プライベートでは1児の父。 娘のそるとちゃんを溺愛しています。 仕事・投資・その他マネーハック的な記事含め書いています。 FIREは目指していますが、働くのが苦でない系サラリーマンです。
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