パパが珍しく漫画読んでる~!何読んでるの?
吉本浩二さんが書いてる「定額制夫のこづかい万歳」という漫画だよ。
アメトークでも紹介されてたマンガよね!確かに面白そう♪
本当に面白いよ。
「お小遣い」というテーマを通じて「幸せ」とはなにか、具体的に考えるきっかけになる哲学的なマンガだと思う。
(絶対そんな感じで読む漫画じゃないでしょ)
こんにちは!お小遣い制ではないですが、自分のためには月に2万円も使わない自信があるあいろんです。
今回は今話題のお小遣い漫画「定額制夫のこづかい万歳」を読んで感じたことを綴っていきます。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
「定額制夫のこづかい万歳」とは

2019年よりモーニングにて連載中の、吉本浩二氏自身の「お小遣い」を題材にしたドキュメンタリー漫画です。2021年4月21日に単行本第4巻が発売されました。
舞台は埼玉県郊外、2人の子どもと奥さんとの4人家族の吉本氏。
幸せな一方で、子供にも生活にもお金がかかる…ということで、月のお小遣い「21,000円」で生活しているそうです。
本書によると会社員の30~40代平均お小遣いが36,000~37,000円のため、平均より45%程低いお小遣いです。
そんな中、吉本氏やその周辺人物たちのお小遣い事情から楽しみや生き甲斐を語る姿は、「お金と幸福」について非常に考えさせられます。
作中で例を挙げるとキリがありませんが、お小遣い制の人物の一例を紹介します。
吉本浩二氏(小遣い21,000円)作者
本マンガの作者兼主人公の吉本浩二氏ですが、月々のお小遣いは21,000円です。
お酒は飲まないですがお菓子とジュースが大好きで、マンガ内でも様々なお菓子を食べる姿が見られます。
- イオンのフードコートで仕事をする際の仕事のお供のコーヒーを真剣に吟味し、1リットル84円(税込)を購入(1巻より)
- 100円ショップの「お菓子4個で100円」から真剣にセレクト。「歌舞伎揚」「ポテトフライ」「いちご麦チョコ」「さくらんぼ餅」を選び、美味しくいただく(1巻より)
- 本マンガが読売テレビ「川島・山内のマンガ沼」に紹介されて15,000円の臨時小遣いが出た際、普段買えないお菓子を5,000円分大人買い(4巻より)
その他にも事あるごとにお菓子が登場するので、普段はあまりお菓子を食べないあいろんも久しぶりにサッポロポテトを買ってしまった程の影響力を持ち合わせています(笑)
筒木氏(小遣い20,000円)第3話登場
吉本氏の奥さんのママ友の筒木さんの旦那さんが第3話で登場しますが、凄腕の小遣い制です。
「業務スーパー」38円のお茶を買いだめして会社へ持参することで自販機の1/4の費用に抑える
予算1,000円くらいでやる晩酌が最高の楽しみ。ローソンで130円のやきとりを2本買い、キリンラガービールロング缶(238円)、つまみにポリッピー塩味(97円)ブルボンチョコリエール、ザッキー(147円)を購入し帰宅。アニメやオンライン麻雀しながらアテを楽しむ
毎話ごとに上記のような様々な小遣い制の人々のお金の使い方を通じて「人生模様」を見れるところが本マンガの最大の見どころです。
「お金と幸福」について考えさせられる
上記のように、各登場人物とも「お小遣い金額」は違いますが、下記が全く人により違うところに本マンガの面白さがあります。
- 支出を抑える工夫
- お金の使いどころ(何を楽しみにしているか)
例えばですが、歌舞伎揚もローソンのやきとりもキリンラガーも大体の人は好き勝手に買えるでしょう。
ただ、買えたからと言って上記の登場人物に「幸福度」で勝てる人は少ないでしょう。
制限がある中で自分で「おたのしみ」として盛り上げに盛り上げて食べるから美味しさもひとしおなのです。
この点は、小学生が通う「駄菓子屋」に通ずるものがあります。限られたお小遣いで最大限の満足度にするためにどれだけ悩み抜いたか、覚えのある人もきっと多いですよね(笑)
資本主義経済下において、お金は単なる「交換手段」に過ぎません。お金持ちが必ずしも幸福とも限りません。以前に記事で紹介しましたが所得も総資産も一定のラインを越えたら幸福度とは比例しなくなることがわかっています。
そんな中、限られたお小遣いの中から真剣に人生の生きがいや楽しみを見つける各登場人物のさまざまな事例にはあいろんもハッとさせられます。
楽しく読めるマンガでありながら「幸福論」が詰まっている哲学書だとあいろんは感じます。
本書は「アメトーーク」はじめ様々なメディアで取り上げられて2人気が出ていますが、題材が地味なだけに(笑)今後も著者の吉本浩二氏にはスタンス変わらず細々と続けて欲しいと一ファンとして切に願います。
印象的なエピソード2選
前述の通り「幸福の哲学書」とも言える本書ですが、読み物として純粋に面白く、特に作中に出てくる吉本浩二氏の奥さんのエピソードが非常に面白いです。
奥さん関係のエピソードで非常に印象的なものを2点ほど紹介します。
「日高屋」でストレスを発散
吉本浩二氏のお小遣い21,000円より圧倒的に少ない「7,000円」のお小遣いで暮らしている奥さんですが、ドケチでお金を使わず楽しめる天才だそうです。
- 調理器具は独身時代に100円ショップで買ったものをボロボロになるまで使い続ける
- 携帯ゲームは「風船にボールを当てるヤツ」だけを無料で4年以上楽しむ
- 子どもにメガネを折られても、ボンドでくっつけて使い続ける
奥さんはお酒が大好きで、子どもたちが寝た後で小遣いで買った焼酎を「コーヒー割」にしたり、氷を入れたグラスに発泡酒を入れてホッピーみたいな飲み方をしたりしてちびちび楽しむのが至福の時と紹介されています。
そんな奥さんが小遣いの半分をつっこむオアシスがチェーン展開しているラーメン屋「日高屋」だそうで、その楽しみ方が下記の通り紹介されています。
- 生中ジョッキ(税込290円)※消費税10%になってもお値段据え置き
- 餃子(税込155円)
- 味付玉子(半額券使用)
- レモンサワー(税込290円)
吉本氏の奥さんにとっては大体1,000円程度でリフレッシュできる最高のストレス発散だそうです。
たしかに「日高屋呑み」が一時期流行してあいろんも利用したことがありますが、1,000円でここまで楽しめるとは考えたこともなく恐れ入りました(笑)
給付金の使い道でホッコリ
2020年に「国からのおこづかい」給付金が出た時のエピソードです。
4人家族で40万円が出た吉本氏は早速お金をおろして家族会議に向かいます。
畳の張り替えや子ども分の貯金、その他細々した必要な家電購入などでみるみる内に40万円は減っていきます。
給付金を「使うこと」しか考えていなかった吉本氏が奥さんに「家や子どものことばかりで、自分の欲しいものはないの?」と奥さんに質問します。
奥さんはこう答えました。
「いつも通り私は日高屋で飲めれば、それでいいのよ」
この言葉とともに、なにか欲しいものがありそうな吉本氏に臨時ボーナスの21,000円を奥さんは渡します。
この一連の行動に吉本氏は偉く感激し、吉本氏はおこづかいで外食すると言って家族を連れて「日高屋」へ行き、奥さんにもお酒を振る舞い、家族で楽しいひとときを過ごしました。
上記のエピソード、特に奥さんの言葉には正直言って心が震えました(笑)
出来事としては「ただ給付金をもらって、日高屋に食べに行っただけ」の回なのですが、お金とは、幸せとは、について奥さんに非常に教えてもらった回だと思っています。
ラップアップ
今回は今話題のお小遣い漫画に「定額制夫のこづかい万歳」ついて紹介しました。
めちゃくちゃ気楽に読めて楽しいのでぜひ手にとってみてください!
最後に一言。
パパは難しく考えすぎだけど、面白いマンガなのは間違いないよね~♪
それではまた!