ねぇねぇ、パパは「サイドFIRE」っていう考え方についてどう思ってる?
昔は「セミリタイア」ってよく言われてたけど最近は「サイドFIRE」っていうみたいだね。
パパも経済的自由を目指して資産を増やしているから、サイドFIREを目指している1人だよ(笑)
そうなんだ!じゃぁサイドFIREについて詳しく教えて〜。
こんにちは!FI(経済的自由)を当面の目標に置いているあいろんです。
今回はムーブメントとして絶賛流行中の「サイドFIRE」について具体的に解説していきます。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
参考書籍:「30代で4500万円貯めた僕の世界一たのしいお金の増やし方57 凡人でもサイドFIREできる節約・投資・副業術」
今回はマネーハック系のYouTuberでサイドFIREを30代で達成している「節約マスクかおる」氏の書籍を参考にサイドFIREについて紹介します。
本書の特筆すべき点は、なんといってもその再現性の高さに他なりません。
著者はFラン大学を卒業し、新卒で入社した飲食店を2ヶ月で退職。その後工場で単純作業を繰り返す苦痛な毎日を送っていたそうです。
著者は「労働環境さえ選ばなければ年収400万円くらいは稼げる」と主張しており、現に工場での年収は同程度の水準だったそうです。
本書を読んで強く感じるのは、著者のお金に対しての強い情熱です。著者自身も語っている通り、お金がある=精神安定に繋がっているためでしょう。
タイトルにある通り、「節約・投資・副業」とにかく資産増加に寄与しそうなことはなんでもやるスタイルが著者のスタイルです。本書では57の項目に細分化して紹介されています。
著者の情熱がものすごいだけに、同様に全て行うのは厳しいですが、1つや2つは共感できるものがある人が多いのではと感じます。
本記事ではそんな本書を参考に、「サイドFIRE」の必要金額やデメリットについて掘り下げて紹介します。
サイドFIREは「する」より「できる」が重要
本書において、著者は下記のように語っています。
「お金を増やしたい目的や考え方は人それぞれなので、そういう人は別にサイドFIREを目指す必要はありません。ただサイドFIREできるだけの資産を築くことが大事です」
上記は真理をついていると感じますし、あいろんのように現在は「働くことが楽しい」と感じている人間も含めて目指す必要性を感じます。
- 会社がなくなる
- 働けなくなる
- 労働環境が悪くなる
- やりたいことができる
上記は全て仮定の話ですが、ありえない話ではありません。リストラや急な環境変化は「明日は我が身」ととらえるべきです。
そんな時に著者が主張するように、凡人を支えてくれるのは間違いなくお金です。お金さえあれば人生の立て直しだって、難易度がぐっと下がります。
完全な不労所得収入だけで生きるのはハードルが高くても、まずはサイドFIREできるくらいの資金を「蓄えておく」これが非常に重要な考え方になるでしょう。
お金はナンボあっても良いもんね♪あって困るものじゃないしね♪
そるとちゃん、その通りなんだけどちょっとストレートすぎるよ(笑)
サイドFIREの必要金額目安
前述の通り、FIREやサイドFIREは出来る方が良いですがその達成に必要な金額は生活水準・居住地域・扶養家族・ライフプランなどによって大きく異なります。
実際、検索キーワードも「サイドFIRE いくら」のような形で、「自分のサイドFIREにはいくら必要なのか?」が関心ごととして検索されています。
下記に5点、ケースを紹介していきます。
ケース①低年収会社員
- 年間収入(手取り)250万円
- 副業 なし
- 年間支出 180万円
- 保有資産 30万円
- 運用利回り 4%
- サイドFIRE後の年間収入 96万円(8万/月)
- サイドFIRE後の年間支出 180万円(15万/月)
- サイドFIRE必要金額 2100万円(180万−96万)×25年
「低年収でもFIRE可能」という記事や書籍を良く目にしますが、上記のようなパターンを狙いにいくスタイルなのでしょう。
収入は少なくても節約して年間で70万円ほど貯蓄をして、生活水準をかなり低く設定し、そのままの支出額で暮らし続けるイメージです。
このパターンでサイドFIREしようと思ったら居住地は地方で、扶養家族を持たないなど制約がいくつか出そうです。
ケース②子育て頑張る節約夫婦
- 年間収入(手取り)350万円+100万円(副業、配偶者収入)=450万円
- 副業 あり
- 年間支出 396万円※子供自立後216万円
- 保有資産 300万円
- 運用利回り 4%
- サイドFIRE後の年間収入 150万円(12.5万/月)
- サイドFIRE後の年間支出 216万円(18万/月)
- サイドFIRE必要金額 1650万円(216万−150万)×25年
結婚して5歳の子どもが1人いる家庭です。
サイドFIRE後は夫婦で各々75万円ずつの稼ぎで良いと考えるとゆるい労働で済むでしょう。
我が家も3人家族なので、既にそるとちゃんが独立後、サイドFIREに必要な金額を達成していると考えたら気が楽になるね。
実際は東京に住もうと思うと少し支出が厳しいと思います。
まぁそもそもサイドFIREしているのに都内に住む必要もないですが。
ケース③夢破れたミュージシャン
- 年間収入(手取り)300万円
- 副業 なし
- 年間支出 120万円
- 保有資産 0円
- 運用利回り 4%
- サイドFIRE後の年間収入 60万円(5万/月)
- サイドFIRE後の年間支出 120万円(10万/月)
- サイドFIRE必要金額 1500万円(120万−60万)×25年
支出を減らすという観点で見た時の最強である「実家に住む」選択をしているので家賃が0円という想定です。
当たり前ですが住居費がいかにFIREへのインパクトが大きいか感じられるケースです。
実家以外にも会社員であれば「社宅」や「寮」など様々な住居費削減が考えられますので、興味がある方は別記事も是非ご覧になってください。
ケース④そこそこ高収入で生活レベルも高い
- 年間収入(手取り)500万円
- 副業 なし
- 年間支出 360万円
- 保有資産 800万円
- 運用利回り 4%
- サイドFIRE後の年間収入 96万円(8万/月)
- サイドFIRE後の年間支出 360万円(30万/月)
- サイドFIRE必要金額 6600万円(360万−96万)×25年
高収入で生活水準も高いエリート、と本書では扱われていますが年収水準からすると600万円少々という感じでしょうか。業種にもよりますが、中小企業の管理職〜大企業の30代後半くらいでは同水準の年収も見込めてくるくらいでしょう。
本パターンのようにサイドFIRE後の年間支出がFIRE前と変わらない場合、必要金額が当然多くなってしまいます。
本書のケースだと地方に移住して年間生活費を240万円に下げることでサイドFIREに必要な金額は3600万円に下がることが紹介されています。住居費はやはりサイドFIREにあたりキモになってきそうです。
ケース⑤子供が自立後の夫婦
- 年間収入(手取り)500万円+配偶者100万円=600万円
- 副業 なし
- 年間支出 300万円
- 保有資産 1000万円
- 運用利回り 4%
- サイドFIRE後の年間収入 96万円(8万/月)
- サイドFIRE後の年間支出 300万円(25万/月)
- サイドFIRE必要金額 5100万円(300万−96万)×25年
本ケースは夫婦で悠々自適に暮らすケースを想定していますが、その際の平均的な支出は大体25万円/月程度だそうです。
このケースは「普通に子供を育てて、普通に暮らしているだけではサイドFIREは難しい」という不都合な真実を導いてしまいます。
収入が劣っているわけでも、保有資産が少ないわけでも、支出が多すぎるわけでもない。それでもこの局面から必要金額まで到達しようと思うと11年かかります。実際は60歳で退職金などが入りやっとリタイア出来るといい意味では、FIREとは言いづらいでしょう。
このケースは「サイドFIREを目指すなら、世間一般より高い水準で、早めに計画を練る必要性」を残酷なまでに突き付けてるね。
「タイムイズマネー」の言葉通り、時間はお金に変えられるんだね!
サイドFIREのデメリット3選
前述の通り、サイドFIREには様々なケースが考えられます。しかしながらものごとには当然「デメリット」も存在します。
そもそも下記3点を「デメリット」と感じるようだと中々サイドFIRE生活からは縁遠いかもしれません。
①「投資」「副業」はほぼ必須
前述のサイドFIREケースで副業が発生するのは1件しかありませんでしたが、投資は全ケースにおいてマストで年利回り4%計算にしています。
個人的には極端に稼ぐ能力が高い人以外は副業でコツコツ収入源を作らないといけないし、投資でコツコツ増やせる原資を持つ必要性を感じます。
私の感覚的には、投資はアレルギーがなくても副業になると「時間がない」などで急に敷居が高く感じている人が多い印象です。
②「労働」が減らせても「やりがい」が増やせるとは限らない
本書に限らずサイドFIREを謳う書籍で、あいろんがどうしても違和感を感じる部分があります。
「ゆるく稼いで年間100万円」
「アルバイトでも無理なく稼げる金額」
確かに上記は金額だけ見ればその通りです。
労働時間も短くて済むでしょう。
ただし、それでも時給1200円で96万円稼ごうと思ったら800時間は働かないといけません。
いくら労働時間が短くなっても800時間分を「納得いく労働」に出来るかどうかは自分次第です。
パパみたいに「働くことが楽しい」と感じている人とはまったく別の感覚なんだろうね。
パパはいくら労働時間が短くなるからと言って会社を辞めてアルバイトになる方がよっぽどやりがいがなくなってストレスに感じると思うよ。
③労働に対する「機会損失」は間違いなく発生する
サイドFIREを実行するにあたって、労働への「機会損失」について軽く見ているように感じる情報も見受けられるので注意が必要です。
具体例としていくつか挙げてみます。
- 公的年金受給額の変化
- 国民年金保険料、国民健康保険料、介護保険料の支払い
- 配偶者の働き方(共働き・片働き)
- 子の学費準備
- 親の介護負担
良くも悪くも、労働を続けている状態では機会損失がないので想定外の支出に対しても「なんとかなる」ことが多く、大多数の家計は計画通りにいかなくても収入があるので破綻せず済んでいる側面があります。
また、会社員のリタイア年齢によっては賃金カーブの上部分を取り逃すことになります。会社員以外としての収入が十分な場合は問題ありませんが、考慮したいポイントではあります。
山崎俊輔氏の書籍「普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門」には日本の年金制度にも触れながら具体的にシミュレーションしているので、興味がある方はおすすめです。
パパみたいに「働くことが苦に感じていない」場合は機会損失を取り逃す方が大きいと感じる場合もあるよね。
もちろん、状況が変わったらすぐにでも辞められるようにはしておきたいけどね。
今のところはこのまま部長とか役員になる方が生涯収入は見込めそうな気がするよ。
ラップアップ
今回はムーブメントとして絶賛流行中の「サイドFIRE」について具体的に解説していきました。
「サイドFIREにいくら必要なのか?」
「サイドFIREのデメリットはなんなのか?」
「そもそも、自分はサイドFIREする必要性があるのか?」
色々と考えながら、自分のベストを見つけていきましょう。
最後に一言。
あいろんは2030年にはサイドFIRE出来るくらいの資産を蓄えている予定…です。
それではまた!