パパ〜、今度は何の本を読んでいるの?
「パラレルインカムのはじめかた」という本だよ。
「進化版FIRE」という文句に惹かれて読んでみたんだ(笑)
内容的には共感出来る部分もあったけど、不動産投資の色が強いから結構好みは分かれるかな。
パパは実は不動産も詳しいけど、それでもペーパーアセット投資派だもんね。
不動産は真剣に検討して一時期相当勉強したからね(笑)
万人には少しすすめにくいけど、ハマる人には良いと思う。
それでは、リスクとかデメリットも含めて紹介しなさい!
こんにちは!一時期不動産の勉強をしすぎて宅地建物取引士の免許まで取得してしまったあいろんです(笑)
今回は「パラレルインカム」についての考え方とリスクをご紹介します。
本記事は、こんな方に向けて書いています。
- パラレルインカムに興味がある
- 不動産投資に恐怖感がある
- パラレルインカムとサイドFIREの違いを知りたい
結論としては、下記になります。
- パラレルインカムは、生き方として自由度が非常に高い
- 不動産投資自体にはリスクが8つある
- パラレルインカムはサイドFIREより稼ぎに特化する意識が強い
それでは早速いってみましょう!
パラレルインカムとは
パラレルインカムは日本ファイナンシャルアカデミー代表の泉正人氏が2022年1月に出版した『「パラレルインカム」のはじめ方』にて紹介されている概念です。
具体的には「2本のお金のなる木を持つ」という働き方で、労働所得という大きな木にプラスして資産所得という小さな苗木を新たに育てていくスタイルです。
パラレルインカムは上記により「5つの自由」を達成することを目標にしています。
- お金の自由
- 時間の自由
- 住処の自由
- 人間関係の自由
- 仕事の自由
お金の自由
単なる生活費にとどまらず、稼ぎを潤沢にすることでお金の面から制限をなくす
時間の自由
ワークとライフを両どりして、自分の好きなように時間を使う
住処の自由
複数拠点やデュアルライフ(季節や時期で住む場所を変える)など可変性のある住まい方を可能にし、生活満足度を高める
人間関係の自由
心地よい関係が成り立つ人だけに囲まれ、対人関係のストレスを抱え込まない状態
仕事の自由
収入の多寡でなく、好きなことを仕事にできる
ここまで読んでいただいて全員一致で同じ考えがよぎると思います。
これって、FIREじゃない?
パラレルインカムとFIRE/サイドFIREの違い
ここで本書で取り上げられているFIREとの違いについて紹介します。
パラレルインカムは考え方としてはFIRE(Financial Independence Retire Early )に近いですが、本書では以下のような違いがあると説いています。
FIRE
運用資金を貯蓄でつくり、株式投資を主とした資産運用で生活費を賄えるようにして早期リタイアを目指すムーブメント
パラレルインカム
FIREに付随して時間だけでなく、お金を稼ぐ事で更なる自由の幅を広げる
FIREやサイドFIREは「最低限の生活を保証するためのインカムを持つ」という意味合いですが、パラレルインカムはガッツリ稼いで「満足できる生活を過ごせるだけの収入を持つ」といった感じでしょうか。
必要な資金も少なくて得られるものも多いなんて、パラレルインカムすごい!
パラレルインカムで推奨されている不労所得「不動産投資」は簡単ではない
本書では、「パラレルインカムはFIREより5倍ラク」と謳われています。
本内容については正直、あいろんと同様違和感を感じた読者も多いのではないかと推察します。
本書の論法は下記になります。
全体的に「不動産>ペーパーアセット」の前提ですすめられており、不動産投資がいとも簡単に感じてしまう点はミスリードと感じます。
不動産投資にも株式にもリスクもリターンも存在しますが、一長一短です。どちらが簡単でどちらが難しいとは一概に言いきれるものではありません。
少なくとも、不動産投資において一般的な不動産の8つのリスクについては知っておくべきでしょう。
不動産投資の8つのリスク
初心者向けの不動産投資情報提供サイトである、不動産投資TIMESにて紹介されている8つのリスクから代表的な例を紹介します。
https://www.propertyagent.co.jp/contents/pro/risk/3163
- 家賃変動リスク
- ローン金利上昇リスク
- 価格変動リスク
- 空室リスク
- 家賃滞納リスク
- 修繕リスク
- 天災リスク
- 管理会社倒産リスク
家賃変動リスク
入居ニーズの低下による家賃の低下
ローン金利上昇リスク
金利変動による支出増大
価格変動リスク
物件の老朽化などによる物件価格の低下
空室リスク
空室率上昇、利回り低下
家賃滞納リスク
家賃滞納による収入減少、法的措置手間
修繕リスク
大規模修繕にかかる多大費用の請求
天災リスク
地震や火災による物件価値の大幅な下落
管理会社倒産リスク
賃貸管理会社の倒産など、家賃回収不能による収入低下
上記で特に不動産投資特有の大きいリスクとして「空室リスク」がよく挙げられますが、本書では「実際に現地に足を運んでエリアマーケティングを行うべき」など一般論に終始している印象です。
同様に不動産投資の利回りは実質利回りで5%も出せれば優秀な部類ですが、本書では目標値8%で出てくる一例もあります。これでは空室リスクを軽くみて利回りが高く出せると考える読者が出てもおかしくはないでしょう。
不動産投資をしっかり勉強して行いたい向けの人には良いですが、あいろんのように手間暇を鑑みてペーパーアセットの方が利があると判断している人間にとっては不動産部分は参考程度に読み飛ばせば良いと考えます。
結論:不動産投資は「ビジネス」である
前述の不動産TIMESで不動産投資はこう紹介されています。
不動産投資は物件を「買って」「使って」「売る」事業の側面が強いビジネスである…と。
不動産投資は「レバレッジを活かす」ことがキモです。
よく言えば資金効率が良いですが、悪く言えば物件の購入にローンを組まなければなりません。
事業計画書や収支の把握も必要ですし、利回りを上げるためにコストを抑えて修繕やリフォームをかけたり、管理を管理会社にどこまで任せるか考えたり…行うことは山のようにあります。
合わない人は軽い気持ちで片手間で出来る感じではなさそうだね…
パパみたいに、コミュニケーションが好きではない人間もあまり合う投資ではなさそうだね。
ラップアップ
今回は「パラレルインカム」についての考え方とリスクをご紹介しました。
不動産投資については否定的な意見も記載しましたが、書籍『「パラレルインカム」のはじめ方』自体内容的には面白いので、是非自分の意見を持ちつつ読んでみていただければと思います。
最後に一言。
パラレルインカムは絵に描いたようなお金持ちって感じで、私はサイドFIREくらいの温度感の方が性に合っている気がします。
それではまた!