パパ、週刊誌にオープンハウスのパワハラ問題が取り上げられているよ。
パパのお友達は大丈夫かな?
最近転職したから今は関係ないと思うけど、あいつは相当壮絶な経験をしているからなぁ…話を聞いていると本当にパワハラがすごい会社だよ。
そるとちゃんが入りたいと言ってもこの会社はパパがストップするよ。
そんなにやばい会社があるの?
何がそんなにやばいのか教えて〜!
こんにちは!住宅・不動産の業界経験が豊富なあいろんです。
今回はブラック企業のイメージが定着して久しい住宅会社「オープンハウスの闇」について紹介していきます。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
オープンハウスとは
パパ、そもそも「オープンハウス」ってどんな会社なの?
そうだね、詳しく知らない人も多いだろうから簡単に紹介しておこう。
「東京に、家を持とう。オープンハウス」
上記はオープンハウスの知名度を押し上げたキャッチフレーズなので、聞いたことがある方も多いでしょう。
オープンハウスは不動産売買・仲介・新築戸建分譲・マンション事業など不動産/住宅を取り扱う総合企業です。
オープンハウスが所属する不動産業界自体が元々「実力・結果主義」「労働時間が長い」「精神的負荷がかかりやすい」などの特徴がありますが、オープンハウスはその中でも群を抜いて特徴的です。
住宅営業マンの厳しさについては、以前タ○ホームとか積水ハウスを取り上げてパパが記事にしているので興味があったら読んでね♪
「売れれば天国、負ければ地獄」
オープンハウスはかなり上記がわかりやすく、売れていない営業マンに人権は与えられません。
中でも特に尖っていて有名なのは、朝礼の「激詰め」と「スローガン絶叫」です。
オープンハウス用語の一例
業界的に激詰めはよく聞きますが、スローガン絶叫はもはや狂気的にすら見えます。
下記に於いて5:35〜から目標宣言を入社2年目の女性社員がしていますが、「こんなの毎日のようにやらされんのか」と思う方も多いことでしょう。
これはパパの言っている通り、相当人を選ぶ会社だね…私は絶対いやだ(笑)
そるとちゃんにもさせたくない。
モデル本:「狭小邸宅」
パパはオープンハウスに友人が何人かいるよね。
実際の雰囲気はどんな感じなの?
実は、友人に「これが1番雰囲気が近い」と教えてもらった小説があるんだよね。
上記を読んだときは衝撃でした。
まさに暴力と結果が全てを支配する世界観です。
そして、友人たちは「本当にこんな感じだよ。これでパワハラだと感じるなら、来ない方が良い」とつぶやきました。
本書に出てくる特徴的なセリフをいくつか紹介します。
①過激な言葉遣い
実際の不動産屋でのリアルな会話が多数表現されている。
「てめぇ、冷やかしの客じゃねぇだろうな。その客、絶対ぶっ◯ろせよ」
◯ろす。社内では、客を落とすとか買わせるといった意味で使われている。
②成果主義
学歴も経験もいらず、特別な能力や技術もいらない。全ての評価はどれだけ家を売ったか、単純な数の積み上げ以外何も残らない。
「おまえらは営業なんだ、売る以外に存在する意味なんかねぇんだ。売れ、売って数字で自己表現しろ。いいじゃねぇかよ、わかりやすいじゃねえかよ、こんなにわかりやすく自分を表現できるなんて幸せじゃねぇかよ」
③心を亡くす主人公
紆余曲折を経て売れるようになった主人公は、代わりに心をうしなっていく。
「おまえ染まりすぎてるよ、驕りや欺瞞が顔に表れてる。金にたかって欲にまみれる人生もいいけど、もう少し考えたほうがいいよ」
本書を読んで、少なくとも生半可な気持ちでつとまる仕事でないことは良く理解できました。
オープンハウスの年収について
前述の通り、体育会系を通り越してブラックと呼ばざるを得ない社風にも関わらずオープンハウスは就職人気企業ランキング上位にランクしています。
それ、いつも不思議に思っていたんだよね。
それは簡単な話で、「成果報酬が青天井でやればやっただけ評価される」システムだからだよ。
オープンハウスの中途採用ホームページにそのからくりが掲載されていました。
「努力の分だけ成長でき、成果になる会社」
「2年目で平均年収630万円、5年目で平均年収1025万円」
「前職からの年収伸び率平均1.5倍」
これらはいずれも日本の平均と比較して驚異的な数字であり、いかにオープンハウスの年収が高いかを物語っています。
実際、前述の私の友人も年収ベースでは大手日系企業の部長をゆうに超えています。
「厳しい仕事には違いないが、年収面で言えば大手企業の2-3年分を単年で稼ぐのも珍しくない」と言っていました。
私はどちらかというと上記よりも「結果を出した人だけが残り、高待遇で迎え入れられる一方で1年もたずに辞めていく人も多い」というパパのお友達の話の方が印象に残りました。
オープンハウスのパワハラ騒動
なんだかすごい会社だね。
オープンハウスって…
前述の通り、パワハラまがいの行為も普通に横行しているそうだよ。
実際に下記のようなニュースにもなっているんだ。
“椅子蹴りパワハラ叱責”オープンハウス執行役員(41)が辞任、子会社社長から取締役に降格していた
取材に対し、「なんか蹴ったかもしれないけど、記憶がないですね」と答えたそうだよ。
当人たちからすれば日常の出来事すぎて、まさか録音されているとも思わなかったんだろうね。
但し、オープンハウスが真の意味で注目されたのは上記のパワハラ事件ではありません。「パワハラがあっても株価にも企業価値にも影響しない」という点です。
パワハラが公になっても、誰もが「当たり前のことすぎて反応しない」というのがこの会社の本質な気がします。
これでも会社としては成長しているし、社会がオープンハウスを肯定していると捉えられても仕方ないのかもしれないね。
ラップアップ
今回は「オープンハウスの闇」について紹介していきました。
良くも悪くも目立つ会社であることは間違いないですが、時代は多様性ですのでこのような世界も知っておいて損はありません。
興味がある方は是非詳しく調べてみることをおすすめします。
最後に一言。
極端な結果主義、勝負の世界で生きてきた人には向いているのでしょう。
こういう世界もあるのだと勉強になります。
それではまた!