書評

高配当株の具体例4選!JTや三菱HCキャピタルなどの個別銘柄紹介

※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています
そると

ねぇねぇ、パパはインデックス投資だけじゃなくて高配当株投資もやっているよね。

あいろん

うん。

日本株だと「JT」の投資比率が1番高いよ。

高配当株はキャッシュフローを強化したい人にはおすすめだね。

そると

へぇ。

それではおすすめの銘柄や、インデックス投資との違いも含めて教えなさい〜!

こんにちは!成長性があれば、配当利回りは税引後で3%あれば十分だと考えているあいろんです。

今回は「高配当株投資」の醍醐味やインデックス投資との比較を紹介します。

この記事はこんな方に向けて書いています。

  • 高配当株投資に興味がある
  • 米国株や全世界株だけではなく、日本株に投資したい
  • 高配当株投資の参考になる本を知りたい
  • 具体的に配当利回りの高い銘柄を知りたい

結論としては、下記になります。

  • 高配当株投資は国内株式で行える
  • 「EPS」「PER」「配当利回り」はマスト
  • インデックス投資と高配当株投資は考え方が「全く異なる」投資である


それでは早速いってみましょう!

今回の参考書籍「オートモードで月に18.5万円が入ってくる高配当株投資」

「高配当株投資」は「インデックス投資」と並び、特に長期投資家の間で人気のある手法です。

株式を保有しているだけで得られる配当金(インカムゲイン)によってキャッシュフローを強化する。

上記はわかりやすい「不労所得」となり、生活レベルの向上に繋がります。

あいろん

一方で、高配当株投資はインデックス投資のような「ほったらかし」とは似て非なる投資です。

そると

高配当株式は、割安度を判断して購入する必要性がある「アクティブ投資」の側面も持ち合わせているんだよね。

あいろん

そうそう。

上記理由により本ブログでは「高配当株投資」を取り扱っていなかったんだよね。

でも、非常に参考になる書籍に出会ったので紹介することにしました。

その書籍とは「ど素人サラリーマンが元手5万円でスタートできた!オートモードで月に18.5万円が入ってくる高配当株投資」です。

そると

え…これは…

あいろん

そるとちゃん、あなたの感想は手にとるようにわかります。

私もそう思いました(笑)

  • タイトル長い
  • 怪しい
  • うさんくさい

上記理由から、中々手に取る機会がありませんでした。

あいろん

だがしかし!ひょんなことから手にとってみると内容は下記のような正統派でした。

  • リスク回避のための3指標の解説
  • 税率の考慮
  • 長期保有を前提とした考え方
  • 投資を続ける「しくみづくり」
  • 優良銘柄17の解説
あいろん嫁

上記内容は、資産形成期でインデックス投資に比重をおいているパパにも「高配当も面白い」と思わせてくれる内容だったそうです。

  

本書でも取り上げられていますが、特に下記のような方は一読の価値ありです。

  • 日本株に投資をしたい
  • キャッシュフロー(年間収入)を強化したい
  • 自分で判断して投資をしてみたい
  
あいろん

高配当株はインデックス投資よりリスクは高くなりがち。

資産形成の観点から言うと最適解ではない。

などデメリットももちろんあります。

そると

それを補ってあまりある、「配当金が目に見えて入ってくる」というメリットに魅力を感じるのであれば一考の余地ありです♪

高配当株投資キホンのキ

本書で推奨している「長期配当投資」は、株の売買ではなく「受取配当金額」を増やしていくことに重点を置いている点が特徴です。

しかしながら、「売買のタイミングを考える」「個別株に投資する」という点においては自分で判断しなければならない「アクティブ投資」の側面が強いという点は必ず覚えておきましょう。

そると

経済成長にベッドするから購入後はほったらかしでOKな「インデックス投資」とは考え方が全然違うんだね。

「長期・積立・分散」が投資の成功確率を高める三大原則ですが、この内「分散」が圧倒的にインデックスファンドに比べて弱いのが、本書で紹介している個別株式投資の弱点です。

本書でも取り上げていますが、高配当株がもたらした悲劇の代表格として「東京電力」が挙げられます。

高配当、安定性抜群、とりあえず東京電力の株式を保有しておけば安泰。

東日本大震災前には株式市場にそんな空気すらあったと言います。

あいろん

2011年3月11日時点で2,121円だった東京電力の株価は、震災3ヶ月後の6月9日には148円まで下がりました。

93%減です。

そると

もし当時に東京電力に集中投資していたら、立ち直れないダメージだね…

どれだけ優良な会社の株式でも、個別株である以上、有事の際には上記のような事態がありえる。

この点は必ず頭に入れておくべきです。

一方で、「毎月のキャッシュフロー(収入)を強化したい」という需要に対して「定期的に安定した収入が見込める配当金」は素晴らしい選択肢です。

生活の質を上げる素晴らしい選択肢の1つになりえるでしょう。

あいろん

東日本大震災前の東京電力株所有者に「株が93%下がるよ」と言っても誰も信じなかったでしょう。

あいろん嫁

それくらい人気の株だったので衝撃は大きかったんだね。

インデックス投資と高配当株投資の違い

前述の通り、インデックス投資と高配当株投資には決定的な違いがあります。

インデックス投資と高配当株投資の決定的な違い
  • 高配当株投資→アクティブ運用
  • インデックス投資→パッシブ運用

本書では企業分析の指標を「配当利回り」「PER」「EPS」の3点に絞ってわかりやすく解説してくれていますが、逆説的に考えると「財務を含めた企業分析」は必須だということです。

あいろん

PER(株価収益率)

一般的には15倍程度が適正。

慣れるまでは10倍以下は割安、15倍を下回れば適正、20倍以上は割高と覚えましょう。

そして分析したデータを基に「これはイケる!」と思った銘柄に投資しますが、前述の通り最終判断は自分で下すスタイルになります。

一方で、インデックスファンドにはそのような自分の判断が介入する余地がありません。

インデックスファンドベンチマーク指標として投資家から信頼を得ているS&P500は、採用に下記のような基準を設けています。

  • 時価総額が53億ドル以上
  • 四半期連続で黒字利益を維持している
  • 株に流動性があり、浮動株が発行済株式総数の50%
  • 銘柄入れ替え検討が年に4回行われる
  
あいろん

インデックスファンドは積立だけしておけば「ほったらかしOK」と言われるほど手間がかからないんだよね。

高配当株投資の方が一般的な「株式投資」のイメージに近いね。

そると

高配当株投資もインデックスファンドも同じだと思っていたけど、考え方、選び方、投資の仕方も全然違うんだね〜。

高配当株投資具体例4選

本書では「永久保有したい銘柄」として17銘柄紹介されています。

あいろん

わたしも17銘柄中、実際に「ここはタイミングを見て買いに動こうかな」と思った優良銘柄が3社ありました。

また、本書には紹介がありませんでしたが指標が優秀な「三菱HCキャピタル」も含めた4社を、今回ご紹介します。

優良銘柄4選
  1. JT(2914)
  2. INPEX(1605)
  3. クボタ(6326)
  4. 三菱HCキャピタル(8593)

①JT(2914)

JT(2914)
  • 予想PER(2024/3時点)
  • 14.2倍
  • 高い利益率を誇るグローバル寡占企業

JT(日本たばこ産業)は日本で唯一のたばこ製造業者です。

JTには下記のような非常に大きいメリットがあります。

  • 新規参入が難しい業態であること
  • 日本国内にライバルが存在しないこと
  • JT自体が世界的に大変品質の高いブランドと認知を受けていること
  • 売上高営業利益率が20%前後と製造業としては極めて高いこと

一方で、タバコ業界は「健康起因に伴う喫煙者数の減少」というメガトレンドも存在しているのは確かです。

2024年より人気だった株主優待を廃止する発表が行われたり、過渡期であることに疑いの余地はありません。

直近10年の株価推移は下記の通りです。

JT株価推移
2012年末2,531円
2015年7月4,813円
2018年2月3,096円
2020年3月1,905円
2022年8月2,293円
2023年12月3,612円
2024年2月4,028円

2024年は新NISAでも人気銘柄となり、株価は4,000円台まで戻ってきました。

コロナ禍においても「1900円で下げ止まった」という事実は覚えておいて損はないでしょう。

そると

一時期は配当利回りが7%あったJTも、今や5%程度だもんね。

あいろん

個人的には5%の配当利回りは死守したい銘柄ですが、買い増したい場合は単元未満株でコツコツ拾っていくのがおすすめです。

②INPEX(1605)

INPEX(1605)
  • 予想PER(2024/3時点)
  • 7.3倍
  • エネルギー開発と安定供給に責任を果たす国策企業

2021年に社名を変えているため、旧社名の「国際石油開発帝石」に馴染みがある方も多いかもしれません。

国が株式の20%弱を保有、かつ1株でも拒否権を発動できる「黄金株」を保有している国策企業です。

あいろん

INPEXはその事業ゆえに、現在の株主還元に積極的な姿勢はドラスティックに変更することは考えづらいです。

そると

上記のような考えから、長期配当投資家に非常に注目されているんだね。

直近10年の株価推移は下記の通りです。

INPEX株価推移
2012年末1,153円
2015年7月1,350円
2018年2月1,324円
2020年3月514円
2022年6月1,784円
2022年8月1,405円
2024年3月2,123円

上記の通り、INPEXの業績は景気に左右(特に原油価格に連動)されます。

従って値動きが小さいディフェンシブな銘柄と思ってエントリーすると戸惑うこともあるでしょう。

あいろん

個人的にはPERを気にする銘柄ではないです。

現状では株価がやや上がりすぎてしまっている感を感じます。

あいろん嫁

パパはINPEXの株主優待が最大になる800株まで最終買い増し予定です。

コツコツ買い増して、もし暴落がおきたら、一気に増やすそうです。

③クボタ(6326)

クボタ(6326)
  • 予想PER(2024/3時点)
  • 11.1倍
  • 農業機械世界3位。食料・水・環境に携わる総合インフラ企業

「農機」と呼ばれる特殊かつ安定性の高い分野において、日本代表、世界第3位の会社がクボタです。

あいろん嫁

ちなみに世界No. 1は米国の「ディア・アンド・カンパニー」という会社で、こちらもパパが個別に株式を保有している優良企業です。

そると

パパ、農機の会社好きだよね。

クボタは水インフラ事業にも携わっており、国内の地中に埋まっている水道管の5割以上がクボタ製品だそうです。

あいろん

株主還元の配当性向も30%を目標としています。

事業の社会性や必要性から考えて大幅に業績が変動することは考えづらい、と考えて投資しています。

直近10年の株価推移は下記の通りです。

クボタ株価推移
2012年末1,028円
2015年7月2,123円
2016年6月1,371円
2020年3月1,256円
2022年1月2,606円
2022年8月2,113円
2024年2月2,267円

景気敏感株のため値動きはありますが、本書では「PER15倍、配当利回り2%」程度を目安に買い進めば問題はないという意見があります。

あいろん

クボタは現状だと、2000円を下限目安において下がった時にコツコツ買い増ししていくのが好みです。

④三菱HCキャピタル(8593)

三菱HCキャピタル(8593)
  • 予想PER(2024/3時点)
  • 13.6倍
  • 三菱グループの中核を担うリース会社。2021年4月に三菱UFJリースと日立キャピタルの合併によって国内トップクラス規模。
あいろん

三菱HCキャピタルはその地味なビジネスモデルゆえ、会社としての知名度と実力値が比例していないと感じる投資妙味銘柄の1つでした。

特徴的なのはアセットファイナンスと呼ばれる、「物」の販売・調達等に関わる金融を事業の主軸とし、純投資は基本的に行なわないこと。

純投資を生業にするリース界の王者オリックスとは、ビジネスモデルからしてスタンスが異なる点も特徴です。

連続増配記録が24年連続になっており、首位の花王を追いかける展開です。

ようやく株価も1000円を超えてきたものの、まだPER的に割高感がありません。

直近10年の株価推移は下記の通りです。

三菱HCキャピタル株価推移
2012年末350円
2015年7月675円
2016年6月419円
2020年3月463円
2022年1月609円
2022年8月666円
2024年2月1,053円

あいろん

個人的に高配当株投資でコツコツ買い進めるなら三菱HCキャピタルは有力候補です。

株価的にも買いやすく、向こう20年間の増配が期待できる財務面と隙が少ない印象です。

そると

金額的にも割と買いやすいね。

あいろん嫁

パパは「三菱HCキャピタルは増配を続けると読んでるからコツコツタイミングがあれば買っておく」とよく言ってるよね(笑)

ラップアップ

今回は「高配当株投資」の醍醐味やインデックス投資との比較を紹介しました。

企業を分析して、将来を信じ、家計のキャッシュフローも良くなる。

株式投資好きにはたまりません。

「インデックス投資だけだと少し物足りない」

「リスクを極力抑えて個別株に投資してみたい」

上記の方は是非一度、トライしてみることをおすすめします。

最後に一言。

あいろん

高配当株投資は株価が上がったら嬉しいし、下がったら配当利回りが高まって「買いどき」と考えられるので精神的にも続けやすいですよ。

それではまた!

ABOUT ME
あいろん
30代半ばのサラリーマン。 大学卒業後、中堅メーカーに就職。 現在は、大手IT系企業に勤務。 プライベートでは1児の父。 娘のそるとちゃんを溺愛しています。 仕事・投資・その他マネーハック的な記事含め書いています。 FIREは目指していますが、働くのが苦でない系サラリーマンです。
広告