ねぇねぇパパ、「ほったらかし投資術」という本が面白くてタメになるって本当?
インデックスファンドへ投資したい人は、必読レベルだね。
おすすめ銘柄をオルカン一つに絞り込んだ勇気と覚悟には敬意を〜(ぺらぺら)
そうなんだぁ…(ヤバい、なんとなく聞いただけなのにパパが止まらなくなってる)
特にFIREに関する考察も秀逸だね。
読んでいて金融資産の形成ばかりを重視してしまっていた自分にハッと気付かせてくれる金言も入っていたよ。
へぇ〜。パパ!
それは重要だから是非ともブログに書きなさい!
こんにちは!FI(経済的自立)はしたいけどRE(早期退職)は現時点では考えていないあいろんです。
今回は全投資家、FIRE希望者は読んでおくべき書籍「ほったらかし投資術 全面改訂 第3版」を紹介します。
この記事は、こんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
書籍「ほったらかし投資術」とは
「全面改訂 第3版 ほったらかし投資術」は山崎氏と水瀬ケンイチ氏の共著です。
水瀬氏は以前に紹介した「お金は寝かせて増やしなさい」著者兼ブロガーであり、20年に渡って継続されたインデックス投資家でもあります。
パパは「ほったらかし投資術」の改訂版をずっと待ち望んでいたんだよね。
そして2022年3月。待ちに待った改訂版の発売が決定しました!
初版が2010年、第2版が2015年ということで本書のまえがきでも下記のように記載されています。
上記はまさに「言うは易し、行うは難し」を極めた内容だと容易に想像できます。
運用方針やライフスタイルによって変化する一長一短。
視点によって変わる見方を取りまとめ、統一化して書籍化されたその完成度の高さ。
鳥肌が立ちました。
また、第2版からの大きな制度改正としては以下3点が挙げられます。
本書は「老後2000万円問題」の社会問題や「会社から自由になるためのお金」FIREムーブメントをインデックス投資で解決する、というスタンスをとっています。
誰しもが必ず読んだ方が良いレベルの、お金の教科書となっています。
そんな「ほったらかし投資術」ですが、単純に書籍として内容が秀逸であっという間に読めてしまいます。
本記事では少し具体的に本書のおすすめポイントを紹介していきます。
著者の1人、山崎元さんが生前の著書ということもポイントです。
ほったらかし投資術の面白ポイント3選
- 極限まで高めた再現性
- 質の良い思考法を600円で学べるコスパの良さ
- 賢人たちのFIREの感覚を追体験できる
①極限まで高めた再現性
本書の「ほったらかし投資実行マニュアル」は下記の通りです。
- 概ね3ヶ月〜6ヶ月分の生活資金を確保
- リスク資産の保有額を決める
- 無リスク資産は「個人向け国債変動金利型10年満期」又は銀行預金で持つ
- リスク資産は全て「eMaxis Slim全世界株式(オールカントリー)に投資する」
- iDeCoやNISAなどの枠は有効活用する
考え方は、以前に紹介した「ジェイソン流お金の増やし方」と共通する部分が多くあります。
- リスク資産→VTI(全米株式)
- 無リスク資産→現金
リスク資産を全米から更に対象を広げた「全世界株式オールカントリー」通称オルカンにしている点。
そして無リスク資産として国債を提案しているのが本書の特徴です。
上記は「再現性と勝率が極限まで高められている」ポートフォリオだとあいろんも感じています。
大勝ちはしないけど、大負けもしない。
コツコツ拾って、相手のミスを待って手堅く勝つ。
まさに「敗者のゲーム」を地でいく運用方法です。
パパも運用方針を聞いた時に「色々ありましたけど、今はリスク資産はオールカントリーだけに落ち着きました」と仙人のような顔で言う人には「こいつ、できる…」と思うらしいよ(笑)
人によってリスク許容度もライフスタイルも違う中で「一択」に絞り込むこと自体、非常に難しく勇気のいる決断だったと推察します。
結論を一択に絞ったことで第2版までと比べて格段に再現性と説得力が増しており、今回の著者の選択は成功だったと感じています。
わかりやすさが段違いです。
「苦悩しながらもより良い改訂を重ねていただいた著者に拍手を送りたい」と、パパは感動していました(笑)
②質の良い思考法を600円で学べるコスパの良さ
前述の通り、本書の内容は「インデックスファンド」を運用して「手堅く資産形成する」ここに尽きます。
裏技や魔法は、書いてありません。
あるのは著者たちの「賢人の思考法」が驚くべき低価格で簡単に手に入る、という事実だけです。
書店に足を向けると投資系書籍のコーナーには未だに下記のような書籍が大半を占めています。
上記のような書籍は、エンターテイメント的な読み物としては良いと思います。
しかしながら、現在Kindleで600円で購入できるほったらかし投資術を読まずして上記のような書籍にそれ以上のお金を払う人を見ると疑問符が湧きます。
資産運用手法は、インデックスファンドに限る必要はありません。
しかしながら、あえて賢人たちが一択に絞ってまで導き出してくれる投資の真髄については少なくとも知っておくべきでしょう。
様々な投資系の書籍を読んできた私から見ても「1000円以下でおすすめの投資本を教えて欲しい」と言われたら本書を推します。
それくらい内容が濃い書籍になっていることは間違いありません。
それくらい内容が濃い書籍になっていることは間違いありません。
賢人たちのFIREの感覚を追体験できる
本書には、ところどころ水瀬氏と山崎氏の金言が光ります。
いくつか例を挙げて紹介します。
「投資を小さな金額から早く始めつつ、資産形成を目指す方が合理的」
「投資は単に資金の活用であって、勝ち負けで考えるべきでない。自分の過去の買値に影響されて判断することは明確な誤りである」
「投資はやらなければいけないものではなく、やると有利だと思った人がやるもの」
どの言葉も当たり前ですが、言われないと気づけない。
味わい深い言葉ばかりです。
上記のような思考を経て辿り着く先に、FIRE「経済的自由」があります。
本書では「ほったらかし投資でFIREできる?」という質問があり、著者は下記のように答えています。
「FIREを目指す場合の手持ちのお金の運用方法としては、ほったらかし投資が最も合理的です。そしてFIREは可能です」
そしてFIREの感覚について、著者は一例をあげて紹介してくれます。
- 25歳から年間250万円を投資に回し、250万円で生活したAさん
- 25歳から年間100万円を投資に回し、400万円で生活したAさん
年利4%の運用で回した場合、18年後の43歳時点で総資産は下記の通りです。
- Aさん…6,250万円
- Bさん…2,500万円
上記について、あいろんはなんとなく「Aさんのようになりたい」と数字だけを見て数字の積み上げを最優先にしていました。
しかしながら、本書の見方は違います。著者は下記の通り指摘します。
「年間150万円支出が違う生活を18年間続けたことの効果が無視できません。Bさんの方がAさんよりもスキルに多く投資していたり、豊かな経験を持っていたり、良い人間関係を持っていたりする可能性が小さくないように思われます」
端的に言って、AさんはBさんよりも「より稼げない人」「よりつまらない人」になっている可能性があると指摘しているのです。
上記を読んでハッとしました。
同僚のAさんとBさんのケースで心当たりがあったのです。
仕事バリキャリ、投資大好きの同僚Aさんは既に都内にマンションの購入も済ませ総資産も億に迫る勢いです。
独身で身も軽く、リタイアしようと思えばすぐに出来るのでしょう。
一方の同僚Bさんは毎年家族で沖縄旅行することが楽しみだといい、沖縄で英気を養ってはまた来年の旅行のために頑張って働いているそうです。
家族もとても仲が良く、ドタバタしながらも楽しそうです(笑)一方で資産形成について積立投資はしているものの、家族の人数が多く入金額も乏しいためリタイアにはまだまだでしょう。
そんな二人を見ていて、私は率直な感想として同僚Bさんの方が充実した人生を送っているように感じました。
同僚Bさんがお土産をくれた時にしてくれた楽しい話は未だに忘れられません(笑)
そんな同僚Bさんを見て「自分は資産形成ばかりを急ぎすぎているのではないだろうか」と強く感じたことを覚えています。
「今しか出来ない家族での思い出」や「教育を含めた未来への投資」に関してはしっかりと意味を持った支出として歓迎すべきではないのか。
そんな事を考えていた矢先、心を見透かされたような水瀬氏と山崎氏の言葉に深く心を動かされました。
上記のように「投資」の持つ本質的な意味や定義について考え直させてくれるのも、本書の特徴です。
「漠然とFIREしたい」という気持ちをお持ちのあなたには、きっと響く内容があるのでオススメです。
金融資産額の効率的な追求にフォーカスしがちな投資の本で、幸福度にも言及しているのは珍しいです。
人生について考えさせられる、良い言及だと思います。
是非読んでみて自分なりの答えを考えてみると良いですよ。
ラップアップ
今回は全投資家、FIRE希望者が読んでおくべき書籍「ほったらかし投資術 全面改訂 第3版」を紹介しました。
投資先をオルカン一択に絞るかはさておき、非常に有益な情報が多いので一読の価値ありです。
最後に一言。
家族旅行は今しか出来ない経験なんだから毎年行こうね〜♪
それではまた!