パパの紹介している米国株って、かなりハイテク株に偏っているよね〜。
半導体メーカーのエヌビディア以外はほとんどハイテクグロース株じゃん。
(ギクッ)まぁ、個別株は自分が「この会社は良い!」と思えるかが1番だからね。
多少偏るのは仕方ないよ。
ハイテク株以外で、パパのおすすめはないの?
数年前から保有している「ディア・アンド・カンパニー」という農機の会社があるよ。
農機の会社?
面白そうだね!
ぜひ紹介してください♪
こんにちは!ディア・アンド・カンパニーの存在を知った時に、ラスボス感を感じたあいろん(@iron_money)です。
今回は「財務分析とか難しいことはしないで持っている株式を紹介する」シリーズ第四弾として、米国株のディア・アンド・カンパニーを紹介します。
※ティッカーシンボルはDEですが以下、呼称「ディア」で統一します
この記事は、こんな方に向けて書いています。
あいろんの結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
ディアの事業概要
パパ、「ディア・アンド・カンパニー」なんてみたことも聞いたこともないよ。
本当にすごい会社なの?
日本人にとって馴染みがある会社ではないよね(笑)
まずは事業概要を紹介するよ。
ディアは1837年に鍛冶屋のジョン・ディア氏が創業した米国の会社です。
1868年に現在の名称で法人化されています。
トラクターなどの農業用機械において、世界最大の規模を誇ります。
畑を持っていたり少しでも農業に携わった人であればディアが展開している「ジョン・ディア」ブランドを知らない人はいないんだよ。
へー!
そんなに農業機械の中では有名なブランドなんだね。
パパが投資している米国のオールスター軍団「S&P500」にも選ばれている超優良企業なんだね。
そうそう、すごい会社なんだよ。
ただ事業内容的に日本国内で目にする機会は少ないから知らなくて無理もないよね。
しかしながら、ディアの企業としての規模や将来性は投資対象として知っておいて損はありません。
業種分類としては「Industrials」に分類されますので、私のようにポートフォリオがハイテク株中心になっている人のスパイス的な役割として面白い銘柄です。
更に世界的に見た時の「人口増加」を背景に、農業用機械は「成長分野」というトレンドがあることも合わせて知っておきたいところです。
人口増加→食料品需要増加→農業分野需要増加につながっていくということかぁ。
言われてみればだね。
需要増はもちろんのこと、農業の分野は「DX」「IOT」との親和性による伸びしろの余地もまだまだ残していると言われているんだよ。
ディアは現時点で「世界最大シェア」なのに、まだまだ業界的にもシェアを伸ばせる未来が見えているということなの!?
すごい会社だ〜!
日本のクボタとの比較
「ディア」の事業と取り巻くトレンドについては理解してもらえたかな?
次は日本の同業他社「クボタ」との比較をしていくよ。
ディアを語るにあたって日本の同業他社である「クボタ」は欠かせません。
なぜなら日本人がディアをどれだけすごいか理解するには、クボタとの比較がわかりやすいからです。
前述の通り、ディアは世界最大の農業用機械メーカーです。
クボタは、日本No. 1の農業用機械メーカーです。
ちなみにクボタは売上の7割を海外事業が占めており、世界的に戦える日本の中でも稀有なグローバルメーカーです。
そのクボタは2022年度で約2.7兆円の売り上げを誇っています。
対するディアは、543億ドル(円130円ベースで換算すると7超円以上)。
クボタの3倍近い売り上げを誇る「エクセレント・カンパニー」です。
クボタの2.7兆円って相当すごい数字だよね…?
それでもすごいのに、全然及ばないなんて。
正直、私もディアの存在と事実を知った時に「世界はなんて広いんだ!」と驚きとワクワクが止まらなかったのを覚えています(笑)
これは知識として知っておくだけでも価値があるね!
さすがパパ♪
ディア株価の上昇と現状(2024年5月)
前述の通り、ディアは世界最大の農業用機械メーカーであり「超優良企業」であることに疑いの余地はありません。
そんなディアですが、直近の株価は以下の通りです。
- 2020年2月・・・177ドル
- 2020年3月(コロナショック)・・・111ドル
- 2020年12月・・・269ドル
- 2021年5月・・・391ドル
- 2021年12月・・・338ドル
- 2022年1月・・・379ドル
- 2022年11月・・・441ドル
- 2023年4月・・・415ドル
- 2024年5月・・・414ドル
現時点で、コロナショック前と比べて約4倍の株価になっています。
コロナショック後は明らかに売られすぎですが、その後の堅調を見ても歴史ある大企業でありながら株価の上昇余地も残していることが見て取れます。
パパはコロナショック後以降にしっかり買い増していったので含み益がかなり出ているけど、更なる成長を見込んでホールドしている銘柄だよ♪
ディア株価の今後について
ここまで紹介してきた「ディア」ですが、実はその企業価値の魅力に言及している書籍があります。
2020年に発売した「教養としての投資」。
著者のファンドマネージャー・奥野一成氏がディアのビジネスモデルについて言及しています。
言及は大きく下記3点に分けられます。
「ビジネスモデル的に利益率が高い」だけではなく「世の中に影響力があり」かつ「今後の成長も期待できる」農業に関係するビジネスであることがまず前提としてあるのね。
そして農業の特性上、収穫期というタイムリーな稼働時期に合わせて的確な保守運用のサポート体制が必要です。
収穫期の1週間に農機が動かなかったら、そのまま年間の致命傷になるのが農業です。
なるほど、だから規模が重要なんだね!
農業用機械分野において、ディアは下記を備えています。
クボタをはじめ、同業他社はディアの保守運用の強さを真似できないのです。
また、農業のAI化にも下記のように伸びしろがあります。
上記を基に、今後は農業もAI化が発展していくでしょう。
そんな時に、米国内で「大型農機シェア50%」が活きてきます。
ディアの「情報を多く持っている」優位性は、AI化において大きな意味を持ちます。
2023年1月には、CES2023にてCEOのジョン・メイ氏は下記のような公演を行いました。
2050年までには地球の人口は100億人を突破すると考えられている。
そのためには食料の生産量を50%増やさなければならない。
従来の農機はより強力な馬力、より大きなサイズを目指してきた。
しかし、そうした時代はもう終わった。
これからは効率を重視し、データを活用してより少ない労力で、より大きな生産量を目指していかなければならない。
われわれが提供する農業のソリューションは、われわれの顧客だけでなく、地球人類全体にとってメリットがある。
上記の公演内容からして、ディアの進化が農業従事者の希望の光になることは想像に難くありません。
ディアの株価については、現状のビジネスモデルを続けながら長期潮流にも乗っていると考えています。
特に米国株ポートフォリオをハイテク偏重型にしている人は、S&P500にも選ばれているディアを個別で持つという選択肢にも妙味があるでしょう。
ラップアップ
今回は「財務分析とか難しいことはしないで持っている株式を紹介する」シリーズ第四弾として、米国株のディア・アンド・カンパニーを紹介しました。
「こんな銘柄あったんだ」「面白そうな会社だな」と思ってもらえるきっかけになれば幸いです。
最後に一言。
パパはディアとクボタはビジネスモデルが面白そうだと思うあまり、転職も検討したけど残念ながら不採用だったんだよ〜!
そるとちゃん、パパの恥ずかしい黒歴史を暴露しないで…
それではまた!