パパ、早いものでもう2022年は終わってしまったけど今年の家計はどうだった?
うん、大体35%くらいは貯蓄に回せたかな。
貯蓄というか投資だけどね。
本田静六さんの「四分の一天引き貯金法」を取り入れているからそれくらいは毎年貯まるよ。
パパ、頑張ったね♪
パパが感銘を受けたという本田静六さんの考え方を教えてくださいな!
こんにちは!2022年も無事に黒字家計で終えることが出来たあいろんです。
今回はサラリーマンが目指すべき「貯蓄率」について深掘りして解説していきます。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
今回の参考書籍:「私の財産告白」
名著『私の財産告白』は本田静六氏の著書で、なんと初版は1950年に出版されています。
お金に関する書籍としては70年以上経過した現代でも通用する考え方が認められており、良質な考え方が多く記されています。
「お金を貯めたいんだけど貯められない」という相談が来たら、私は迷わずこの本をプレゼントするようにしています。
本田静六氏は「四分の一天引き貯金」という考え方が1番有名ですが、その他にもあいろんが読んで思わず膝を打った考え方が多数掲載されています。
特に有名な「四分の一天引き貯金」についての考え方は、下記の通りです。
つまり給料やその他収入は全て25%問答無用で貯蓄に回して、ボーナスなどは全て貯蓄に回すってこと!?
お金足りなくならないのかな!?
本田静六氏は著書でこう言ってるよ。
「私はただ生活の出発を一段下げた処から始めるとさえ考えればよろしかったのである」
すごい深いね。
見栄をなくせば誰でも出来るっていう話も本質をついているね。
年収1000万円の「四分の一天引き貯金法」をシミュレーション
年収1,000万円の家計であれば、本田さんの考え方でどれくらい貯蓄出来るのかシミュレーションしてみよう。
年収1,000万円だと、手取りは大体720万円くらいかしらね。
ボーナスは会社によって全然違うけど4ヶ月分くらいで見てみようか。
- 給料45万円×12ヶ月=540万円
- ボーナス180万円
①給料からの天引き額・・・540万円×25%=135万円
②ボーナス額・・・180万円
①+②=315万円
つまり確実に315万円は貯蓄に回せるってことだね。
でも年収1,000万円なんてかなり高水準なのに、思ったより少ない気がしたけど…
そるとちゃん、鋭いね。
本田静六氏はこうも言っているんだ。
「貯金がある程度の額に達したら、他の有利な事業に投資するがよい。貯金を貯金のままにしておいては知れたものである」
つまり上記のケースでは315万円はあくまで最低ラインであって、そこに株式配当金の再投資やその他収入も全て貯蓄に回されるから実際はもっと貯蓄が多くなるのね。
その通り!
人によって収入源は違えど、この方法でいけばサラリーマンは貯蓄率35%くらいは絶対に達成できるようになるはずだよ。
サラリーマンは貯蓄率35%を目指すべき理由3選
- 自分の値打ちを過大評価しない生き方になる
- 仕事が面白くなる
- 二杯の天丼はうまく食えぬ
サラリーマンは所属している会社によって所得が大きく分かれますが、それでも「四分の一天引き貯金法」は実現可能です。
最新の平均年収「443万円」で計算しても、手取りは大体月30万円。
その中から22.5万円で暮らせば良いんだから、出来なくはないですよね。
ここまであいろんが本田静六氏に共感したのは、単なる蓄財だけではなく下記3点の理由が本書で解説されていたためです。お金のみならず「人生観」として心に留めておきたい言葉です。
①自分の値打ちを過大評価しない生き方になる
本田静六氏は本書でこう説いています。
「貯金生活を続けていく上に、1番のさわりになるものは虚栄心である。一切の見栄をさえなくすれば、四分の一天引き生活くらいはだれにでもできるのである」
「自分の値打ちが銀もしくは銅でしかないのに、暮らしのほうは金にしたい。金メッキでもいいから金に見せかけたい。こういった虚栄心から多くの人が節倹できないのである。銀はどうせ銀、銀なりに暮らせば良いのである」
銀なのに金に見せかけてもしょうがない!って言ってるんだね。
勉強になる〜。
言われてみれば本当にその通りだね。
文字だけで心に響く感覚があるね。
さらに本田静六氏は下記のようにたたみかけます。
「さらに人生をより安全に、生活をより健全にしようとするならば、むしろ一歩を退いて、実力以下の銅なり、鉄なりの生活から出発していくべきではないだろうか」
いやぁ、この言葉たちにはシビレました。
銀は銀なりに暮らせば良いし、なんなら銅の暮らしをすれば良いじゃないという私の価値観を70年以上も前に言語化してくれていたとは驚きです。
パパはこの本を読んだ時がちょうど生活レベルが「銅→銀になった」くらいの時期で、本田静六さんを見習ってまた銅の暮らしに戻したらしいよ。
②仕事が面白くなる
本書には仕事についての価値観も多数記載されていますが、一貫して「経済的自立と仕事の面白みは相関関係にある」と主張しています。
本田静六氏は下記のように語っています。
「経済的な自立が強固になるにつれて、勤務の方にもますます励みがつき、学問と教育の職業を道楽化して、いよいよ面白く、人一倍に働いたものである」
「職業を道楽化する方法はただ一つ、勉強に存する。努力また努力の他はない」
「あらゆる職業は芸術と等しく、初めの間こそ多少苦しみを経ねばならぬが、早晩必ずその仕事に面白味が生まれてくるものである」
パパと全く同じ考え方でびっくりしちゃった!
パパも仕事は面白ポイントをいかに早く見つけるかが勝負だって言ってるもんね。
本書にも本田静六氏が実際に行った「米つき」という仕事が書いてあるけど、機械的なツマラヌ仕事でも、少し工夫をすれば面白く続けることができる点はすごい共感できるね。
仕事の道楽化が進めば、経済的自立にも進んでいくから一石二鳥だよね♪
③二杯の天丼はうまく食えぬ
本書の中で、個人的に現代においてももっとも共通する考え方が書いてあるのが「二杯の天丼はうまく食えぬ」です。
本田静六氏が苦学生時代に食べてあまりに美味しかった天丼を、時がたって二杯食べたら食べきれないし美味くもなかったというお話です。
経済学でいうところの「限界効用逓減の法則」だよね。
話としては、そんなに珍しくもないような気がするけど?
そるとちゃん、素晴らしい着眼点だね。
でもすごいのはここからなんだよ。
本田静六氏は人生について、下記のように分類します。
「人生の幸福というものは、現在の生活自体より、むしろ、その動きの生活の方向が、上り坂か、下り坂か、上向きつつあるか、下向きつつあるかによって決定せられるものである」
上記はまさに人生の真理と呼べるでしょう。
本田静六氏は天丼から学んだ人生観を最後に下記のように記しています。
「一杯の天丼を一杯だけ注文して舌鼓を打つところに、本当の味わいがあり、食味の快楽がある」
深すぎて読んだ時に鳥肌が立ちました。
自分が幸せと感じられているのは、確かに少しずつだけど上向いているからなんだとハッと気付きました。
サラリーマンは少しずつでも所得が上がっていると、幸福を感じやすいのかもしれないね。
ラップアップ
今回は本田静六氏を参考にサラリーマンが目指すべき「貯蓄率」について深掘りして解説していきました。
具体的に支出を減らしたり収入を上げたい場合は下記の記事も参考にしてみてください。
最後に一言。
本田静六氏のマインドは現代でも十分役立ちます。
興味ある方は是非読んでみましょう。
それではまた!