パパ、何の本を読んでいるの?
パパが大きい影響を受けた「FIRE 最強の早期リタイア術」を読み直しているんだよ。
改めて読むとやっぱりためになるわ。
パパもFI目指しているもんね。ポイントまとめて解説しなさい!
こんにちは!FIREムーブメントの流行前からFI願望を持ち続けていたあいろんです(笑)
今回は、あいろんが影響を受けた書籍の1つでありFIREムーブメントの火付け役といわれるクリスティー・シェン氏の著書「FIRE 最強の早期リタイア術」からタメになるポイントを5つに絞って紹介します。
本記事は、下記のような方に向けて書いています。
- 経済的自由を達成し、お金に困らない生活をしたい
- FIREを目指すにあたって読むべき本を知りたい
- サラリーマンが出来るFIREに向けての道筋を知りたい
結論としては、下記になります。
- 「情熱に従った先」に良い未来は待ってない
- 「72の法則」をお友達にしなければならない
- 「ヘドニック・トレッドミル現象」を理解して付き合う
- 節約の秘訣は「誰かのテンプレを模倣する」のではなく「自分で決める」
- 持家は「持ち主を除いた全員にとって」優れた投資である
それでは早速いってみましょう!
FIREに興味が出たらまず読むべき一冊「FIRE 最強の早期リタイア術」
「Financial Independence Retire Early」直訳すると「経済的自立と早期退職」であり、アメリカを中心に2020年ごろからブームの様相を見せている頭文字を取って「FIRE」と呼ばれています。
本記事を執筆している2022年6月現在、日本でもFIREは幅広い層に認知されている言葉となりました。
「お金に困らない人生を送りたい」という願望はほとんどの人間が持ち合わせているが故に、FIREは非常に魅力的に映る言葉でしょう。
本記事ではそんな「FIRE」ブームの火付け役となったクリスティー・シェン氏の著書「FIRE 最強の早期リタイア術」からFIRE達成に必要なエッセンスを紹介していきます。
著者はFIREブームの第一人者であり、自身の貧しかった頃の生い立ちからお金への執着心まで含め赤裸々に語っています。
そのあまりのリアリティに、本書に心を揺さぶられた読者は数えきれません。あいろんも無論その一人です。
「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」の著者であるJL・コリンズ氏も本書の前書きで下記のように語っています。
「読者の一部は本書を嫌いになるだろう。何事も否定するネイセイヤーであれば間違いなく嫌いになるはずだ」
「本書は読者の一部をミリオネアにしてくれるだろう。ただ一部だけだ。全員ではない」
「クリスティーがあなたを手取り足取り懇切丁寧にFIREへ導いてくれるはずだ。そしてそれらは年齢・住所・経歴・受けた教育に関係ない」
パパも読んだ後興奮気味にママに「この本を読んでくれ」って言って読ませてたもんね。
「FI」と「RE」は切り離して考える
FIREブームはともすると「早期退職」に焦点が当たりがちな傾向があります。
「仕事が嫌で嫌でしょうがない。早く辞めたい」というような状況です。
もちろん上記の考え方自体も否定しませんが、FIREを目指す人はあいろんのように「経済的自立」であるFIを重視する人も多い印象です。Twitterでもあいろん同様にFIを目標にしている人を多く見受けます。
本書でも語られていますが、FIREの最大のメリットは選択の自由にあります。
「高いものも安いものも食べられる」
「仕事を辞めても良いし続けても良い」
「近場でも遠いところでも行ける」
この選択できる自由こそが最大のメリットであり、あなたを惹きつけて離さない理由でしょう。
「FI」と「RE」を切り離した上で、働き人としてFIを目指し資産構築に励むことは万人に必要なスキルであるとあいろんは考えています。
4%ルールを理解する
FIRE関連の書籍に必ず記載されることが多くなった「4%ルール」ですが、本書においては熱量が他の書籍と段違いです。
「この数字に人生を救われた」と著者が語っている通り、どれだけ優れた戦術であるか熱っぽく語られています。
「4%ルール」は退職プランと経済理論を研究したトリニティ大学が論文として発表した、まさしくFIREのために作られたような研究結果です。
内容としては下記になります。
一定額の貯蓄を持っている退職者がポートフォリオから毎年、一定額の割合金額を引き出しつつ、残りの資金をそのまま投資しておいた場合、ポートフォリオがどうなるかを調べた
研究結果は下記です。
ポートフォリオの4%の資金で1年間の生活費を賄えれば、貯蓄が30年以上持続する可能性が95%である
つまり、大体のケースにおいてFIREの公式は下記で語れます。
年間生活費×25(4%で割るという意味)=FIRE金額
この公式がめちゃくちゃわかりやすいが故に、日本で住む人の年間生活水準「400万円」に25をかけた「1億円FIRE説」が流行している現状があります。
「1億円あれば働かなくても暮らせる」はこの4%ルールを根拠にしているんだね。
世界経済の成長と共に上昇する株価・債券の金額を考慮すると大体4-6%の年利は見込める可能性が高いので、ある程度説得力もある論文だよ。
パパが読んでいた厚切りジェイソンさんの本でも年利は6.4%で考えていたもんね。
あいろんが選ぶ早期リタイア術へのポイント5選
- 必ずしも情熱は良い仕事につながらない
- 複利の力を理解する
- 人は幸せに慣れる生き物である
- 好きなもの・事を削らない
- マイホームは投資ではない
前述の通り、今回紹介している「FIRE 最強の早期リタイア術」はただの投資や倹約のテクニック本ではありません。著者の経験に裏打ちされた具体性と、何より人の心を動かす熱量が本書にはあります。
そんな本書から特にあいろんが心に響いたポイントを5つに絞って紹介します。
必ずしも情熱は良い仕事につながらない
「情熱に従うことが人生のカギというのは、嘘です」
「統計的に見ると、情熱に従った先には、失業や不完全就業が待っているのです」
本書には上記のような中々にショッキングな言葉が登場します。
しかし、本書はお金の側面から見た時のリアリティをたっぷり含んで本項に下記のようにタイトルをつけています。
(まだ)自らの情熱に従うな
本書では一例として著者自身が大学の専攻を興味のある「ライティング」ではなく、よりコスパの見込める「コンピュータ・エンジニアリング」にした例が紹介されています。
そして結果的に自分のやりたかった作家業にたどり着いた著者は、それでも作家業が嫌になる時も多いと自身の経験を語りながら下記のように説きます。
「いま作家業を続けられている唯一の理由は、生活費をそれに頼っていないからです。次の給与の心配をしなければならないときに、仕事が楽しいということはめったにありません」
たしかにお腹空いてる時はそれ以外、何も考えられないもんね。
仕事どころじゃないよね。
複利の力を理解する
アインシュタインは「複利は世界で八番目の不思議だ」と述べたとされています。
複利の話をする時に特に有名な「72の法則」があります。
年利回りを72で割ると、元本が倍になる年数がわかるという便利な法則です。
年利6%の場合
72/6=12年
年利7%の場合
72/7=10.2年
本書では、「72の法則と友達にならなければFIREへの道は遠い」と口酸っぱく説いています。
72の法則を敵に回す場面、それは「借金」に他なりません。
著者は借金のことを猛獣呼ばわりしているよね。
複利は味方にすると心強いけど、ケンカしたら最強の敵になる…ということだね。
人は幸せに慣れる生き物である
本書にはヘドニック・トレッドミル現象という言葉が登場します。
意味は「人は幸せに慣れる生き物だという性質」だそうです。
下記のような現象に、心当たりがあるのではないでしょうか。
- 初めて買ったバッグは嬉しくてしょうがなかったのに、2つ目のバッグで同じ幸福度は得られなかった
- 最初の昇給時は嬉しくてたまらなかったのに、数年経つと昇級額すら気にしなくなる
上記は、人生においてお金の幸福度が「年収800万円」「総資産1億円」で頭打ちになる話ともリンクしています。
そして上記を深掘りしていくと、本書では「より多くのモノを所有するほど、人はより不幸になり、よりストレスを抱える」という結論に達しています。
モノには所有コストもかかるし、人生を満足感ある生活にしてくれないというミニマリスト的主張を本書ではされています。
「モノ」より「経験」ってよく言われることだよね。
コレクター系の趣味は、幸福度の観点からいうとあまり良くないってことだね。
好きなもの・事を削らない
本書で著者が特に語気を強めていたセリフとして、下記が挙げられます。
「私はパーソナル・ファイナンスの本を読むとイライラします。毎朝1杯のコーヒーを投資に回していれば、その3.5ドルが30年後には10万ドルになるんですって!」
上記の言葉の真意は、「コーヒーがその人にとってどれくらい人生のクオリティを上げてくれるかわからないのにナンセンスである」ということです。あいろんもこの点、激しく同意しました。
著者は更に下記のようにも語っています。
「私は中国の四川出身です。食べ物は辛い油で覆われています。」
「辛いものさえ食べなければ寿命が延びるのにと言ってくる人にはこう答えます。」
「大好物が食べられないなら長生きなんてしたくありません」
節約・倹約の秘訣は誰かがつくったテンプレートを模倣するのではなく、自分なりのやり方を見つけることだと著者は力説しているわけです。
パパでいうと書籍の購入・たまに外で食べる牛丼はなくしたくないかなぁ。
(牛丼は全然高級品じゃないけどね…)
マイホームは投資ではない
「マイホームは投資ではない」という言葉は日本では「そりゃそうでしょ」と思う人が多いでしょう。なぜなら建物の価値は経年と共に目減りしていくからです。
著者は市場を米国ベースで話していますので、「マイホームは投資ではない」の重みが変わってきます。米国は住宅の価値が目減りするどころかインフレ率と同ペースで価格が上昇する傾向にあるので、日本ほど購入のリスクがない背景があります。
それでもなお、著者は「賃貸はお金をドブに捨てる」「持家は自分への投資」という言葉を本書は一つ一つ論破していきます。
本項を読んで正直なところのあいろんの感想は「米国でこの状況なんだから、日本で住宅購入は完全な浪費と割り切らないとやってられない」これに尽きます。
資産形成を優先したいのであれば、賃貸で更に借り上げ社宅や寮などを利用するのが最善だとあいろんは考えます。
転勤、退職、近隣トラブル…家にまつわるトラブルは本当に色々あります。
ラップアップ
今回は、あいろんが影響を受けた書籍「FIRE 最強の早期リタイア術」紹介しました。
FIREを目指すかどうかは別としても、複合的な「お金」の書籍として非常に参考になる点が多いので興味がある方は読んでみて損はありません。
最後に一言。
パパみたいにお金大好きな人は、絶対読んだらハマると思います!
それではまた!