パパの資産構成はインデックスファンドが多いけど、個別株式は高配当株が多いよね。
そうだね。
数年前からキャッシュを毎年生んでくれる高配当株にも注目していて、株価が不安定な状況になってその魅力を再認識しているところだよ。
わかるわかる。
今回の配当太郎さんの高配当株の書籍も面白かったもんねぇ。
是非読者さんに紹介しようよ。
(パパと娘の会話、金融リテラシーすごい…)
こんにちは!株式からの配当金目標を「月10万円」にしているあいろんです。
今回は「配当金生活」において6つの魅力と具体的なポートフォリオについて紹介します。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
今回の参考書籍:「年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資」
本書はTwitterで配当金投資について発信、フォロワーが75,000人を超える『配当太郎』氏の書籍です。
本書では、最初に明確に「配当株投資」が適している悩みについて5点紹介しています。
- これから株式投資をはじめたい
- 着実に資産を増やせる投資法を探している
- 株式投資で痛い目を見たので再挑戦したい
- 年金や貯蓄だけでは老後の生活が不安
- 給料の他に安定した収入源が欲しい
どれも切実な悩み…これが解決するなんて、配当株投資すごすぎ!
特に「給料の他に安定した収入源が欲しい」は誰しもが考える永遠のテーマだよね。
配当株投資が最も効果を発揮するのは「インフレ時」とよく言われますが、2023年現在の状況にピッタリな投資法でしょう。
投資先の企業が頑張って利益を稼ぎ続ければ継続的に配当を得られるので、配当株投資はインフレに強いと言われています。
但し本書では「最低10年の時間軸で取り組む」「中途半端な状態でやめると利益を享受できない」など、配当株投資のリスクや厳しい現実にもしっかりと言及しています。
リスクとメリットをしっかり理解した上で、本書を読み進めていきましょう。
「最低10年間」って結構長い時間軸で取り組まないといけないんだね…!
「すぐに」「確実に」メリットが出せるなんて都合の良い話はこの世の中に存在しないからね。
配当株投資は定期的なインカムを得られる企業に投資して恩恵を得る代わりに、時間を差し出してじっくり育てるという感覚だよ。
配当金生活の6つの魅力
- 半永久的
- 増配余地
- 株価や市場に左右されない
- 給料以外の安定収入
- 自由な活用が可能
- 家族や子孫への引き継ぎ
前述の通り、配当株投資は良いことばかりではありません。見方によっては「時間がかかる」「インデックス投資の方が分散も効いていて増加効率が良い」などいくらでもケチをつけることが可能です。
しかしながら、上記を鑑みても魅力のある投資法だと思える人も多いでしょう。
具体的な魅力について6点紹介していきます。
①半永久的
「その企業が利益を上げ続けている限り、半永久的に配当金が得られる」
「ある意味では究極の不労所得」
配当金の魅力はなんといっても上記を差し置いては語れません。
逆にいうと、「利益を上げ続けられる」銘柄選びが超重要ということだね!
②増配余地
上記のような「利益を上げ続けられる」ストーリーに則る限り、企業は「株主に分配する配当金を増やす」選択肢が常に発生します。
優秀な社員が利益を上げ続け、配当金の増加に繋がっていく。
投資家にとってはこれ以上の投資妙味はありません。
増配を大切にしている会社は日本は米国に比べれば少ないですが、それでも探せば増配余地がある会社は存在します。
どちらかというと利益の源泉を新規事業に注ぎ込む会社より、ストック型ビジネスで歴史ある大企業の方が増配傾向が強いよ。
③株価や市場に左右されない
配当太郎氏は配当株投資において「タイミングをはからない」投資法を説いています。
基本的には利益を生み続けるであろう投資先を選定し、配当金の分配を受け続けることが前提のため「株価の動きに動揺する必要がない」という考え方です。
この「心理的安全性」は大きなメリットになり得るでしょう。
配当株投資はどうしても利回りが良い(=株価が下がっている)タイミングで投資したくなるものですが、そこを気にせずどんと構えることによって心理的安全性を担保する心持ちだね。
私みたいな「株にそこまで興味がない」人間からするとこの考え方の方が楽だし続けやすそうだな。
④給料以外の安定収入
「給料以外の安定収入」これほど響きが良い言葉も中々ないでしょう。配当株投資の最大のメリットと言っても良いです。
企業は配当予想を出してくれるので、配当金の見通しは誰にでも立てられます。
300万円分程度の配当株を持っていれば利回り4%で大体年12万円(月1万円)くらいという計算は容易に出来ます。
ほぼ確実に月1万円もらえるというのは、考え方によってはすごいメリットだよね!
⑤自由な活用が可能
「配当金で家族旅行」
「配当金は再投資する」
「生活費の補填に使う」
配当金は元々の労働収入と分けて、様々な考え方ができる柔軟性の高い収入です。
パパは「そるとちゃんはどんどん大きくなっていっちゃうから、家族で今しか出来ない経験に配当金を使おうと思う」と言っていました。
資産の最大化の観点ではインデックス投資に分があるかもだけど、配当株は強制的に目に見えるからその時々の生活も良くなるのが最大のメリットです。
⑥家族や子孫への引き継ぎ
配当金は「権利収入」であり、相続対象として株式を引き継ぐことが可能です。
上記は考え方によりますが、売却せずに代々株を受け継いで資産を脈々と増やすことも考えられます。
パパが死んでも大丈夫なように、配当金が月10万円くらい出るくらいまでは投資を継続して頑張ろうと思います。
遺言は「株は売らずに持ち続けろ」にしようと思います(笑)
急に相続して売るとかじゃなくて、配当金が出る形だと引き継ぐ側もとっつきやすいのかも。
配当金「100万円」の破壊力
配当太郎氏は著書で「年間配当金100万円」が最も効率よく、配当株投資の醍醐味を味わえるスタートだと主張しています。
- 何をしなくても毎年100万円入ってくる
- 増配により年々配当金が大きくなる
- 自己資金を投入せずとも増えることを実感できる
毎年宝くじに当たるようなものだから、すごい金額だよね。
年間100万円の配当金を得る頃には、原資2,000万円〜3,000万円程度に達していることが多いよ。
配当金100万円生活を目標に置くことは素晴らしいですが、投資原資額は大多数にとってややハードルが高い金額でしょう。
そこで本書では、ステップ別に細かく分けてくれています。
- ステップ①・・・具体的に100万円で買ってみる
- ステップ②・・・年間12万円(月1万円)を目指す
- ステップ③・・・1,000万円を超えると成長スピード急加速
ステップ①
「あまりにも投資金額が少ないと、モチベーションを保ちにくい」
上記は、見落としがちですが重要なポイントです。
昨今は1株単位からの購入など投資単位の敷居が下がっている一方、「まずはじめる」ことだけに集中して結果的に配当金の少なさに物足りなさを感じ辞めてしまうケースも散見されます。
そこで本書では最初に100万円投資して、初年度から2〜3万円の配当金を認識出来るようなスタンスを勧めています。
100万円が難しければ「ボーナスや臨時収入は全額配当株につっこむ」とかでも良いと思います。
私は基本的にこの運用でやっています。
絶対的な正解はないので自分の性格や投資スタイルと照らし合わせて、心地よい形で投資していきましょう♪
ステップ②
年間12万円(月1万円)の配当金を受け取れる頃には、投資金額が300〜400万円ほどになっています。
ここからはステップ①とは違い、「細かく買い進める」「毎月着実に積立ていく」など自分の目標設定に向かって進めていくフェーズです。
このフェーズでは「買い進めるアクセルの力」「株価変動に対する免疫」など投資家に絶対必要なマインドセットが紹介されています。
この段階で一喜一憂したり、狼狽売りしてしまったらその先には進めないのね…
ステップ③
ステップ②をこえてくると労働収入からの「追加投資」、配当金からの「再投資」、企業による「増配」という3つのエンジンによって配当株が1,000万円を超えるフェーズがやってきます。
投資額1,000万円というと、配当金が30〜40万円ほど入ってくる状態です。
著者はこの段階においても投資銘柄は大型株を5つ程度で良いと主張していますが、この辺りの分散の考え方は人によって大きく変わるポイントでしょう。
パパは管理手間とリスク分散の観点から20銘柄くらいの保有をベストなポートフォリオの状態だと思っているそうだよ。
高配当株は「売る」のではなく「増やす」もの
本書の特徴的な考え方として「株価の動向を気にする必要がない」という点が挙げられます。
著者の配当太郎氏は含み益は「ぬか喜び」含み損は「杞憂」ときっぱりと言いきるところに信念を感じるね(笑)
基本的には恩株(投資元本回収済みの株)の形に持っていって恩恵を受け続けるだけ、という考え方がベースにあるんだよね。
ポートフォリオは「銀行・金融」「商社」「保険」「通信」を中心に据える
いよいよ本書も大詰めに差し掛かるころ、銘柄選定はより具体的に進んでいきます。
業界としては「銀行・金融」「商社」「保険」「通信」などの「参入障壁が高い業界」あげています。
上記から「業界の1位と2位の企業」「3割以上のシェアを持つ企業」「ストック型ビジネス」など前提となる条件をクリアした企業を選定していきます。
上記より、時価総額1兆円超えの15銘柄について本書は紹介しています。
私がその中から更に選りすぐった6銘柄を本記事では紹介していきます。
おすすめ高配当銘柄6選
- 三菱UFJ
- 三井住友
- 三菱商事
- 伊藤忠商事
- NTT
- KDDI
①三菱UFJフィナンシャル・グループ
株価:909円
※株価は2023/2/6終値ベース
2023年2月現在、100株単位で買っても10万円以下で推移しており手を出しやすい銘柄です。
日本での知名度はもちろんのこと、アメリカでも地盤を築いてビジネスを加速化させている点がポイントです。
配当実績も直近10年間で2倍以上と隙がありません。
株価にとらわれずに持ち続ける著者の考え方と良くマッチする企業だといえます。
②三井住友フィナンシャル・グループ
株価:5,518円
※株価は2023/2/6終値ベース
三井住友は銀行業界においてはナンバー2ですが、稼ぐ力は国内屈指の水準です。
配当実績も三菱UFJ同様に直近10年間で2倍程度となっています。また10年の間に減配をしていない点も好材料でしょう。
単元株だと50万円を超えてくる辺りが若干重たいですが、三菱UFJと比較しても甲乙つけがたい存在を放っています。
③三菱商事
株価:4,635円
※株価は2023/2/6終値ベース
日本を代表する総合商社、三菱商事。直近では伊藤忠商事に渡していたNo. 1の座を取り戻しました。
配当実績も直近10年間で2倍以上をしっかり出しています。
前述の銀行系とは違い商社は「景気敏感株」にカテゴライズされるため、短期的に3〜4割の株価変動が珍しくありません。
私としては直近の水準はやや高いと感じますが長期目線で見た時の株価は気にしなくて良いと本書は主張しています。
三菱商事を含む5大商社は2020年にウォーレン・バフェットさんが買いつけて話題になったよね。
今振り返ると、ウォーレン・バフェットさんは良いタイミングで日本の総合商社に目をつけて買い付けしたということだね…
④伊藤忠商事
株価:4,025円
※株価は2023/2/6終値ベース
この10年で最も成長し、業界ナンバー2に躍り出た伊藤忠商事は「非資源事業」に強みを持つ総合商社です。
配当金は10年間で3倍以上、業績を鑑みても文句のつけようがありません。
私個人としては現状であれば三菱商事より伊藤忠商事の方が買いたい銘柄です。
4,000円で購入出来れば配当利回りも3.5%確保出来ます。
⑤NTT
株価:3,849円
※株価は2023/2/6終値ベース
誰もが利用しているインフラのベースであるNTTは、国(財務大臣)が3分の1を保有する特殊会社です。
11期連続増配、自社株買い総額4.7兆円のスケールは国策企業ならではの強みです。
上記の特徴ゆえ、ドラスティックな変化は望めない代わりに今後の配当傾向なども急激な方針展開は可能性として低いでしょう。
⑥KDDI
株価:3,983円
※株価は2023/2/6終値ベース
KDDIはNTTに次ぐ国内ナンバー2の総合通信企業です。
20期連続増配を行なっている配当実績もさることながら、国策企業のNTTには出来ない軽快なフットワークが特徴です。
通信業界はNTT、KDDI、ソフトバンクの上位3社でシェアを奪い合う構図だから会社ごとに固執せずに業界として見たほうが良さそうだね。
そうだね。
3社をそれぞれ持っておくと良いけど、それが出来ないならパパとしては現状の株価水準であればKDDIが好みだな。
ラップアップ
今回は「配当金生活」において6つの魅力と具体的なポートフォリオについて紹介しました。
配当株投資の参考になることは間違いないので、興味のある方は読んでみて損はないです。
最後に一言。
具体銘柄も15個紹介されていますので、読み応えありますよ。
それではまた!