ねぇねぇ、パパは「FIRE」を目指してるんだよね?
いくらあればFIRE出来るの?
うん、厳密には仕事は辞めないから「FI」をまずは目指してるんだけどね。
うちの年間生活費からすると1億円あればいけるんじゃないかと個人的には考えているよ。
へぇ。そういえば、この間読んだ「となりの億り人」面白かったから読んでみると良いよ。
総資産1億円の世帯割合は2.4%だからパパも頑張ればいける!がんばれ!
ありがとう…
(間違いなく子供が喜んで読む本じゃないけど)
こんにちは!経済的自由の達成に向けて日々の資産運用に励んでいるあいろんです。
今回はサラリーマンが1億円の資産を持つための「大事な考え方」について紹介します。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
参考書籍「となりの億り人」について
「となりの億り人〜サラリーマンでも資産1億円〜」は2021年末に発売した、経済コラムニストの大江英樹氏の著書です。
題名を聞いただけでピンとくる方も多いでしょうが(笑)、トマス・J・スタンリー氏の名著「となりの億万長者」にかなりインスパイアを受けた書籍となっています。
「となりの億万長者」は「お金持ちの実態」についてノウハウなどではなく統計結果がまとめられている当時としては異質の書籍であり、現在でもマネー系の良書として語り継がれています。
本書も「となりの億万長者」と同じく、個人の才覚でも運否天賦というわけでもない「再現性」にこだわった地味な内容が盛りだくさんです(笑)
本書冒頭に記載がありますが、2020年の一般世帯数5572万世帯に対して純金融資産が1億円を超えている世帯は約133万世帯だそうで、比率としては「2.4%程度」ということになります。
とかくマネー系の書籍は「すぐに稼げる」「投資で儲ける」みたいな話が先行しがちですが、お金持ちの統計結果を踏まえながら再現性の高い方法を行えば1億円貯めることは可能だというのは夢がありますよね。
そんな中でも、現役サラリーマンのあいろんが特に気になった「サラリーマン」としての億り人到達に役立ちそうな3つの結論を今回は深掘りしていこうと思います。
3つの結論は、とても地味ですが間違いなく重要です。
サラリーマンでも億り人になれる!大事な考え方3選
- 収入よりはるかに低い支出で生活する
- 投資の「入金力」を高める
- 長期投資で「市場に居続ける」
収入よりはるかに低い支出で生活する
億万長者に共通するたったひとつのことを挙げろと質問したら「収入以上に使わない」と誰もが答えます。
上記は当たり前のようで、当たり前ではないのが現代社会のマジックです。ローンやクレジットカードなど、簡単にお金を使える環境が世の中には整っています。
「収入よりはるかに低い支出で生活」をサラリーマンが実現しようと思ったら、生活レベルを上げずに先取りで「給与天引き」してしまうのがもっとも再現性の高い方法でしょう。
代表的なモデルケースとして名著「私の財産告白」で現代でも引き継がれている貯蓄の考え方を世に広められた「本田静六」さんが紹介されていますが、その方法は極めて地味です(笑)
本田静六さんの「本田式四分の一貯金法」という考え方はとても有名ですが、具体的な行動は下記の通りです。
- 月給などの決まった給料は25%を天引きで貯金する
- ボーナスなどの臨時収入は全額貯金につぎこむ
著者の大江氏は上記にて生活防衛資金として生活費の2年分を貯蓄できたら、余剰資金を投資に回すことをすすめると付け加えています。
私的には生活防衛資金は生活費の半年〜1年分で十分ですが、この辺りは意見が分かれるところです。
人によってリスク許容度が違うから、生活防衛資金への考え方も変わるんだね。
その他、蓄財のコツは「支出が大きい部分から見直す」がセオリーです。一般的には住居費のコストカットが最も効果を発揮することが多いです。ここが出来ていない人は早急に対応検討をおすすめします。
サラリーマンだと借上社宅が特におすすめです。
しかしながら、生活レベルを上げない=「ただ単にドケチに過ごせば良い」というわけではありません。
億り人は自分にとって最も価値のあることは何かを常に考え、価値のあることに関しては躊躇なくお金を使うことにも本書は言及しています。
億り人は他人との比較によって価値の生まれる「地位財」に比べ「非地位財」を重要視することが統計結果として残っています。
- 収入
- 社会的地位
- 評判
- 住宅
- 車など
- 休暇
- 自由
- 愛情
- 友情
- 働く環境の快適さなど
私は「地位財」なんていらなーい。
パパと楽しく遊べる時間があればそれで良いもーん。
その通りだね。
本当にそるとちゃんの言葉にハッと気づかされることがよくあるよ。
投資の「入金力」を高める
本書では、下記のように投資について説いています。
「普通の人が株式投資で資産形成するにあたってもっとも再現性があり、かつ高い実績をあげ得るのは成長株の長期保有で、最も多くの成功事例はこのパターンです」
そして現代の日本においてインデックスファンドを用いた「投資信託」は最も再現性の高い資産形成になり得る点についての言及は数多の書籍で語られていることと同様です。
しかしながら本書では、真理であると同時にとても残酷な話が述べられています(笑)
「大切なことは投入する金額の多寡」という一節で、下記のような記載があります。
投資信託が千円でも百円でも購入できるというのは販売業者が心理的なハードルを下げるためにアピールしている謳い文句であって、本当にそんな金額で資産形成なんかできるわけがありません。
毎月1万円ずつ投資をして、年利3%で運用できたとしても1億円を達成するには128年かかります。
毎月5万円ずつ投入しても68年です。毎月10万円ずつつぎこんでようやく46年後です。
上記はインデックスファンドの「リスク」が少ないことに対するリターンの振れ幅についてしっかり説明してくれている文章です。
大切なことは支出を適正化しながら、投資に回すお金を増やしていき、投資元本を増やして積立をするということです。
また、本書においては投資は「投資先の企業や物件が生み出す付加価値」を享受するものという前提があります。
上記前提にのっとると、下記のような場合は投資にならないということです。
あいろんもFXや仮想通貨に再現性がないという点には同意ですし、辞めた大きな理由の1つとなっています。
長期投資で「市場に居続ける」
前述の通り、インデックスを前提にした投資信託は「長期的」目線で見ることでその真の実力を発揮します。
しかしながら、長期で保有している時に必ず一回は誰しもがこんな事を思います。
「インデックスファンドの年間平均利回りは5〜7%程度。今自分の保有しているファンドは20%の利益が出ている。今ここで利益確定して、もう一回買い直した方が良いのでは?」
この質問に対する問いは本書にあります。
「Stay in the Market」すなわち、「市場に居続けること」です。
これは投資の名著「敗者のゲーム」内の有名な一節を紹介しているのですが、S&P500の18年間にわたるデータで実証されている結論になります。
上記の30日間を逃さないようにするには、結局「持ち続ける」という選択が最も賢いことを心から理解して実践できた人が結果的に億り人になっているのです。
「わからないなら居続けた方が良い」という考え方なんだね。
そうそう、タイミングを読めればそれが1番良いけど、それがみんな出来ないから「投資は難しい」と言われているわけなんだよ。
ラップアップ
今回はサラリーマンが億り人になるための「大事な考え方」について紹介しました。
派手な内容で一発当てるより、地道に資産形成した人の話の方がよっぽど参考になるとあいろんは考えています。
個人的には、本書内で取り上げているダイエーグループの創業者、中内さんの考え方は面白くて参考になりました。
中内さんは社長なのになぜ新幹線のグリーン車に乗らないのですか?という質問に対して、「で、それに乗ったらなんぼか早う着くんですか?」と返したそうです。
あいろんもどちらかというと、こっち派だな〜なんて思いながら読み進めていきました(笑)
同じグリーン車1つとっても「移動手段」なのか「快適な時間を過ごす」のかによって、お金の使い方は変わるという一例です。そしてお金を上手にコントロールできる人は例外なく持論を持っています。
非常に読みやすい内容になっていますので、興味がある方は是非手にとってみてください!
最後に一言。
パパもこの本を読みながら、10年後には自分も億り人として取材される側に回りたいなぁってぼやいてたよ〜♪
そるとちゃん、それは恥ずかしいから言わないで…
それではまた!