ねぇパパ、「おーばーろーん」って知ってる?
おうちを買う時にいっぱいおかね借りれるんだって!パパもやろうよ〜。
うーん、オーバーローンは賛成しないなぁ。
というか、自分の家を買うのに借りる額増やしたら元も子もないんだよね。
ガーン!そうなの!?詳しく教えて〜。
こんにちは!住宅を借りる時にオーバーローンした人の中で、マネーリテラシーが高い人を見たことがないあいろんです。
この記事は、こんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
- オーバーローンを「お得」と考える
- 残業代・ボーナスを頼りに生活設計する
- 月々の支出がばらつく
- 給料日にATMへ直行する
- 読書習慣がない
それでは早速いってみましょう!
高年収サラリーマンなのにお金が貯まらないAくんの話
パパ〜、高年収の定義っていくらからになるの?
そうだね、まずは年収の平均値についてはっきりさせておこう。
国税庁が毎年発表している「民間給与実態統計調査」によると、2021年の給与所得者の年間平均は「443万円」となっています。
443万円の手取りは、おおよそ350万円程度です。
ボーナスがなければ、月に29万円程度の手取りです。
統計上は手取りで月30万円くらいが平均的な会社員の姿ということなんだね。
そして今回紹介するAくんは平均年収の約2倍を稼いでいます。一般的に「高年収」の部類に入ることは間違いありません。
このAくんですが、高スペックサラリーマンです。
Aくんはどういうわけか全くお金が貯まる気配がありません。
常に「お金がない」と嘆いています。
そんなAくんを興味深く観察していたところ、「お金が貯まらない人の特徴的な行動」をしていました。
Aくんは具体的にどのような行動をしていたのでしょうか?
振り返って考えてみましょう。
お金が貯まらない人の具体的特徴5選
オーバーローンを「お得」と考える
本ブログにおいて「住宅費」は特に月々の支出に占める割合が多く、家計の収支を左右する重要項目として解説してきました。
ちなみにパパは住宅費抑制しながら良い物件に住む方法として、借り上げ社宅を推しています。
そしてAくんはというと「郊外庭付き一戸建て」を購入していました。
建物にも相当こだわったようで、ハイスペックな住宅を所有していました。組んだローンは年収の8倍相当にも及んでいました。
この時点でそもそもお金が貯まるわけがないのですが(笑)よくよく聞いてみるとさらに事態は深刻でした。
Aくんは「オーバーローン」をしていることが判明したのです。
※オーバーローンとは・・・住宅ローンを借りる際、諸費用なども含む形で物件価格より高い融資を受けること
一応注意しておくと、オーバーローン自体は違法ではないですが金融機関を欺いて融資を多く受ける場合は違法になるのでそもそもがNGです。
Aくんの言い分としては「低金利なので借りられるだけ借りた方がお得」なのですが本当にそうでしょうか。
落とし穴を3点ほど挙げてみましょう。
案の定、Aくんにオーバーローンの使い道を聞いてみたら下記のような回答が返ってきました。
そもそも生活費の足しにする時点で首がまわっていないのに、車を買い替えようとしていること自体が驚きです。
「生活費の足しにする」というよりも「月々のプラスαの贅沢費にする」というイメージなのかもね。
上記の思考法では、お金が貯まる余地はありません。
残業代・ボーナスを頼りに生活設計する
Aくんは、残業代とボーナス頼りに生活を設計している点も問題でした。
「ローンはボーナス払いも含んでいるから、月々の支出は今の賃貸より1〜2万円上がるくらい問題ない」
「逆に賃貸で払い続けている方がもったいない。資産として残る持ち家の方が価値がある」
上記については「不動産屋からそう言われた」とAくんは信じきっている様子でした。
賃貸VS持ち家問題については考え方はそれぞれなので仕方ないですが、問題は「ボーナス払いと残業代頼み」の生活スタイルです。
私はボーナスと残業代頼りの生活設計は「危険な考え方だなぁ」とは思っていましたが、コロナ禍に入りその嫌な予感を的中させてしまいました。
Aくんが勤めていた大手企業はコロナ禍で状況が激変し、下記のような状況に陥ったそうです。
これにはAくんも相当参っていたようでした。
こういう状況に陥った人がたくさんいただろうね。
ローンの借り過ぎは状況が変わった時に「危ない橋を渡っていた」ことに気づく人が多いよね。
Aくんは転職や副業などについても後ろ向きです。
私はAくんと実際に仕事したことはないですが、上記を聞いて彼の職場の先輩が「言われたことは一応やるけどビジネスマンとして物足りない」と評価していた意味がわかった気がしました。
変動費が大きく、月々の支出がばらつく
前述のようにお金を借りすぎて、収入も減ってしまったAくん。「金がない」が口癖のため、下記のような倹約を行なっていました。
上記のように、特に固定費の中で「食費」にフォーカスして支出を減らそうとしていました。
パパはお昼はしっかり食べるし、飲み物も飲んでるから全然違うね!
そうだね。
パパ的には「倹約ポイントはそこじゃないだろ」と感じちゃうね(笑)
一方で、話を聞いていると一向にお金が貯まらない理由もわかりました。
上記の最大の問題は「こだわりがない」部分です。
例として挙げてみます。
最新の誰もが興味あるような最新機器をAくんが持っていると話していたので、あいろんは聞きました。
その家電めっちゃ気になってたんだよね〜。
使い心地どう?
いや、ぶっちゃけ何回か使って後は使ってない。
なんかいまいちだったから。
そうなんだ…(なんで?)
またある日、服についての話題になった時の会話です。
服どこで買ってんの?
セレクトショップが大半かな。
結構良いお店でしか服は買わないかも。
まじで?今着てるTシャツも?
そう。1万円以上した。
この間子どもと遊んでて汚れたから買い替えた。
上記だけ聞くととんでもないお洒落に思われるかもしれませんが、実際はAくんはおしゃれに全く無頓着な人間です。
私が普段着は安い服を着ていると知った時に、「みんな服は良いものを着ているのかと思ってた」と大層驚いていました。
Aくんの上記のような「こだわりがないのに支出が多い」項目はあくまで一例で、それゆえに家計が安定しません。
お金の使い方がブレブレなので本当の生活コストがわからず、典型的な赤字家計になっています。
赤字家計を承知で楽しんでいるのであればある意味清々しいですが、本人は「頑張って節約しているのにお金が貯まらない」と本気で思っています。
「生活満足度の変わらない支出は控えるべき」の典型的な例だね。
給料日にATMへ直行する
Aくんには「給料日にATM直行」という行動特性があります。
実はこれ、お金が貯まらない人にはあるあるの行動らしいです。
私も昔やっていたからわかる…これは確かにたまらない(笑)
Aくんは「現金じゃないと支出管理できない」ということで給料日にお金を全額おろして、奥さんに生活費を渡しているそうです。
私的には現金の方が管理しやすいという感覚が「?」なのですが、本人は本気でこの方が効率的だと考えているようです。
上記は時間的にも無駄ですし、取り忘れやトラブルの元になるリスクもあるためメリットが全くありません。
このあたりの資金管理の甘さやリスクヘッジの仕方、トータルしてマネーリテラシーの低い人に多い行動特性と言えそうです。
読書習慣がない
前述の通り、なんとかして赤字体質の家計改善の糸口をつかみたいAくん。
そんなAくんから「おすすめの本を教えてほしい」と聞かれた事があります。
読書好きなあいろんは、特徴を添えて分野別に何冊かおすすめをしました。
そして、「面白そう!早速買います」と返事をもらい、その翌日には書籍を購入したそうです。
この辺りの行動力は良かったのですが(笑)数ヶ月後にたまたま「あの本どうだった?」と聞いた時、Aくんはこう答えました。
あぁ、ちょっとまだ読んでない。
最近忙しくて。
読書習慣とマネーリテラシーについては大いに関係があると統計結果が出ているそうです。
例えば例を挙げると、「バビロンの大富豪」や「金持ち父さん貧乏父さん」などはおかねの基礎知識として学ぶには最適です。
また一歩踏み込んだ資産運用の話に興味を持てば「ウォール街のランダム・ウォーカー」「敗者のゲーム」など良質な思考法を学べる書籍はたくさんあります。
「おかねが貯まらない」と思った時になぜ貯まらないのか、どこかに改善の糸口はないのかを探るのにもっともコスパが良いのは読書をすることでしょう。
知識を得ることを放棄しているということは、ルールを知らないで戦っているようなものだから厳しいね。
ラップアップ
今回は「高年収なのになぜかお金が貯まらない」人の特徴5選を紹介しました。
他人のフリして我がフリ直せ、ということで悪いクセは修正しながら黒字家計を目指しましょう。
最後に一言。
毎月の家計が黒字化になるだけで、幸福度はUPします。
それではまた!