パパ〜、マンガ読みたいから買って〜。
そうだなぁ、それなら「バビロンの大富豪」の漫画を買ってあげよう。
面白い漫画だよ。
わーい(熟読)
ためになるだけじゃなくて、子供でも夢中になって読める面白さ。
教科書にしても良いレベルの良書だなぁ。
さすが、読書家のパパが「おすすめの本」の一冊に選んでいるだけあるね♪
こんにちは!バビロンの大富豪の第一の扉「収入の10分の1を貯金せよ」をはじめて読んだ時から愚直に実行中のあいろんです。
今回は、「金融教育」に関するおすすめ本No. 1の「バビロンの大富豪」の要約を紹介します。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
バビロンの大富豪とは
パパ、「バビロンの大富豪」ってどんな内容なの?
お金に関する普遍的な内容が詰まっている書籍で、今でも語り継がれている良書なんだよ。
原作の「バビロンの大富豪」の序章に大事な内容が書かれているんだけど、まとめると下記のような感じかな。
望みや欲求を手にするためには、まずは金銭のうえで成功しなければならない。
この本で明らかにされている原則は普遍的であり、いつの時代、どの国でも変わらない。
「財布の中身がいつも空」という病は、我慢するより治す方がやさしい。
100年も前に書かれたとは思えないくらい、現代に通じる話だね…
バビロンの大富豪は、上記のような「お金の原則」を説いています。そのとっつきやすさが現代まで読み継がれている所以でしょう。
本書内では下記のような金融教育のポイントが度々語られます。
貧しい人にたいして「魚をあげる」行為に意味はない。
「魚を釣る」ことを教えて実践してもらうことこそが金融教育における最大のポイントである。
上記は有名な話だけど、実際に娘を持つと言葉の深みにはっとさせられます。
魚の釣り方を教えてもらえれば、人生に困らなくなるもんね〜♪
古代バビロニアの出来事で現代人としてはまったく親近感も持てず(笑)、さらに1920年代の書物という事で時代背景も違う中で読んだら納得してしまう本書には凄みを感じます。
ちなみに私は下記のような質問に対して、まずは本書をすすめるケースが多くあります。
資産運用について興味があるんだけど読んだ方が良い本は?
子どもにわかりやすく金融教育できる本ってある?
上記に共通してすすめている理由は「わかりやすさ」です。特に2019年にマンガ版「バビロン大富豪の教え」発刊以降は子どもや読書が苦手な人でも格段に読みやすくなりました。
マンガ版は絵も綺麗ですし、伝えたい内容もよくまとめられているので、非常に高クオリティだと思っています。
私もパパにすすめられてあっという間に読みました。
難しい本は嫌いな私ですが(笑)、漫画版は面白いし役に立つ話が多くてびっくりした記憶があります。
オリジナル版と漫画版の違い
さっきから「漫画版」って言ってるけど、バビロンの大富豪にはオリジナル版もあるの?
もちろんだよ。
オリジナル版「バビロンの大富豪〜繁栄と富と幸福はいかにして築かれるのか〜」と「漫画バビロン大富豪の教え」には下記のような違いがあるよ。
- 読みやすさ(オリジナル<マンガ)
- 内容の濃さ(オリジナル>マンガ)
- 描写の細かさ(オリジナル>マンガ)
一例として、物語における冒頭部分の、主人公バンシア(マンガ版ではバンシル)が親友のコッビと会話するシーンを比較してみましょう。
マンガ版
- 世間話からバンシルの夢は「お金持ち」と答える
- どうして貧富の差って生まれるんだろう?とバンシルが疑問に感じる
- そうだ、お金持ちのアルカドに聞いてみよう!と思い立ち、アルカドのもとへ行く
上記のようにマンガ版は良くも悪くもとんとん拍子に話が進んでいきます。細かい心情の描写などはありませんが、絵も綺麗でとても読みやすく作られています。
漫画版はページ数の都合もあり、どちらかと言うと物語よりも「教訓」の方に重きを置いている感じです。
オリジナル版
- 世間話のクセがすごい
- 描写や会話が長く、中々進まない
- アルカドに貧富の差について聞いてみよう!と思い立つまでに、多数の会話や情景がカットインする
オリジナル版は著書の年代も考慮しなければいけませんが、世間話のクセがすごいです(笑)
「おやおやバンシア、神々はおぬしにはずいぶんと気前がいいんだね。その財布より二シェケルだけで良いから今宵の貴族の宴が終わるまで俺に貸してくれんかね」
かみがみ…?二シェケル…?きぞくのうたげ…?
パパも正直、この世間話は「ちょっと何言ってるかよくわかりません」状態だよ(笑)
「書籍慣れしていないけどエッセンスだけ取りたい人」には話が入ってこないため、オリジナル版より漫画版の方がおすすめです。
逆に活字を読むのが全く苦にならず、マンガを読んでみて面白かったけど内容をもう少し詳しく読んでみたい、という方はオリジナル版を改めて読んでみるのも面白いでしょう。
私はマンガ版を読んで面白いと感じ、オリジナル版を購入して読破しました。
私は漫画版だけで十分だったので、オリジナル版は読む気すらしません(笑)
黄金の七つ道具より抜粋した「本当に大事な4つの言葉」
バビロンの大富豪といえば、「黄金の七つ道具」が1番のみどころだよね〜。
さすがそるとちゃん、本質を抑えているねぇ。
でも現代人に必要な要素として、そこから更にもう少し厳選できるとパパは思っているよ。
本書の目玉として読み継がれているのはなんといっても「黄金の七つ道具」です。
黄金の七つ道具はいつの時代でも利用可能な普遍の原則です。
バビロンの大富豪はただのノウハウ本でなく、ストーリー仕立てで面白い読み物ですが、あくまで要素としては「黄金の七つ道具」をキーとして富を蓄えていく話が物語前半の主軸です。
この「黄金の七つ道具」ですが、100年以上前に書かれたとは到底思えないレベルで現代人にも「わかりみが深い」内容になっています。
特に、下記の4つの言葉はほぼ全ての人間に対して当てはまる教訓です。
- 収入の10分の1を貯金せよ
- 欲望に優先順位をつけよ
- 貯えた金に働かせよ
- 自分こそを最大の資本にせよ
収入の10分の1を貯金せよ
本書の「黄金の七つ道具」で1番最初に登場する法則が「収入の10分の1を貯金せよ」です。
本書の象徴かつ代名詞的存在で、現代においても大いに語り継がれています。
FP相談などで「先取り貯金をしましょう」とFPは定石のように言ってきますが、元ネタは完全にバビロンの大富豪です。
この法則を知らなかった私ですら聞いたことがあったので、相当認知されている法則だと感じます。
本書では、富裕層の象徴である「アルカド」という人物が主人公に最初に課す課題が「収入の10分の1を貯金せよ。半年間続けられたら学びの殿堂へ来るが良い」というセリフです。
最初に「収入の10分の1を貯金せよ」をクリアしないと次に進めないことからも、黄金の七つ道具の「基本のキ」であることがうかがいしれます。
欲望に優先順位をつけよ
「貯金しろなんて、そんな当たり前の話は誰でも知っている!」
「みんな、それが出来ないから困っているんだ!その方法を教えろ!」
第一の黄金法則「収入の10分の1を貯金せよ」を聞いた時、上記の意見が漫画内の庶民たちからあがります。
しかし、アルカドはそれを一蹴します。
「はじめの扉を開かないものに次の扉は見えない」
そしてアルカドの教えを守り、バンシルは更なる知識を貰います。
そして満を辞して登場するのが「欲望に優先順位をつけよ」です。
本法則の要旨としては、下記になります。
本項で特筆すべきは「生活満足度は下がらない」という点です。
オフィスで毎日のように新しい服を着て、カフェでテイクアウトした500円のコーヒーを片手にしている人を見てもそれだけで「幸せ」を判断できません。
私は普段からスターバックスには行きませんが、新作がどうしても飲みたい時に家族で行くスターバックスが何よりも幸せです♪
それ以外の時は、安いコーヒーで十分(笑)
欲望のままに動くことと資産形成は水と油です。
いずれにしても遅かれ早かれリタイアと共に「収入は下がる」前提で欲望に優先順位をつけておくことは重要になります。
貯えた金に働かせよ
上記を心底理解し、しっかりと貯金できるようになった後でようやく「貯えた金に働かせよ」という投資フェーズに入ります。
現代のマネー本でも正直言っている内容は変わりません。
資本主義のルールは変わっていないということがよくわかります。
バビロンの大富豪漫画版では「現代ではどこでお金を働かせるのが最適か?」というコラムも入っているけど、パパが運用しているインデックスファンドが紹介されているね。
普遍的なものは多いんだね。
中長期的な視点で見て経済大国の地位が揺らぐ可能性が低い「米国株式」や、更にリスクを狭めた「全世界株式」に連動したインデックスファンドを購入する。
そして、経済の成長に連動したリターンを享受する。
上記の考え方は資産運用の骨子でもあり、セオリーでもあるのでこの点は同意しかありません。
自分こそを最大の資本にせよ
最後に紹介する言葉「自分こそを最大の資本にせよ」が、個人的には1番大事な教えだと感じています。
「仕事が嫌だからリタイアしたい」
「楽してお金だけ入ってくる状態にしたい」
FIREという言葉が流行し、上記のような「仕事を退職したい」意味合いで扱われることも増えてきました。
しかしながら、サラリーマンの生涯賃金は2〜3億円相当が一般的です。
一部企業を除き、良くも悪くも賃金カーブは年齢と共に上昇する企業が未だに多いことも事実です。
「自分こそを最大の資本にせよ」の観点から考えた時、「FIREの時期については冷静に考えるべき」というアドバイスを受けたような気になります。
自分という最大の資本をどう最大限活用するかは、資本主義社会を生き抜く永遠のテーマだと感じます。
最大の富の源泉は「自分自身」なんだよ、ということですね。
ラップアップ
今回は、「金融教育」に関するおすすめ本No. 1の「バビロンの大富豪」の要約を紹介しました。
本書は「ベストセラーには理由あり」を証明してくれる良書です。漫画版の登場により普通に読み物として面白くなったことも非常に大きいです。
興味を持った方はぜひ手にとってみて下さい。
最後に一言。
バビロンの大富豪には魔法の錬金術みたいなものは書いていませんが、確実に資産を増やせるヒントがたくさん散りばめられています。
それではまた!