ねぇパパ、「コミュ力」ってどうやったら上げられるの?
そるとちゃん、難しいことを言うね(笑)
パパもコミュ力高いわけではないけど、意識的に「おもろい話し方」を使っているよ。
元芸人さんの本で紹介していた話し方だよね!
どんな話し方なのか教えて〜。
こんにちは!コミュニケーションを取るのは苦ではないけど、得意でもないあいろんです。
今回は「コミュ力」を論理的に解説していきたいと思います。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
参考書籍:「おもろい話し方」について
「おもろい話し方」は2022年5月に発売されたネタ作家の芝山大補氏の書籍です。
今や誰もが知っている有名人YouTuber「フワちゃん」の元相方であり、お笑いの技術を言語化して伝える「お笑い学」に取り組んでいる著者の主張は簡潔かつ秀逸です。
上記の要旨を言語化してわかりやすく伝えつつ、具体的なケースごとの言葉選びや自分のお笑いタイプ診断まで誰でも面白く読める書籍です。
書籍が非常に面白いかつためになる内容だったので、本ブログでも「誰とでも会話がはずむコツ」「ケース別トーク集」「お笑いタイプ」についてそれぞれ概要を紹介していきます。
パパはそんなにコミュニケーション得意じゃないのに、本読んだりして陰で色々努力をしているんだね…
コミュニケーションが得意じゃないパパでも「面白い」をある程度作れるのは本当にありがたい本だよ。
誰とでも会話がはずむ話し方3選
- 中身のない話を積極的に織り交ぜている
- 「擬音」「比較」「自分の気持ち」を会話に取り入れている
- 「逆マウンティング」が得意
中身のない話を積極的に織り交ぜている
あいろんが個人的に本書の中で1番共感したのは、会話が盛り上がる人は「会話のハードルを下げている」という事実です。
中身のある話題を探してコミュニケーションを取ろうとすればするほど、相手も「中身のある話をしないといけない」と考え、話す内容を選ぶようになるのは心理学的に必然だそうです。
上記は言われてみれば納得ですが、意識していなかった人も多いのではないでしょうか。
会話上手な人は会話のハードルを下げるために、「しょうもない」「どうでもいい」話を積極的に会話に織り交ぜています。
実際にあいろんの周りで人間関係の構築が上手な人を観察すると、みんな「無駄話」をしてくれる人でした。
具体的に何をすれば良いかわからない人は、「気温の話」「今朝思ったこと」「この間の休日の話」などでOKです。なんせ中身がなくてOKなので、むしろ喋る内容より最初に切り出せるかどうかだけが勝負です。
この「雑談」を取り入れる会話は、本当に効果抜群なので試してみる価値アリです。
たしかにパパは誰かと話している時、あまり本題から入らず、雑談を良くしてるけどこれが目的だったのね。
そうそう。
逆にどんなに出来る人でも、要件しか話してこない人って本当にコミュニケーション取りづらいんだよ。
パパも「中身のない会話」を意識的に取り入れただけで、周りから話しやすいって良く言われるようになったよ。
「擬音」「比較」「自分の気持ち」を会話に取り入れている
「話が面白い人」の因数分解をすると内容よりも話しかたである、という点に行き着きます。
その際に大切なのが「擬音」「比較」「自分の気持ち」を会話に取り入れることです。
擬音といえば個人的には、すべらない話で芸人の宮川大輔さんが多用されているイメージです。
少し例を挙げてみます。
擬音を効果的に織り交ぜると、会話に臨場感が生まれます。
そして、「普通なら〇〇」という比較も簡単に話を面白くできるポイントです。
「普通なら1週間で来るのに、3ヶ月もかかったんですよ!」
「普通なら300円くらいなのに、8000円も払わされたんですよ〜」
などなど、「普通なら」は非常に使いやすく会話にもテンポが生まれやすいキラーワードです。
最後の「自分の気持ち」はすべらない話で小籔千豊さんが多用している手法です。
エピソードトークに「はぁ?こいつマジかよ」などの当時の自分の気持ちをかぶせ、笑いに昇華させる方法です。事実だけを伝えるより何倍も話が面白くなる可能性を秘める一方、少しトークスキルが必要になるかもしれません。
書籍にも記載がありますが、3つ全て取り入れるというよりは自分が得意なスタイルで会話を組み立てるのが結果的に1番ウケるので無理に取り入れる必要はありません。
パパは「比較」「自分の気持ち」はよく使うけど擬音はあまり使ってないよね。
個人的には、擬音はお笑いスキルが高い人じゃないと取り入れるのは中々難しいと感じます。
「逆マウンティング」が得意
「コミュ力が低い人」の代表格として、プライドが高い人は接しづらいという特徴があります。
- あなたより優れている
- 知識、経験がある
- お金がある
良くある会話を挙げてみます。
「先週、松坂牛のステーキ食べたんだよね」
「おれも先月、100グラム8000円の熟成肉食べて美味かった」
こういう人、「話聞かないで被せてくる人」めっちゃいますよね(笑)
上記は面白くもないし、気分も良くなりません。会話としては0点です。
本書には笑いの基本は「下の取り合い」とレスリングみたいなことが書いていますが(笑)、実際その通りだと感じます。
あまり露骨すぎる逆マウンティングは狙ってる感が出すぎてしまうのでおすすめできないですが、面白い人はちょうど良く下に入ってきて会話にスパイスを加えてくれます。
ケース別に使えるトーク集4選
- ボケられた時
- すべってる人への対応
- イジられた時
- 褒められた時
①ボケられた時
本書で紹介されるボケられた時の返しとして、「すべったことにしてイジる」という手法があります。
「今のもう10回言ってもらえます?」
「今のボケの反省文、後で提出ね」
「今日も仕上がってますね〜」
上記あたりは非常に使いやすく、ウケそうなのであいろんも実際に使おうと思いました。
頻繁にボケる人には「絶好調ですね〜」など適当な返し言葉を持っておくだけで対応が楽になりますよ。
②すべってる人への対応
日常において「すべってる人」への対応は中々センスが問われます。
ちょっとしたお調子者の日常的なすべりから、飲み会ではしゃぎすぎたおじさんまで様々なすべりケースがありますが下記のワードセンスは非常に面白いと感じました。
「この状況から入れる保険ないですよ」
「ここ30秒で1番面白かったよ!」
すべりを笑いに変えるのは全員をハッピーにしている事と同義なので、積極的にチャレンジしていきたいところです。
③イジられた時
イジられた時にマジメに返してしまう時ほど痛々しい雰囲気はありません。
イジられた時ほど、知識を活かして面白く返すテクニックが重要になってきます。代表的な例としては下記の2つです。
「イジリを強く肯定する」
あいろんって、週5で女に振られてそうだよな
→あのさ、週7だから
「否定するポイントをずらす」
あいろんって、いつも女遊びしてるよな
→してないわ!火曜と水曜だけ!
特に「否定するポイントをずらす」は比較的ウケやすくおすすめできるテクニックです。
④褒められた時
実はイジられる時より難しい「褒められた時のリアクション」ですが、「謙遜ボケ」「もう1回褒めさせる」という返しのセオリーがあります。これを知っておくと本当に便利です。
「謙遜ボケ」と呼ばれる返しは、実際コミュニケーション上手な人は多用しています。
写真を見て可愛いと言われた時
→「ありがとう。加工の力(笑)」
この前のテスト、1位ですごいと言われた時
→「星占い1位だったからな」
上記のように、微妙に褒められたポイントをずらして謙遜しつつも肯定するというパターンです。
「もう1回褒めさせる」は読んで字の如くですが、褒められたポイントを「もっと欲しがる」ことで褒められた状況から自分を下げにいくことによって笑いを生み出します。
逆マウンティングの応用編と言って良い、素晴らしい切り返しです。
褒められた時にこれくらい上手く立ち回れる人は、みんなから好かれやすいと思います。
お笑いタイプ大別5選
前述の通り、本書には「コミュニケーション」においての実践的な言葉選びや対応方法が指南されています。
それはそれで非常に読み応えがあるのですが、中には「自分のキャラじゃない」「自分では出来ない」といったようなパターンもあるでしょう。明るさがとりえの人とあいろんのような暗めな性格では、向き不向きに差が出るのはある意味当然です。
本書はそんな点も見越してか、「お笑いタイプ」を5つに分けて診断してくれます。
早速タイプについてみていきましょう。
むじゃきボケ
- 良くも悪くも無責任
- 常に自分が主役でありたい
- 要領の良い末っ子に多く見られる
- 松本人志(ダウンタウン)
- 山崎弘也(アンタッチャブル)
- 劇団ひとり
気の向くままにボケ倒し、周囲がそれを許してしまう愛嬌も兼ね備えている「むじゃきボケ」タイプは、聞き手に回るより自分の話をした方が良さが出るそうです。黄金比率は7:3で自分の話を多めにするイメージです。
このタイプはツッコミに回ると弱く、「MCツッコミ」「イジられツッコミ」と絡んで本領発揮するタイプだそうです。
まさにクラスの人気者ってイメージだね。
MCツッコミ
- 人に話を振ったり動かしたり、場のコントロールが得意
- 広い視野で、場の違和感に気づきやすい
- リーダーに向いている親分肌
- 浜田雅功(ダウンタウン)
- 千原ジュニア
- 上田晋也(くりぃむしちゅー)
自分が積極的に話すのではなく、話を冷静に客観的に聞き、非常識な部分やおかしな部分を見つけて笑いに変えていく。
これがMCツッコミの基本スタンスです。
言わずもがな、ボケてくれるタイプとの相性が良くMCツッコミのパスをボケがゴールするといった笑いの得点シーンは全国どこでも起きている日常光景でしょう。
グループになると必ず仕切り出す人がいるけど、その人は「MCツッコミ」だったのね。
イジられツッコミ
- 自分をイジらせて、ツッコミで笑いを取る
- 自分からボケてすべるのは苦手
- 笑いが起きた時の爆発力は凄まじい
- 児嶋一哉(アンジャッシュ)
- カンニング竹山
- 山里亮太(南海キャンディーズ)
どこか抜けていて、イジられやすく、トラブルも起こしやすい。
同じツッコミでもMCツッコミのように視野が広く、気が利くタイプではないのが特徴です。
上記だけで判断するといまいちに見えますが、実際は愛されキャラと呼ばれる人々はこのジャンルに分類されたりします。
ただしタイプ的にイジられないとキャラが生きないので、ある程度打ち解けて相性の良いイジってくれる人を探す必要があります。
私も最初からずっと面白い人より仲良くなると味が出てくるイジられツッコミの人は大好物です。
天然ボケ
- 自分の失敗や失言で爆笑が起きる
- なぜウケているのか理解できない時がある
- 面白がられるか、苦手になられるかハッキリしている
- 狩野英孝
- 出川哲朗
- パンサー尾形
自分が意図していないところで笑いが起きる。このタイプは自分で笑いをコントロール出来ない反面、一度ハマると誰も抗えない大爆笑を作り出します。
芸人の狩野英孝さんはまさに天然ボケのイメージ通りのキャラクターで、見ていて思わず笑ってしまう側面がありますよね。
このタイプは「MCツッコミ」が場にいるかどうかが1つの生命線であり相性抜群ですが、少々失礼な話をしても面白くツッコんでくれる「イジられツッコミ」とも相性が良いそうです。
パパも結婚式のスピーチで噛んで爆笑を巻き起こしてたよね(笑)
天然ボケの素質あるよ♪
そうなのかなぁ(自覚なし)
癒し
- 良くマイペースだといわれる
- 大人数では仕切ってくれる人がいると安心する
- 場にいるだけで、周りに癒しを与える
- 内村光良
- 濱口優
- みやぞん
マイペースでおっとりしてやさしい。一見笑いにつながらなさそうに見えて、キャラが認知されれば自分の意見を言うだけで面白い雰囲気を作り出せるのが「癒し」タイプの最大の強みです。
嫌なことを嫌と言ってもMCツッコミのように「この人きついな」「関わりたくないな」と思われにくい特徴があります。
本書によると、癒しタイプの特筆すべき点は「相性の良し悪しが少ない」という点だそうです。
1分で自分のキャラがわかる
本書では、前述の5つのタイプからどの程度適性があるのか、簡単なQ&A方式で点数算出が可能です。
ちなみにあいろんのテスト結果は下記の通りです。
- むじゃきぼけ…7点
- MCツッコミ…5点
- いじられツッコミ…1点
- 天然ボケ…1点
- 癒し…2点
自分ではいまいちピンときませんが(笑)、あいろんは「むじゃきぼけ」と「MCツッコミ」を状況や立場によって使い分けていることが多いようです。
この点数のバラつきは人によって全然変わるそうです。あいろんのように特定項目に点数が偏るパターンもあれば、全ての点数が高くなるお笑い偏差値の高い人もいるそうです。(芸人の麒麟の川島さんはどの点数も高いタイプだそうです)
興味がある人はやってみると面白いのでお試しあれ。
ラップアップ
今回は「コミュ力」を論理的に解説していきました。
「笑い」という抽象的かつ感覚的な部分をここまで言語化して落とし込んでくれた著者には驚きを禁じ得ません。面白いしコミュニケーションの参考にもなるし、文句なしの良書です。
最後に一言。
是非自分のお笑いタイプを掴んで、笑いの取り方の参考にしてみてください!
それではまた!