最近、FIREってタイトルのつく本がやたら多くなったなぁ…
この「絶対FIRE!」も表紙で煽りすぎだよなぁ…「定年まで働くのはもう古い」って、余計なお世話だと思うんだけど(笑)
そんな事言ってパパ、結局ほとんど読んでるじゃん!
そうなんだよねぇ(笑)
こんにちは!昨今のFIREムーブメントは「仕事が嫌でしょうがない」というニュアンスが前面に出すぎて、違和感を禁じ得ないあいろんです。
今回は2021年8月に発売されたばかりの書籍「絶対FIRE」を読んで、おすすめできる、できないのポイントをそれぞれ紹介していきます。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
絶対FIREの内容
「絶対FIRE」はムック本と呼ばれるジャンルでの出稿になっています。
ムック本とは、一言で言うと「マガジン(雑誌)とブック(書籍)の中間」だそうです。
雑誌に近いんだけど内容は特化していて、販売期限も特に定められていないので雑誌みたいに時期が来たら取り下げられて…と言う事はない本ですね。
タイトルから言わずもがなですが、FIREに特化した内容になっています。
基本的には下記の構成になっています。
- FIREについて(概念や基礎解説)
- 巻頭対談 ヒトデ氏×穂高唯希氏
- FIRE事例紹介(フルFIRE4名 サイドFIRE6名)
なんといっても見どころは8割近いページが割かれている「FIRE事例紹介」です。
ここに興味がなければそもそも購入するべきではありません(笑)
個人的には事例を基に「つまみ食い」する類の書籍だと思うので、わざわざ書籍で持っておくよりkindleでのサク読みで十分です。
また、FIREを「フルFIRE」と「サイドFIRE」に分けているので、この辺りは自分のイメージと照らし合わせながら考えるのが良いでしょう。
リタイア後、不労所得だけで生活するスタイル。
完全なる「経済的自由」の反面、市場の暴落や想定外の支出に弱い点も併せ持つ。
投資収益などの不労所得だけではなく、副業やビジネスを行いながら「多少の労働+不労所得」で生活するスタイル。
フルFIREに比べて金融資産額のハードルが低いが、時間の自由はフルFIREに比べて少ない。
あいろんが目指しているのはどちらかというとこちら。
FIRE達成者10名の内訳
さて、前述の通りFIREの事例について10名10通りの方法が記載されている本書ですが、大別すると下記の通りです。
※資産を増やす方法として、1名FX→資産が増えたら株式への移行者あり
上記から読み取れる点としては下記の通りです。
今回の特集者では5割が株式中心のポートフォリオでしたが、おそらく統計を幅広く取ったらもっと高いパーセンテージになる事は想像に難くありません。やはり本書の内容としても米国株(ETF含む)及びインデックスファンドが話題の中心となる事が多々あります。
逆に、株式に全く興味がなくて「不動産でFIREする」「質素倹約だけでFIREする」というつもりの方はページ数が少ないので本書では読み応えがないかもしれません(笑)
ハードアセットよりペーパーアセット大好きのあいろん的には、非常に読み応えのある実例が多くありましたので参考になった例を紹介していきます。
参考になった例①桶井道氏(フルFIRE)

22歳、資産320万円からスタートして、47歳で資産1億円を達成して25年務めた会社を退職した桶井道氏。
桶井道氏の語り口からまず特筆すべきは、この「再現性のありそうな感じ」です(笑)
- 数千万円稼いで数年で退職…とか
- 副業が本業の収入を上回る…とか
そういったスーパーマン的な要素が一切なく、25万円程度の給料から「先取り貯金→株を買う」と言った誰にでもできる方法を実践。
実際、桶井さんのFIREの方法はかなり現実的でした。以下、書籍内で取り上げられている「1億円貯めるための2つのステップ」から具体的な貯めるための方法を一例として挙げます。
節約系のネタも含めてブログ発信しているあいろんですら、「地味だなぁ」と読んでいてつぶやいてしまったような内容です(笑)
桶井さんの例からは、華々しく見える金融資産1億円は日々の質素倹約から成り立っている事がよくわかります。
ただし、あくまで個人的な感覚ですが「仕事が嫌でリタイアした」というニュアンスが濃かったので、そこには全く感情移入出来ませんでした。
参考になった例②ハムスタ氏(サイドFIRE)
ハムスタ氏は、本書の中でも異質な存在として非常に興味深く読める方が多いと思います。
というのも、ハムスタ氏は「投資」をしないで45歳で6,100万円貯めた「質素倹約型」のスーパーマンだからです。
特筆すべきは、その貯金額です。
パンチが効いているのが「強制貯蓄」という方法です。
わかるようでわからない話ですが(笑)とにもかくにも、先取り貯蓄の徹底という意味では先だって紹介した桶井氏と同様です。
このあたりは名著「バビロンの大富豪」最初の教えである「収入の10分の1を貯蓄に回す」を愚直に自分流にアレンジしてやり抜く事がFIREへの近道だと推察できます。
ハムスタ氏の場合はこういった「貯蓄体質」の積み上げに「早期退職割増」も手伝い、6,100万円の資産をベースにアルバイト生活でのサイドFIREを達成したそうです。
個人的には「貯める事へのこだわり」は参考になる点が多くありました。
参考にならなかった例
逆に、参考にならなかった点は下記の通りです。
書籍の内容上は仕方がないかもしれませんが…FIREという表現に胡散臭さがつきまとってしまうのは、上記のせいだと個人的には感じています。
ラップアップ
今回は書籍「絶対FIRE!」について感想を含めてまとめてみました。
なんだかんだ言いましたが(笑)純粋に読み物としては面白いのでおすすめです。
最後に一言。
自分もこういった書籍で紹介されるように頑張ろう!と心に誓いました。
それでは、また!