パパの愛読書「お金は寝かせて増やしなさい」の改訂版が6年ぶりに発売されたね♪
そうなんだよ〜。
新NISAにも対応しているし、改めてインデックス投資の強さを再確認できたね。
それは良いんだけど、パパもちゃんとポートフォリオ確認して比率修正しないとダメだよ。
著者の水瀬さんも「資産配分がすべての勝敗を決める」っておっしゃっていたからね。
はい…すぐやります。
そるとちゃんのマネリテがパパを上回ってきているね(笑)
こんにちは!「お金は寝かせて増やす」スタイルを投資の中心にしているあいろん(@iron_money)です。
今回は2024年2月に改訂版が発売されて話題になっている「お金は寝かせて増やしなさい」の内容で役に立った点を要約していきます。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
「お金は寝かせて増やしなさい」要約
パパ、「お金は寝かせて増やしなさい」の内容はどんな感じなの?
良くまとまっているし、面白いよ。
インデックス投資をしている人なら、水瀬ケンイチさんの書籍は読んでおくべきだね。
「お金は寝かせて増やしなさい」は2017年に発売され、その後2024年に改訂版が発売しています。
2021年にマンガ版も発売されました。
本書の特筆すべき点は、当時ほとんど存在しなかった「個人投資家発信」のインデックスファンドに関する書籍という点です。
20代後半当時、IT企業社員だった水瀬氏はマネー雑誌をもとに色々な投資に手を出していたそうです。
そんな時に、名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」を読んで下記の言葉を目にします。
「個人投資家にとっては、ただインデックスファンドを買ってじっと待っている方がはるかに良い結果を生む」
上記にビビッときた水瀬氏は、ウォール街のランダム・ウォーカーをバイブルとして「寝かせるだけの資産運用」方法を確立します。
そして当時は珍しかったインデックスファンドのブログとして「梅屋敷のランダム・ウォーカー」を立ち上げるんだよね。
「ウォール街のランダム・ウォーカー」はパパがもっとも役立ったと考えている名著であり、間違いなく投資家であれば一度は「読むべき」本だと断言出来ます。
しかしながら、「ウォール街のランダム・ウォーカー」には致命的な弱点があります。
書籍が512ページもあり、分厚さは弾丸でも防げるほどです(笑)
本を読み慣れていないと挫折する可能性があります。
そんな初心者や、読書慣れしていない人でも「お金は寝かせて増やしなさい」はさくっと読める簡単さがあります。
個人的には原作の方が内容が整理されていて読みやすいですが、どうしても活字を読みたくない人はマンガ版を検討しても良いでしょう。
本書ではインデックスファンドを下記3点よりすすめています。
- 手間がかからないから
- 実は世界標準のスタンダード投資法だから
- お金の基礎知識として日常生活に役立つから
パパはインデックス投資の利点は、インデックス投資を行わないにしても知っておいた方が良いと考えているよ。
改訂版の変更点
パパ、書籍の改訂版の変更点はどんなところなの?
「新NISA対応」になって成長投資枠とつみたて投資枠をどう使えばいいのか。
その辺をズバッと答えてくれてるよ。
本書は、下記の通り方向性が定まっています。
- インデックスファンドは「全世界株式」でOK
- 「つみたて投資枠」は積立投資で買い、「成長投資枠」はスポット投資で買う
- 買い方が違うだけで、同じ商品を買えばいいだけ
また、本書発売当時にはまだ予測すらできていなかった、下記についても著者のリアルな体験談が掲載されています。
2020年以降はパンデミックやロックダウン、ウクライナ侵攻や物価・金利の高騰など想像できないようなことが次々と起きました。
それでも、長期的に経済成長と共に資産を増やした水瀬さんをパパは尊敬しているそうです。
パパ的に改訂版で1番参考になるのは、著者自身が2020年以降をどう生き抜いてきたかがわかる点だそうです♪
本書の注目ポイント3選
前述の通り、本書はインデックスファンドへの投資を前提に話が進んでいきます。
インデックスファンドを中心に据え置く書籍については過去に何度も紹介してきました。
いずれも金融教育においておすすめできる良書です。
それくらい「投資の最適解」として隙の少ない投資法だと言われています。
本書には個人投資家の水瀬氏ならではのポイントが散りばめられており興味深いので、3点紹介します。
- 生活防衛資金を保守的に見ている
- リスク許容度について深く言及して、具体的に活用できるツールも紹介してくれている
- 「寝かせる」難しさに言及している
生活防衛資金を保守的に見ている
まず、一点目は「生活防衛資金を保守的に見ている」点です。
生活防衛資金、すなわち自分に何かあっても生活を守れる分は現金として蓄えておくことが資産運用においてはセオリーとされています。
投資は生活防衛資金を貯めた後、あくまで余剰資金で行うという考え方ですね。
本書の特筆すべきは生活防衛資金が「生活費2年分」とかなり長く見積もっていることです。
標準的な生活防衛資金は半年〜1年程度で見積もることが多いですが、2年分はかなり長いです。
パパは生活防衛資金を大体3ヶ月〜半年程度で見ていますが、サラリーマンではなく個人事業主だったり、リスクを極力抑えたい人にはしっくり来る考え方だよね。
リスク許容度について深く言及して、具体的に活用できるツールも紹介してくれている
本書で最もあいろんが役立ったと感じる点は、「リスク許容度」について割いているページが多いことです。
著者自身も書籍内で「インデックス投資において1番大切なことは、自分のリスク許容度を知ること」だと言っています。
リスク許容度は「科学というよりは芸術の領域に属する」と考え、結局は「自分が夜ぐっすり眠れるかどうか」です。
「リスク許容度は科学ではなく芸術」という言葉はパワーワードだよね。
そんな名言を引用しつつ、本書は具体的に「数字を入力するだけでリスクと期待リターンがわかる便利ツール」をしっかりと紹介してくれています。
書籍内でも取り上げている「ファンドの海」は分析結果が非常に面白く参考になりました。
「寝かせる」難しさに言及している
本書では「始めるのは簡単だけど続けるのは意外と難しい」を説明するため、まるごと一章分使っています。
「損益で一喜一憂する凡人から抜け出よう!」という項目もありますが、ただインデックスファンドを買ってじっと待っているのが大変という点にかなり言及しています。
これは意外と見落としがちなのですが、インデックスファンドの真理です。
少なくとも、インデックスファンド投資にたどりつくためには下記の道程が必要になります。
上記が出来る人は、だんだんと下記のような誘惑に駆られます。
上記はインデックス投資家なら誰でも必ず考えることです。
寝かせる難しさについては必ず誰しもが経験しますが、結局「寝かせる」が最強だという原点に立ち戻る重要性を再認識できます。
ラップアップ
今回は2024年2月に改訂版が発売されて話題になっている「お金は寝かせて増やしなさい」の内容で役に立った点を要約していきました。
リスクについても標準偏差など用いて詳細に解説されている良書なので、「投資してみたいけどリスクが怖い」という人にはぴったりの入門書だと思います。
最後に一言。
インデックス投資の入門編としては、これ以上の本はないです。
それではまた!