ふむふむ、「わらしべ転職」かぁ。
面白いネーミングだし、自分の考え方を言語化してくれているような本だなぁ。
パパ、本を読みながら何ブツブツ独り言言ってるの?
いや、この「転職が僕らを助けてくれる〜新卒で入れなかったあの会社に入社する方法〜」という本がすごい面白いんだよ。
一度の転職で全てを叶えようとせず、わらしべ長者のように転職を利用してキャリアアップを図る方法だね。
エリートじゃない「弱者の転職方法」ということだね。
参考になりそう。
エリートなんて早々いないし、いたとしてもこの記事にはたどりつかないからね(笑)
「1回の転職で人生を変えようとしない」という点は重要だと思うよ。
こんにちは!新卒の時には書類審査で足切りされる「雲の上の存在」だった大企業に転職してリベンジを果たしたあいろんです!
今回は「わらしべ転職」を提唱する山下氏の書籍より、非エリート向けの転職術を紹介していきます。
この記事は、こんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
コスパが良いのは「出世より転職」

今回は高卒から有名コンサルタントへの転職を果たし、現在は独立されている山下良輔氏の著書「転職が僕らを助けてくれる〜新卒で入れなかったあの会社に入社する方法〜」から転職時に役立つ「非常識な知識」を紹介します。
本書の著者である山下氏は自身の決して恵まれているとは呼べない境遇を語った上で、本書で下記のように述べています。
「どうせ無理だよ」これまでの人生で、何度そう思ったかわかりません。
でも過去がダメだったから、今もダメで、未来もダメなんて言う根拠は、全くない。
上記の山下氏の考え方は、成功を引き寄せる唯一のマインドだと感じます。
そして、そんな山下氏がたどり着いた人生を激変させる一つの結論が「転職」です。
転職が人生の大部分を共にする「仕事」「お金」「プライベートの充実」を良い方向に導けるポテンシャルを秘めていることは、私も経験したのでよくわかります。
我が家はパパの仕事内容やお給料が変わると、家族の生活スタイルまで含めてがらっと変わりました。
本書は冒頭に、下記の文章から始まります。
この本は、かつて新卒採用で第一志望の会社に入れなかった人、なんとなくモヤモヤを抱えながら今の会社で働いている人のために書かれた、人生を変えるための「マニュアル」です。
本書の特筆すべき点は「非エリート向け」戦略に特化している点です。
上記のような事を考える暇があったら、下記を考えた方が有益です。
入りたい会社を真剣に検討し
入りたい会社が採用拡大を行う波を探り
地味な実績でも蓄えてしっかり言語化出来るようにトレーニングする
上記はとても地味ですが、再現性は非常に高い手法だと感じます。
日系企業に多いメンバーシップ型で重視される「学歴」とは別の場所で戦うために「実績」が評価されるジョブ型に軸足をずらすのは、ある意味正攻法です。
私は日東駒専レベルの大学出身なので新卒時は大企業に足切りを食らいやすかったです。
ただ学歴は変えられないので実績を積み上げることに意識をおいて働いていました。
当時のパパの同僚は大学の偏差値で言えばパパより大体上でしたが、仕事において学歴は何の参考にもならないということをパパはみんなに教えてくれました。
限られた一部の超エリート以外には、汎用性のある考え方になっていると思います。
転職のゴールは3択
- 年収を上げる
- やりたいことをやる
- ワークライフバランスを優先する
本書において「自分自身のゴールがよくわからない」という人に山下氏は上記の3択を迫るそうです。
中々選べない場合、本音は接続詞のあとに隠れている事が多いというプチお役立ち情報も本書には記載されています(笑)
私の例で試してみます。
転職のゴールは下記のような優先順位でした。
ワークライフバランスに関しても重要ではありますが、上記に比べると少し優先度が下がるイメージです。
「だけど」、やっぱり稼ぎを増やしたかったのが本音です。おそらく前職でしっかりと成果に対して報酬が支払われ、ある程度の金額を稼げていたら「転職しない」という選択肢もあったでしょう。
パパが言いたいのは結局、「だけど」以降の言葉だからパパは収入にプライオリティーをおいているという本音がわかるわけだね。
企業の「採用条件が緩くなるタイミング」を逃すな

本書の特筆すべき点は、多くの転職本に書いていない事が書いてある点です。
それは「会社には大量採用=採用条件を緩くしてでも、人が欲しいタイミング」が存在しているという事実です。
私が本書を気に入っているのは、徹底して「会社に入る」事にフォーカスしている点です。
どれだけ崇高な理念を持っていても入社出来なければ意味がありません。
そういう意味では、本書は非常に再現性が高い「狙い目」が記載されていると感じます。
私は本書でいうところの「売上急拡大」の募集で転職をしました。
世の中のDXトレンドの時流に乗って、「DXってなに?おいしいの?」状態からIT業界の扉をたたきステップアップを図りました。
パパが今所属しているプロジェクトは離職者がほぼ出ないので、募集がかかる可能性は低いです。
どれだけ優秀な人でもおそらく次の波が来るまでは入社出来ません。
著者の指摘通りだと思います。
一発逆転の呪いを解け
「年収一覧を見て夢が広がり、やりたい仕事と業界も決まった。しかしいざ求人票を見ると自分にはスキルがない」
ここで受けることすら諦めてしまう人があまりにも多いと著者は主張しています。
そしてその原因は「1回の転職で、目標を達成しないといけない」という思い込みから一発逆転の呪いにかかっていると説きます。
これは本当にその通りすぎて読んだ瞬間に膝を打ちました。
「失敗する転職」は大体にしてこのパターンだと考えます。
焦って1回で色んな条件を変えようとしても、現実的じゃないってことなんだね。
本書の核である「わらしべ転職」とは複数回のステップを踏み、目的にたどり着くこと。
例えば、アマゾンに入社したかったら中途のアマゾン社員の前職を調べ、そこにターゲットを絞るイメージです。
また、「各業界においてトップを走る企業」については所属しているだけで転職しやすくなる利点が出るのは間違いありません。
実体験から、チャンスがあれば業界トップ企業は受けてみて損はないと感じます。
受けても意味がないNG企業
本書ですすめている「わらしべ転職」は万能なのでしょうか。
答えは、NO。
下記のような会社にはわらしべ転職は向きません。
あまりにもカルチャーや仕組みが出来すぎていると、そもそもジョブ型で入り込む隙間があまりないということです。
パパも転職時に何社かは「良い会社なんだけど文化が強すぎる会社だった」と言っていたのを覚えています。
そんな会社は仮に入社できても「わらしべマインド」の持ち主には馴染まないと思うので、パパには不向きだったでしょう。
私も就職活動を始めたばかりのころはなんとなく財閥不動産のディベロッパー職に魅力を感じましたが、ゴリゴリの学歴社会だという内情を聞いて断念した過去があります。
内情を探るには「オープンワーク」が使えると本書に書いてありますが、実際にあいろんも使っていましたのでおすすめできます。
結構細かい事が書いてあるので転職前にはその企業がどんな雰囲気なのか、一読をおすすめします。
ラップアップ
今回は「わらしべ転職」を提唱する山下氏の書籍より、非エリート向けの転職術を紹介していきました。
自分が感覚的に行なっていた転職活動を言語化して再確認させてくれました。良書です。
下克上転職を起こしたい人ほど是非読んでもらいたいです。
最後に一言。
私も次の転職のタイミングが来たら本書を読み返して企業選びからはじめます。
それではまた!