そるとちゃん、パパはそろそろ仕事に行ってくるよ。
パパ〜、今日は早く帰ってくる〜?
そうだね、そるとちゃんが寝る前までには帰ってくるようにするから一緒におやすみしようね。
わーい、約束だよ。
待ってるからね〜。いってらっしゃーい。
いってきまーす。
(また自分にプレッシャーをかけてしまったが、できる30代は「最短で成果をあげる」だから頑張らねば)
こんにちは!どんな締め切りよりも娘との約束を最優先に行動しているあいろんです。
今回は、ライフイベントも多く仕事にプライベートに何かと忙しい30代の「働き方」について記事にしていきます。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
参考書籍「できる30代は、「これ」しかやらない 」について
今回紹介する参考書籍「できる30代は、「これ」しかやらない 」は2021年11月に出版された松本利明氏の著書になります。
副題は「会社に使われて終わらないシン・働き方の教科書」です。サラリーマンとしては会社に使われる、とは見過ごせない表現ですね(笑)
30代の働き方の共通する部分が多い思考法が多めに記載されている事に加え、本書で特筆すべきはいわゆる意識高い系の「バリバリのエリート向けの考え方」ではないことです。
イメージ的には「どの会社にもいる、上位2割の存在」を目指せるような考え方になりますので、コンサル出身の人の書籍に良くありがちな胸焼けがする意識の高さはなく、良い意味で気楽に読み進められます(笑)
著者の松本氏は偏差値50台のあまり優秀とは言えない大学出身と本書でも明かされています。
確かにアクセンチュアなどの外資コンサル企業でバリバリやっている部長級にしては、珍しいというかあいろんは初めて聞きました(笑)
著者としては「自分でも出来たのだからみんな出来る」と言いたいのでしょう。あいろんも偏差値的には同じような感じなので好感が持てました。
「永遠の作業員」と「自分らしく活躍する人」の差
「永遠の作業員」とは30代なら誰しもが目にしたことがあるでしょう。いわゆる「こんな人生は送りたくないな」という諸先輩方はどの会社にも住みついています。
しかしながらどこかで「自分も将来こうなるかもしれない」という一抹の不安を30代であれば覚えたことも多いと思います。
そんな「永遠の作業員」と「自分らしく活躍する人」の差はなんなのか?本書の冒頭においていきなり結論が語られます。
その差は、能力ではありません。働き方(成果のコスパ)だと著者は断言します。
「自分らしく活躍する人」5つのポイント
具体的な「働き方」のポイントの中で、著者は以下のように主張しています。
- 「向いている環境」に行く
- 「効果」に集中
- 対人関係を「割り切る」
- 組織を「活用する」
- 「相談される」人になる
「向いている環境」に行く
まずはキャリア面ですが、20代は「居場所」を作る事を重視する一方、結果を重視する30代はとにかく自分が苦もなく出来る事と仕事で役に立つ事を成果でリンクさせる必要がある、と著者は説いています。
あいろんも本内容については強く同意します。真面目で「苦手な事の克服」に重点を置いている人は仕事上伸びてこない実感があるのは上記の思考が足りないからでしょう。
「効果」に集中
20代は「効率」良く仕事をこなす優秀な作業員でOKでしたが、30代は「結果」も求められる立場になるので付加価値をつけましょう、と著者は主張しています。
本項に関しては、あいろん的には「結果」の意識を30代から持つのでは遅すぎると考えています。
20代の内からとにかく結果にこだわる姿勢は必要です。大きな差になります。
上記の話を読んで、当時30代の先輩が部署移動してきた時のことを思い出しました。
先輩は人当たりも良く、学歴も申し分ない優秀な方でした。
しかしながら、先輩は常日頃から下記のような言葉を口にしていました。
- 迷惑をかけないように仕事を覚える
- 勉強させて頂きながら覚えていく
上記の先輩に対してあいろんは率直に「仕事出来なさそう」と強烈に感じた事をよく覚えています。今思うと当時の感覚は「結果に対する姿勢」のレベルが低いため、大して成長しなさそうだな〜と直感的に感じたのだと思います。そしてその予感は現実となり、職場に多数の不満を抱えながら先輩は今でも「永遠の作業員」を続けています。
対人関係を「割り切る」
20代の内は「可愛がられる」人になれと言われますが、30代は上下、社内外問わず様々な人と関わりながら組織を動かす立場上利害が一致しない人との付き合いが求められます。
ここについては苦手な人を克服する必要はないので「得意な人」を増やしていく戦略が本書に記載されています。
組織を「活用する」
20代は「一人でできる」か否かが仕事の巧拙の分かれ目でしたが、30代はそこに更に「根回し」が加わります。
本書には、下記のような記載があります。
「根回しの一つもできずに40代になったらお終い」
中々厳しい言い方ですが、あいろんも読みながら思わず「その通り!」と膝を打ちました(笑)
この根回しですが、経験もさることながら若くても比較的スムーズに出来る人と、全く出来ない人に分かれます。
あいろんが見てきた中で上記を分けるのは「配慮」があるかどうかです。
配慮とは「事情をふまえて気遣いのこもった取り計らいをすること」ですが、これは先天的なセンスだけでなく後天的なトレーニングでも習得可能です。
20代の時に「あいつは気が遣えない」と良く言われていたあいろんがいうので、間違いありません(笑)本書については「根回し」だけで第6章を使いきるというかなりの内容を割いているので、根回しが苦手な方は一読の価値ありです。
「相談される」人になる
前述の「可愛がられる」から繋がりますが、20代は「教わる・気に入られる」のが上手な人が伸びます。まだ一方的なGIVEが成り立つ年代です。
30代は当然GIVEだけでなくTAKEも必要になります。「相談される、声がかかる」事によって必要な情報が繋がったり、欲しい情報を持ってきてくれるようになると著者は意見しています。
上記についてはあいろんも足りない部分と自覚しており、出来る限り「相談しやすい空気感」を漂わせるにはどうすれば良いか、誰からも頼りにされていて相談されまくっている先輩から盗めないか研究中です(笑)
30代の仕事の悩みを因数分解する

仕事において「好きなこと」を仕事にしたいというキャッチコピーはよく目にします。
しかし、「好きなこと」より「得意なこと」に目を向けるべきと著者は説いています。
なぜなら30代は得意なことが「既に決まっている」ためです。不得意なことを克服している時間はありません。
そして、得意なことで成果を出しやすいような「環境選び」が努力よりもよっぽど重要で、特に報酬に関して9割は個人の仕事の実力ではなく環境で決まります。この辺りは転職をする、しないの判断材料としてとても重要なことが記載されていますので、転職を検討している方は是非手にとってじっくりと読んでみてください。
効果の出る仕事に集中する
「得意なこと」と簡単に言うけど、自慢できる実績もなければスキルもない場合はどうするか?
バリバリのエリートをターゲットにしていない本書は、当然上記にも言及しています。
具体的には下記のようにポイントを絞っています。
- 誰もが苦手な分野にハニースポットがある可能性が高い
- 重要だけど人気のないポジションはおいしい
あいろん自身、上記には確信に近い経験があります。
あいろんも就職後、キャリアを営業からスタートさせた時にモノを「売る」経験を重ねていき、営業としての差別化に早々に限界を感じました。
そこであいろんは下記のように発想しました。
「売る」に加えて「材料を買う」「作る」「運ぶ」「資金管理」など、現場に近くて且つ必要度が高い仕事を網羅している人は実はほとんどいないのでは?と。
あいろんが以前勤めていた会社はどちらかというと「営業優位」な会社でした。優秀な人は必然的に営業に近い範囲でキャリアを積むのが王道とされていましたので、営業以外の部署は若い人間が来てくれるというだけで喜んで受け入れてくれました。
そして数年が経過し、気づくと周りとは違うフィールドで生きていけるアドバンテージの土壌が出来ました。
上記はIT業界に身を置いた後も自分の強みとなっています。「全体現場感覚」がわかり、営業プロセスも理解しているだけでIT業界においてはかなりのアドバンテージです。
優秀でない弱者ほど、「強い相手と同じ土俵で戦わない」戦略は有効なので是非参考にしてみてください。
30代に必要な「対人関係スキル」
本書は書籍の3割程度を「対人関係」や「根回し」に費やしています。自己啓発書はとかく「嫌な人とは付き合わない」とか、「自分だけのアイデアを持つ」などとキラキラしているように見えて実際は何の役にも立たない場合も散見されますが(笑)、本書においては根回しの順序や注意点まで細かく記載してあります。
そのまんま当てはまるかどうかはさておき、知識としては知っておいて損はなし、です。
ラップアップ
今回は、何かと忙しい30代の「働き方」について記事にしました。
本書の中で1番心に来た言葉を紹介します。
「30代で一番怖いのは、毎日長時間働くことが習慣になり、いわゆる仕事中毒になることです」
別に上記が悪いとは言わないのですが、家族がいる30代は共感できる方も多いでしょう。
娘との約束を守れなさそうになるたびに、娘との時間を犠牲にしてまで働いて得られるものはなんなのか、考えた末に娘を優先します(笑)
30代のサラリーマンは是非一度本書を読んで考える機会を作ってみてはいかがでしょう。
最後に一言。
パパ、今後も約束破るのは許さないからね♪
それではまた!