ファンドラップってこの5年で2倍に増えているのか…一体誰が投資しているのか、顔を見てみたいもんだけどな…ぶつぶつ
パパ〜、なに新聞読みながらブツクサ言ってるの??
いや、金融商品で全部お任せの一任運用する「ファンドラップ」っていう商品は手数料が高いから投資商品としては不適格なのに、数が増えているっていうからびっくりしちゃったんだよ。
それだけまだまだ証券会社の「窓口の力」は残ってるんだね…おそろしや。
こんにちは!ファンドラップには例外なく「1つも良い商品がない」という持論をもっているあいろんです。
今回は「ファンドラップのデメリットと現状」について紹介していきます。
この記事は、こんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
ファンドラップとは
2021年10月27日付の日経新聞にこんな記事がありました。
「一任運用のファンドラップ、5年で2倍超、金融機関が収益源拡大、コスト割高、透明性課題」
ファンドラップの仕組みは下記の通りです。
顧客が金融機関にライフステージやリスク許容度など大まかな考えを伝えた上で、具体的な投資先の選別を金融機関に委ねる仕組み
基本的なスタンスだけ伝えたら「後は任せた」という感じでお金を増やしてもらえる夢のような仕組みだね。
そうだね。
「本当に増えるなら」ね…
ファンドラップの特徴は、下記の通り挙げられます。
運用なら、資産運用プロ集団の我々にお任せください!
こんな聞こえの良い「プロ」という言葉ですが、別にそれ自体でリスクヘッジ出来るわけでもなんでもありません。
低コストのインデックスファンドが増えてきた現代において、プロであってもインデックス指標より2〜3%高い利回りをコンスタントに叩き出すのは至難の業なんです。
現実的には、上記のような誰でも簡単に始められる「インデックスファンド運用を凌駕する成績」を「長期間に渡り」残してはじめて「ファンドラップに投資した意味」が出てきます。
ここはかなり重要なポイントなのでしっかり押さえておきましょう。
ファンドラップサービスの増加について
「ファンドラップは初心者の投資対象として適切ではない」
正直なところ、少しでも情報を調べればすぐにたどり着ける結論です。
しかしながら、現実問題として前述の通りサービスの数は増えています。
ファンドラップの2022年3月末の契約残高は13.7兆円に及ぶそうです。
とんでもない数字です。
主な利用者としては、「時間のない会社員」「退職金の入った高齢者」がメインとなっています。
ネット証券の楽天証券やSBI証券もファンドラップサービスを展開していますが、ファンドラップの契約資産額首位が野村証券、2位が大和証券なところを見ると証券窓口での契約がいまだ多いと推測できます。
一例として、SMBC日興証券のホームページから「サービス概要」を見てみると下記の通りです。
プライベート・プレミアム・セレクションになると「お客さまの様々なニーズに対してきめ細かく対応できるよう、より一層カスタマイズ性の高い運用サービスをご提供いたします」とのことです。
VIP待遇の基準が高すぎ(笑)
そしてちやほやされて気が大きくなって手数料を根こそぎ取られるのでしょう…
また、銀行もファンドラップの拡充を急いでいます。
- 預金が集まる銀行は資産運用に振り向け、手数料を稼ぐためファンドラップを拡充
- 手数料ビジネスをコアとする証券会社は従来の売買を繰り返す「回転売買」が難しくなり新しい収益先としてファンドラップを拡充
上記のようや思惑も重なり、金融機関はどこも躍起になってファンドラップを進めています。
金融庁は2021年6月にまとめた「資産運用業高度化プログレスレポート2021」で、運用コストを差し引いたファンドラップの運用成績は多くがバランス型投信に比べて見劣りすると警告しています。
単純なバランス型の手数料1〜1.5%に対して2〜3%程度の割高な手数料になりがちな点も指摘しています。
これが「ファンドラップ」で検索をかけると二言目には「デメリット」「大損」「ヤバい」などのネガティブなキーワードが多い所以です。
シンプルに手数料高すぎです。
優良なインデックスファンドと比較すると、なおさら手数料の高さが際立つよね…長期投資には向かないよね…
現状では投資対象として魅力的とは言えない状況でしょう。
ラップアップ
今回は「ファンドラップのデメリットと現状」について取り上げました。
高い手数料、任せっぱなしの運用、そんな状態で良い結果を出せるほど資産運用は甘くないとあいろんは考えます。
ぜひ、自分でしっかり判断できるように勉強していきましょう!
最後に一言。
どうしても投資一任型が良ければ、ラップファンドではなくロボアドの検討が良いと思います。
WealthNaviなら手数料1%です(それでも高いと個人的には思いますが)
それではまた!