書評

「夢をかなえるゾウ4」シリーズ屈指の泣ける名作をネタバレレビュー

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そると

パパは「夢をかなえるゾウ」シリーズが大好きだよね。

どの作品が1番好きなの?

あいろん

ダントツで「夢をかなえるゾウ4」かな。

読みながら過呼吸になるくらい泣いたもんね。

あいろん嫁

(ベッドで嗚咽漏らしながら泣いてて、本当にあの時はどうしたのかと心配したよ)

こんにちは!「夢をかなえるゾウ」シリーズが大好きなあいろんです。

今回は個人的にシリーズ屈指の名作だと感じている「夢をかなえるゾウ4」について要約と感想をレビューしていきます。

夢をかなえるゾウシリーズ全体のおすすめ順やあらすじは別記事でも書いていますので興味ある方は是非参考にしてください。

この記事はこんな方に向けて書いています。

  • 夢をかなえるゾウ4に興味がある
  • 泣きたい気分である
  • 家族ものの作品が好き

結論としては、下記になります。

  • 「死を直視することで生を輝かせる」というテーマに沿っている
  • 夢をかなえるゾウとしては珍しく、成功についての哲学がほぼ登場しない
  • 泣ける名言が数多く登場する

それでは早速いってみましょう!

今回の参考書籍:「夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神」

「起きて!起きて!お・き・てっ!」

僕の朝は、晴香のフライングボディプレスで始まる。

「夢をかなえるゾウ4」は上記の書き出しからスタートします。

本書は主人公+奥さん+娘(晴香ちゃん)の3人家族の幸せな日常から始まります。

上記を読んだ率直なあいろんの感想としては下記の通りです。

あいろん

まんまうちの家族と一緒だ…そるとちゃん以外にもフライングボディプレスをかます強者がいるとは…

そると

パパが中々起きないからでしょ〜。

ということで掴みからガッツリ感情移入をしてしまったのですが、基本的には家族がいるファミリー世帯であれば「あるある」話が散りばめられており共感を得やすいでしょう。

ストーリー自体「死生観」というわかりやすいテーマに沿っているため没入しやすいですが、本書において特に心に響くのは「死神のことば」です。

様々な人間の死の淵に立ち会ってきた死神は、「死を自分ごととして感じた人間は後悔することがなんと多いことか」と説きます。

そして、死を目の前にした時にその人間の本当の「強さ」を測ることが出来ると言います。

本記事では「死に際に後悔する内容10選」と死に向き合った人間の強さについて象徴的なエピソードを2つご紹介します。

あいろん

日々を忙しく生きていると、死について考えることをおざなりにしてしまう傾向があります。

本書は本当に大事なものを再認識させてくれます。

あいろん嫁

日々の幸せを改めて感じるよね…

人間が死に際に後悔する内容10選

「一人の死は悲劇だが、百万人の死は統計上の数字に過ぎない」

ドイツの軍人のアドルフ・アイヒマンの言葉は相当なひんしゅくを買いましたが、数多の死を間近で見てきた死神からすると死に際の人間は統計的に同じことに後悔すると言います。

死期の近い人間が後悔する内容は、下記の10項目です。

人間が死に際に後悔する内容10選
  1. 本当にやりたいことをやらなかったこと
  2. 健康を大切にしなかったこと
  3. 仕事ばかりしていたこと
  4. 会いたい人に会いに行かなかったこと
  5. 学ぶべきことを学ばなかったこと
  6. 人を許さなかったこと
  7. 人の意見に耳を貸さなかったこと
  8. 人に感謝の言葉を伝えられなかったこと
  9. 死の準備をしておかなかったこと
  10. 生きた証を残さなかったこと

『死ぬ間際、本当に多くの人間が健康を大切にしてこなかったことを後悔する。体の異変を感じていたのに「気のせいだ」「なんとかなる」と自分に言い聞かせーーほとんどの場合、目の前の仕事を優先するためなのだがーー精密検査を受けずに病気を放置し、回復する見込みがなくなってから後悔するものたちのなんと多いことか。』

『人間にとって、仕事というのは相当気持ちの良いものなんだろうな。死期を大幅に早めることになったとしても、やめられないものなのだから』

死神はそういって笑います。

あいろん

この10項目はシンプルだけど心に響く。

なぜなら自分が1項目もクリア出来ていない。

同世代の30〜40代の働き盛りには耳が痛い内容だと思うよ。

あいろん嫁

パパ、仕事ばっかりしないでちゃんと私と遊びなさいっていつも言ってるそるとちゃんの方がよっぽど本質を突いているのかもね(笑)

本書の見どころポイント

  1. 「人に会ってわだかまりをとく」重要性
  2. 「生きられる時間が少ないとわかった時」本当に大切なものを理解する

前述の通り、人間が死に際に後悔する内容には統計としての法則性があることがわかりました。

本書では、死期を悟る主人公が「人を許し、会いたい人に会いに行き、感謝の言葉を伝える」ということで、長らく絶縁状態になっていた両親の元へ向かうシーンが描かれます。

①「人に会ってわだかまりをとく」重要性

勇気を出して両親に会いにいった主人公を母親は迎え入れてくれますが、父親は開口一番最悪の言葉を発します。

「金か?なにか魂胆があるんだろ」

勇気を出した息子に対して、あまりに辛辣な父親の一言。それでも息子は毅然と答えます。

「結婚に反対されたとき感情的になってしまって、あなたの子どもとして間違ったことを言ってしまいました。すみませんでした」

そして主人公は自分に娘がいること、自分が子を持つ立場になっていつも自分のために時間を使ってくれていた父親がいかにすごかったか、感謝の言葉を伝えます。

そると

感動的なシーンだったけど、この場面ではお父さんは結局何も言わずに主人公は帰っちゃうんだよね。

あいろん

そうそう、わだかまりなんて簡単に解けないっていうリアルなシーンだったね。

しかし、「やり残したこと」として主人公が当時行えなかった結婚式パーティーを擬似的に家で開催するとき、このわだかまりに変化が起きます。

サプライズゲストとして両親が家に来てくれるのです。

不器用で口下手な父親は最初こそぶっきらぼうな態度ですが、途中から下記を口にし始めます。

(娘の晴香に対して)

「可愛い髪の毛だね」

(嫁の志織に対して)

「子どもの幸せを、願わない親はいません」

「息子は、あなたと出会い、晴香ちゃんを授かったことで成長し、幸せになれたのだと思います」

「息子を、これからもよろしくお願いします」

あいろん

これは、今読み返すだけでも涙が出る…

そると

結局、お父さんも息子もきっかけさえあればわだかまりなんかすぐ解けちゃうんだよね。

歩み寄る重要性を教えてくれる名シーンだね。

②「生きられる時間が少ないとわかった時」本当に大切なものを理解する

死神は死期が迫った人間について、下記のように語ります。

『多くの者がーー本当に多くの者が、今のおまえと同じ行動をとる。死期が迫ったとき、なんとか死を避けようとしてありとあらゆるものにすがるのだ。だから私はおまえを見て「バカだ」とは思わない。「またか」とは思ってもな』

しかし、本書には「本当に強い人間」が去りゆく時の最後を下記のように表現します。

「生きられる時間が少ないとわかった時、私にとって大事だったのは、残りの人生をどう過ごすかよりも、これからも生きていくあなたたちが、今まで以上に素晴らしい人生を送るために何ができるのかということでした」

上記のシーンは物語の最終盤ですが、本当に強い人間とは何かを考えさせられます。

あいろん

パパも同じ状況になったら、ママとそるとちゃんの事を1番に案じるだろう。

そう考えると、「家族」がどれだけ特別で、自分にとって大事かを再認識させられます。

あいろん嫁

何気ない毎日や日々のコミュニケーションがいかに大切で何にも代え難いか、「死」を意識すると痛いほど感じるよね。

特にパパみたいに日々を忙しくしている働き盛りさんは絶対夢をかなえるゾウ4を読んだ方が良い(笑)

ラップアップ

今回は個人的にシリーズ屈指の名作だと感じている「夢をかなえるゾウ4」について要約と感想をレビューしていきました。

上記を読んで少しでも感じるものがあった貴方は、たぶん読んだら号泣します。是非読んでみてください。

最後に一言。

あいろん嫁

素敵な本なので、旦那さんや奥さんへのプレゼントにもおすすめです♪

それではまた!

ABOUT ME
あいろん
30代半ばのサラリーマン。 大学卒業後、中堅メーカーに就職。 現在は、大手IT系企業に勤務。 プライベートでは1児の父。 娘のそるとちゃんを溺愛しています。 仕事・投資・その他マネーハック的な記事含め書いています。 FIREは目指していますが、働くのが苦でない系サラリーマンです。
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