パパ、FIREした後はどんな生活をイメージしてるの?
そうだなぁ、パパはFIは目指してるけどその先で仕事辞めようとか何も考えてないんだよね。
甘い!FIした後だってお金もかかるし税金だって大変なんだよ!
この本読んで勉強しなさい!
(娘にFIREについて意見されるとは…)
こんにちは!資産形成期真っ只中の30代サラリーマン、あいろんです。
今回は「FIRE」の先にあるリアルな人生について具体的に紹介していきます。
この記事は、こんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
今回の参考書籍:「FIREした人は本当に幸せなのか」
「世の中にはFIREのハウトゥー本が多いが、FIRE後の生活や思いについては上手くいっている一部の人しか見られない」
「FIREした人は本当に幸せなのか」著者の寺澤伸洋氏は本書執筆にあたり、上記のコメントを残しています。
かくいうあいろん自身、FIを目指して日々仕事にブログに勤しんでいますが上記課題については認識していました。
結局株価が上昇相場でひと財産築いてうまくいった人しか情報発信してないからFIRE後の実態がわからない…
まわりにもFIREしてる人、いないしね…
「世の中にFIREした人の生の声を届ける本がないなら、自分で書いて伝えたい」
上記の著者の熱い想いを感じて手に取ってみましたが、本書の内容は良い意味で「ワクワクしない」FIRE本でした(笑)
本書は著者の考えを「よくある46の質問」に回答する形で上手く落とし込んでいます。
あいろんのように、FIを目指している道半ばの人は一読しておいてメリットこそあれど、損はない内容の書籍です。
通常のFIRE本は期待や高揚感、資産を築くことによる未来への希望などが前面に出ています。
本書は非常に地に足がついた現実的な話が多く、参考になりました。
会社を辞めたり、FIREしてから想定違いがあってもキラキラしたFIRE達成者たちは責任取ってくれるわけでもないからね。
自分のことは自分で行き詰まらないようにしなきゃだよね。
「一般的なFIRE」ではなく「サイドFIRE」の方が現実味がある
本書では「一般的なFIRE」についてトリニティ大学の調査結果をもとに下記のように定義しています。
1番有名な考え方だよね♪
年間生活費が400万円だったら、1億円の資産が必要なんだよね♪
上記は「言うは易し行うは難し」の典型であり、平均年収前後のサラリーマンであれば一生かけてもたどり着けるか怪しい資産ラインです。
筆者もこの一般的なFIREに関しては下記の点より現実的ではないと意見しています。
上記より、筆者は「働かずに生きていく」ではなく、「好きなことで収入を得て生きる」にシフトした方が良いと述べています。
FIREのREは「退職する」だけでなく、会社を辞めて好きなことで独立・起業するニュアンスだと主張する筆者の考え方にはあいろんも全く同感です。
資産を築いてからの起業・独立は私も目標としているライフスタイルです。
ある程度お金を貯めてFIREしているが、収入を得ながら暮らすライフスタイルを「サイドFIRE」と呼称し、本書はすすめています。
Twitterなどでは20〜30代で2000〜5000万円くらい貯めてサイドFIREしてる人、多いよね〜
うん、1億だとハードルが高すぎるけど数千万円だったら誰でも再現できる資産だからね。
現実的だと思うよ。
FIRE直後の支出合計は「687万円」
本書で特筆すべき点は、著者が44歳でFIREした時のリアルな支出を赤裸々に語ってくれている点です。
通常、サラリーマンとして生活していると自動徴収されるためどうしても税に対しては関心が薄くなりがちです。
上記についてそれぞれの項目で具体的に支払いに対しての考え方やリアルな計算を学べることは、FIREを真剣に考える人ほど貴重な情報となるでしょう。
結果的に著者のFIRE後の大きい支出内訳は下記の通りです。
- 住民税 196万円
- 健康保険 100万円
- 国民年金 40万円
- 予定納税 97万円
- iDeCo 80万円
- 学費 174万円
計687万円
合計は「687万円」です。
上記の+通常の生活費で著者のFIRE初年度は1000万円超の支出が発生しています。
2022年、株価は世界的にFRB利上げの影響などで低迷しました。そんな中Twitterでは「#FIRE卒業」というワードがトレンド入りするなど、特にREに対しての試算の甘さが目立つケースが散見されます。書籍で紹介されているリアルな実態は必ず事前に抑えておきたいポイントです。
贅沢をせず、収入が減り、1,000万円手元から消える。
想像しただけで痺れます。
生きていくって大変なんだね…
FIREに向く人/向かない人
本書で最も興味深い内容として、実際にFIRE達成した著者から見て「FIREに向く人/向かない人」を整理している点です。
以下についてみていきましょう。
- 多趣味
- 好奇心旺盛
- お金の節制ができる
- 無趣味
- 1人の時間を孤独/寂しいと感じる
- 見栄や地位財にお金を使う
特にサラリーマン→FIRE後は日中も含め1人でいる時間が増え、世間と隔離されている感覚に陥る人も多いそうです。
何より持ち物や車、家や食事を上げて支出額を大きくする人はFIREではなく、働き続けて高い収入と高い支出を維持していく生き方の方が向いていると筆者は述べています。
こうやって見るとパパは「お金の節制ができる」がかなり当てはまっているね!
多趣味で好奇心旺盛というところも当てはまるから、パパはFIREに向いているのかも。
本当にそうだね。
パパは1人の時間も大好きだし、結婚してそるとちゃんが生まれてからは地位財にお金を使ってるのも見たことがないよ。
ラップアップ
今回は「FIRE」の先にあるリアルな人生について具体的に紹介していきました。
まずはサイドFIREを目指して資産形成を行なっていきましょう!
最後に一言。
FIRE達成者のリアルな声は貴重なので、読んでしっかりイメージして資産形成していきましょう。
それではまた!