書評

FIRE後の生活について(生活費・税金・仕事・趣味)

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そると

パパ、FIREした後はどんな生活をイメージしてるの?

あいろん

そうだなぁ、パパはFIは目指してるけどその先で仕事辞めようとか何も考えてないんだよね。

そると

甘い!FIした後だってお金もかかるし税金だって大変なんだよ!

この本読んで勉強しなさい!

あいろん

(娘にFIREについて意見されるとは…)

こんにちは!資産形成期真っ只中の30代サラリーマン、あいろんです。

今回は「FIRE」の先にあるリアルな人生について具体的に紹介していきます。

この記事は、こんな方に向けて書いています。

  • なんとなくFIやFIREを目指しているが、正直言って実感が湧かない
  • FIRE後の生活をイメージしてみたい
  • FIRE後の生活がリアルに描かれた本を読みたい

結論としては、下記になります。

  • この世にはワクワクしない「リアルなFIRE本」がある
  • FIRE翌年は「住民税・健康保険・国民年金・所得税」など支出が特に多いので、現金は残しておかないとNG
  • 4%ルールを運用してのFIREは思っているより難しい
  • 「多趣味/好奇心旺盛/ミニマリスト」がFIREに向いている人

それでは早速いってみましょう!

今回の参考書籍:「FIREした人は本当に幸せなのか」

「世の中にはFIREのハウトゥー本が多いが、FIRE後の生活や思いについては上手くいっている一部の人しか見られない」

「FIREした人は本当に幸せなのか」著者の寺澤伸洋氏は本書執筆にあたり、上記のコメントを残しています。

かくいうあいろん自身、FIを目指して日々仕事にブログに勤しんでいますが上記課題については認識していました。

あいろん

結局株価が上昇相場でひと財産築いてうまくいった人しか情報発信してないからFIRE後の実態がわからない…

あいろん嫁

まわりにもFIREしてる人、いないしね…

「世の中にFIREした人の生の声を届ける本がないなら、自分で書いて伝えたい」

上記の著者の熱い想いを感じて手に取ってみましたが、本書の内容は良い意味で「ワクワクしない」FIRE本でした(笑)

本書は著者の考えを「よくある46の質問」に回答する形で上手く落とし込んでいます。

あいろんのように、FIを目指している道半ばの人は一読しておいてメリットこそあれど、損はない内容の書籍です。

あいろん

通常のFIRE本は期待や高揚感、資産を築くことによる未来への希望などが前面に出ています。

本書は非常に地に足がついた現実的な話が多く、参考になりました。

そると

会社を辞めたり、FIREしてから想定違いがあってもキラキラしたFIRE達成者たちは責任取ってくれるわけでもないからね。

自分のことは自分で行き詰まらないようにしなきゃだよね。

「一般的なFIRE」ではなく「サイドFIRE」の方が現実味がある

本書では「一般的なFIRE」についてトリニティ大学の調査結果をもとに下記のように定義しています。

  • 生活費×25年分の資産を貯める
  • 年利4%で運用する
  • 運用資金内で生活する
そると

1番有名な考え方だよね♪

年間生活費が400万円だったら、1億円の資産が必要なんだよね♪

上記は「言うは易し行うは難し」の典型であり、平均年収前後のサラリーマンであれば一生かけてもたどり着けるか怪しい資産ラインです。

筆者もこの一般的なFIREに関しては下記の点より現実的ではないと意見しています。

  • 手元に現金が残っていない状態であること
  • 支出の最小化が必ずしも幸せと直結しないこと

上記より、筆者は「働かずに生きていく」ではなく、「好きなことで収入を得て生きる」にシフトした方が良いと述べています。

FIREのREは「退職する」だけでなく、会社を辞めて好きなことで独立・起業するニュアンスだと主張する筆者の考え方にはあいろんも全く同感です。

あいろん

資産を築いてからの起業・独立は私も目標としているライフスタイルです。

ある程度お金を貯めてFIREしているが、収入を得ながら暮らすライフスタイルを「サイドFIRE」と呼称し、本書はすすめています。

そると

Twitterなどでは20〜30代で2000〜5000万円くらい貯めてサイドFIREしてる人、多いよね〜

あいろん

うん、1億だとハードルが高すぎるけど数千万円だったら誰でも再現できる資産だからね。

現実的だと思うよ。

FIRE直後の支出合計は「687万円」

本書で特筆すべき点は、著者が44歳でFIREした時のリアルな支出を赤裸々に語ってくれている点です。

通常、サラリーマンとして生活していると自動徴収されるためどうしても税に対しては関心が薄くなりがちです。

  • 住民税
  • 健康保険
  • 国民年金
  • 所得税

上記についてそれぞれの項目で具体的に支払いに対しての考え方やリアルな計算を学べることは、FIREを真剣に考える人ほど貴重な情報となるでしょう。

結果的に著者のFIRE後の大きい支出内訳は下記の通りです。

FIRE後の大きい支出内訳
  • 住民税 196万円
  • 健康保険 100万円
  • 国民年金 40万円
  • 予定納税 97万円
  • iDeCo      80万円
  • 学費  174万円

計687万円

合計は「687万円」です。

上記の+通常の生活費で著者のFIRE初年度は1000万円超の支出が発生しています。

2022年、株価は世界的にFRB利上げの影響などで低迷しました。そんな中Twitterでは「#FIRE卒業」というワードがトレンド入りするなど、特にREに対しての試算の甘さが目立つケースが散見されます。書籍で紹介されているリアルな実態は必ず事前に抑えておきたいポイントです。

あいろん

贅沢をせず、収入が減り、1,000万円手元から消える。

想像しただけで痺れます。

そると

生きていくって大変なんだね…

FIREに向く人/向かない人

本書で最も興味深い内容として、実際にFIRE達成した著者から見て「FIREに向く人/向かない人」を整理している点です。

以下についてみていきましょう。

FIREに向く人
  • 多趣味
  • 好奇心旺盛
  • お金の節制ができる
FIREに向かない人
  • 無趣味
  • 1人の時間を孤独/寂しいと感じる
  • 見栄や地位財にお金を使う

特にサラリーマン→FIRE後は日中も含め1人でいる時間が増え、世間と隔離されている感覚に陥る人も多いそうです。

何より持ち物や車、家や食事を上げて支出額を大きくする人はFIREではなく、働き続けて高い収入と高い支出を維持していく生き方の方が向いていると筆者は述べています。

そると

こうやって見るとパパは「お金の節制ができる」がかなり当てはまっているね!

多趣味で好奇心旺盛というところも当てはまるから、パパはFIREに向いているのかも。

あいろん嫁

本当にそうだね。

パパは1人の時間も大好きだし、結婚してそるとちゃんが生まれてからは地位財にお金を使ってるのも見たことがないよ。

ラップアップ

今回は「FIRE」の先にあるリアルな人生について具体的に紹介していきました。

まずはサイドFIREを目指して資産形成を行なっていきましょう!

最後に一言。

あいろん

FIRE達成者のリアルな声は貴重なので、読んでしっかりイメージして資産形成していきましょう。

それではまた!

ABOUT ME
あいろん
30代半ばのサラリーマン。 大学卒業後、中堅メーカーに就職。 現在は、大手IT系企業に勤務。 プライベートでは1児の父。 娘のそるとちゃんを溺愛しています。 仕事・投資・その他マネーハック的な記事含め書いています。 FIREは目指していますが、働くのが苦でない系サラリーマンです。
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