書評

「地政学」初心者向けに、基礎を抑えられる1冊を紹介。

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そると

パパ、最近ニュースで良く「地政学リスク」という言葉を聞くけど、難しくて良くわからないよ。

あいろん

その悩み自体がかなりハイレベルな気がするけど(笑)、パパはこの本一冊で基本を全部学んだよ。

そると

「13歳からの地政学」かぁ!わたしには少し背伸びだけど読んでみよーっと。

あいろん

子どもでも大人でも読みやすいし、正直要点はこの一冊にまとまっているから十分だと思うよ。

あいろん嫁

パパみたいに米国株投資をしている投資家は地政学の基礎は絶対に知っておいた方が良い内容だよね。

そると

そうなんだ〜。

そんなに大事なら、ブログでもぜひ紹介してください!

こんにちは!地政学を学ぶなら「13歳からの地政学」が1番おすすめのあいろん(@iron_money)です。

今回は「米国株投資家こそ知っておくべき地政学」について参考書籍をベースにご紹介します。

本記事は下記のような方に向けて書いています。

  • 米国株に投資している
  • 全世界や全米などの主要国インデックスファンドに投資している
  • 世界情勢について学ぶ機会がないので基礎を知っておきたい
  • アメリカがなぜ大国なのか理由を即答出来ない
  • 米国株と全世界株のどちらに投資するかで悩んでいる

結論としては、下記になります。

  • アメリカが超大国である理由は「世界の船の行き来を仕切る国」だから
  • 世界中の貿易の9割以上が「海」を通っている
  • 「国の位置」がその国の外交の立場を決める
  • 現状、アメリカに対抗出来そうな国が中々見当たらない

それでは早速いってみましょう!

今回の参考書籍:13歳からの地政学

「13歳からの地政学〜カイゾクとの地球儀航海〜」は2022年に発売した書籍で、国際政治記者の田中孝幸氏が著者です。

発売から2年が経過した2023年末時点、Amazonのカスタマーレビューで4.5を叩き出す高評価を挙げています。

本書で特筆すべきは下記2点です。

  • 世界地図でなく地球儀を使っているので立体的
  • 地政学の基礎を学ぶ点にフォーカスしている
あいろん

昔から地理が苦手で世界地図が頭に入っていない私でも理解できましたし、何より面白かったです!

そると

ストーリー仕立てだからどんどん読めちゃうんだよね〜♪

あいろん嫁

パパのように米国株中心に投資している人は「地政学」の知識は必ず身につけておいた方がいいです。

日本にいると感じづらいですが、世界はアメリカを中心とした主要各国の「様々な思惑」や「絶妙やパワーバランス」によって成り立っています。

本書を読む前後では、日々接するニュースや仕事への向き合い方も変わってくるでしょう。

あいろん

本書では、ひょんなことから2人のこどもが「カイゾク」から1週間の講義を受ける事から物語が始まります。

「カイゾク」から1週間の講義
  • 1日目「物も情報も海を渡る」
  • 2日目「日本のそばにひそむ海底核ミサイル」
  • 3日目「大きな国の苦しい事情」
  • 4日目「国はどう生き延び、消えていくのか」
  • 5日目「絶対に豊かにならない国々」
  • 6日目「地形で決まる運不運」
  • 7日目「宇宙から見た地球儀」
そると

どの講義もすごい面白そう♪

あいろん

本記事では、わたしと同様に「米国株式」中心の投資家が絶対に知っておくべきアメリカの地政学を中心に紹介します。

あいろん嫁

VTなどの全世界株式に投資している人は3日目「大きな国の苦しい事情」のロシアや中国を含むユーラシア大陸の話も必読です。

あいろん

5日目「絶対に豊かにならない国々」のアフリカ地域についての考察も投資家は読んでおいた方がいいね。

読んでおいて損はない書籍として太鼓判を押せるので、興味がある方は是非手に取ってみてみると良いでしょう。

米国株投資家が抑えるべき地政学について

そると

パパはそもそも、ポートフォリオのコア資産をなんで米国株インデックスファンド中心にしているんだっけ?

あいろん

わたしに限らず米国株インデックスメインで運用している投資家は、下記のような考え方を持っていることが大半なんだよ。

  • 世界経済は今後もアメリカ中心に回っていくと考えている
  • アメリカの人口増加が続く2050年ごろまではその傾向が続くと考えている
  • ロシアや中国、インドやアフリカの諸外国がすぐにアメリカを脅かす存在になるとは考えにくい
あいろん嫁

上記について「なるほど」と思えたらVOOやVTI、「しっくりこない」と思ったらVTやその他資産に投資している人が傾向的に多そうです。

同時に、下記を即答できる人は少ないのでは?とも考えます。

  • なぜアメリカは大国になったのか?
  • アメリカの真の強みは何なのか?
  • アメリカは地理的に有利なのか?

本書は地政学の観点から、アメリカの強さや外交についてリアルかつシンプルに解説してくれています。

あいろん

アメリカはなぜ超大国になったのか?そして超大国であり続けると識者が考える理由について、詳しく見ていきましょう。

アメリカが超大国であり続ける3つの理由

アメリカが超大国であり続ける3つの理由
  1. 世界中の海をおさえている
  2. 最強アイテムを持っている
  3. 恵まれた「世界一ラッキーな土地」

世界中の海をおさえている

あいろん

まず前提として、世界経済を語る上で外せないのが下記3点です。

  • 地球の7割が海、3割が陸地
  • 世界中の貿易の9割は海を通っている(船で運んでいる)
  • 島国の日本の貿易の99%は船である

上記の事実を基に、アメリカが超大国である1番の理由は「世界の船の行き来を仕切る国」だと本書は冒頭で説いています。

アメリカは世界最強の海軍を持ち続け、毎年10兆円以上のお金を投じています。

あいろん

すなわち、「貿易をとめることができる」権利を持っているということです。

そると

貿易が止まったら経済がストップしてしまうということか…ものすごい権利をアメリカは持っているんだね。

世界の貿易の8割は「ドル通貨」によって成り立つのは、アメリカが最強国であることの証拠にもなっています。

さらに本書では光ファイバーを束ねて作られている「海底ケーブル」を世界一多く張り巡らせているのはアメリカだとも教えてくれます。

あいろん嫁

実はインターネットデータの99%はこの海底ケーブルを通じてやり取りされているそうです。

あいろん

海底ケーブルなしではインターネットも成り立たない。

アメリカがGAFAMなどの企業を持つだけでなく、国として大元の海底ケーブルまで抑えている事実には驚愕です。

そると

なんとなく「アメリカは貿易が強い」とだけ思っていたけど、改めて見るとすごい国なんだね。

最強アイテムを持っている

本書を読むと、「世界は力関係で成り立っている」という事実がよくわかります。

その最たるものは人類が作り上げた中でもっとも強く、恐ろしい「核爆弾」です。

あいろん

大国のアメリカやイギリス、ロシア、中国などは核兵器を持っていますが核爆弾は下記の「3つの条件」が整うと最強のアイテムになるそうです。

そして下記の条件を現状で満たしているのは、アメリカとロシアの2カ国しかありません。

核兵器を最強アイテムにする3つの条件
  • いつまでも潜っていられる原子力潜水艦
  • 海の中からミサイルを発射する力
  • 自分の縄張りにできる安全な海
あいろん

上記の条件が整うと、「自国は攻撃されず安全になる」という点から有利に外交を行えます。

この話を知っていると「ロシアの暴挙にアメリカが簡単に武力行使できない」「中国が南シナ海に対してなぜ執着するのか」という国際的に問題になっている点にも納得がいきます。

そると

アメリカは、ロシアに手出ししたら自分たちも無傷では済まない事をわかっているから慎重にならざるを得ないんだね。

あいろん

そうだね。

そして中国は自分の縄張りにできる安全な海を現状持っていなくて、喉から手が出るほど欲しい。

だから力ずくでも南シナ海を奪いたいという思惑があるわけだね。

ニュースの見方も変わるなぁ。

恵まれた「世界一ラッキーな土地」

そると

パパ、今から100年前の世界最強の国はイギリスだったんだよね。

どうやってアメリカへ覇権が移ったの?

あいろん

ターニングポイントはいくつもあったそうだけど、前提としてアメリカは元々「地政学的にラッキー」だったそうだよ。

地政学的にラッキーなアメリカ
  • アメリカの国土のほとんどは暑すぎず、寒すぎない
  • アメリカの西は太平洋、東は大西洋で守られていて建国以来本土が攻められて占領されたことがない
  • 恵まれた気候と土地があり、農産物輸出が世界No. 1
  • 石油や天然ガスなどの天然資源が豊富
  • 美しい自然が多く、豊か
  • 世界中から人が集まり、多様な文化を形成

これだけの好条件が揃っているアメリカは「世界一ラッキーな土地の持ち主」であり、他に類を見ません。

国の位置が外交を決める世界情勢においてアメリカ優位の状況が変わりづらいという識者の意見にも一定の説得力があります。

あいろん

そるとちゃんの大好きなディズニーの本場もアメリカにあるんだよ。

そると

行ってみたい♪

投資家が知るべき「情報の考え方」


アメリカは、本気を出せば情報戦でも優位に立つことが可能です。

前述の「海底ケーブル」を用いれば、アメリカは必要に応じて情報を盗むことが可能だと本書は言及しています。

あいろん

「情報戦」とはよくいったもので、情報を事前に把握できていれば国同士の命運を左右しかねないアドバンテージであることは想像に難くありません。

しかし、著者はこうも説きます。

「情報は集めすぎると、持っていないことに近くなっていく」

あいろん嫁

海底ケーブルで99%の情報を取得できてもほとんどの情報は無意味だから、取捨選択をする力が今後はより重要になっていくんだね。

そると

カンニングし放題のテストに教科書を大量に持ち込んでも、正解を見つけられなければ良い点は取れないもんね。

ラップアップ

今回は「米国株投資家こそ知っておくべき地政学」について参考書籍をベースにご紹介しました。

「国の位置が外交を決める」は正に目から鱗です。

自信を持っておすすめしますので、少しでも興味を持ったら気軽に手に取ってみてください!

最後に一言。

そると

地政学をざっくり理解するにはいちばんの良書だね♪

子供へのプレゼントにも最適だよね♪

それではまた!

ABOUT ME
あいろん
30代半ばのサラリーマン。 大学卒業後、中堅メーカーに就職。 現在は、大手IT系企業に勤務。 プライベートでは1児の父。 娘のそるとちゃんを溺愛しています。 仕事・投資・その他マネーハック的な記事含め書いています。 FIREは目指していますが、働くのが苦でない系サラリーマンです。
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