パパ〜、最近円安傾向が顕著だよね。
ドル建資産にはどのような影響が出るの?
そるとちゃん、相変わらず勉強熱心だね(笑)
今は米国株を個別で持っている人は「為替差益」が出ている状況だね。
株式投資はあくまで株式の価値を基に行うものだから意識しすぎるのは本末転倒だけど、知らないと為替差損にも巻き込まれるから気をつけないとだね。
その話、詳しく教えて〜!
こんにちは!急激な円安の影響で、保有している米国株のリターンが為替影響だけで3〜5%程度上昇中のあいろんです。
今回は2021年10月時点の円安ドル高を受けての「米国株への為替影響」と知っておきたい円換算評価を解説していきます。
この記事はこんな方に向けて書いています。
- 米国株投資をしている
- SBI証券もしくは楽天証券を利用している
- 為替リスクについて知識を深めたい
結論としては、下記になります。
- 現在の為替影響は把握しておいた方が良い
- 利益確定はトータルリターンを基に個別判断
- あくまで本質は「株式投資」であることを忘れない
それでは早速いってみましょう!
米ドル円の現状について
2021年10月3週目時点で、米ドル円は114円を上回り115円を試そうかという為替展開になっています。
参考までに、直近1年間のドル円の変遷を振り返ってみます。
- 2020年2月・・・112.23円
- 2020年3月・・・ 101.18円( コロナショック)
- 2020年12月・・・ 102.88円
- 2021年3月・・・110円
- 2021年10月3週現在・・・114.4円
ここまで急激に10円以上レートが変わることは「コロナショック」が世界中にもたらしたパニック度合いを象徴しています。
しかしながら2020年の112円すらあっさり超えていき115円を目指す現在の展開が明確に予測できた人はいないでしょう。
アメリカの「テーパリング」によってより円安に振れていくのでは、という報道が盛んにされていますがこればかりは意見が分かれるところです。
市場へのドルの供給量が減っていくという特性上、ドルの価値が「下がりづらく」なって、結果的にドル高円安の状態になりやすくなる…というのがテーパリングを理由にした円安継続論です。
しかし、あいろん的にはこれはあくまで「それっぽい」理由なだけで、コロナショックからの経済回復のスピードなど他要因も大きく絡むと推測します。
簡単に言うと、「為替の先を読むことは不可能に近い」ということです(笑)
これが出来れば、誰でもFXで楽勝なのですがFXの勝者が一握りしか生まれない点からも難易度は想像頂けるかと思います。
あいろんの保有米国株例
さて、ドル円の現状について確認したところで本記事のメインである「為替リスク」もとい為替の影響力を実例で見てみましょう。
あいろんの場合、米国個別株は短期〜中期で持つことが多いです。また大きく伸ばすというよりはある程度基準を決めて利益確定していくスタイルをとっています。
マイルールについてはこちらの記事に書いてありますので興味ある方はどうぞ。
さて、早速なのであいろんが保有している個別株の実績を一部公開してみます。
まずはこちら。
- ドルベース・・・+13.84%
- 円ベース・・・17.58%
- 為替差益・・・3.74%
因みにこの銘柄ですが、主に2021年に入ってから買い進めている銘柄です。
1年間で3.74%の利益は凄まじいのですが、同時に円ベースだけで資産を持つことの「本当のリスク」に気付けます。
続いてはこちら。
- ドルベース・・・−0.34%
- 円ベース・・・+3.84%
- 為替差益・・・+4.18%
こちらについては「円換算評価損益」で見ない限りは含み損ラインですが、単純に為替差益だけで4.18%利益を叩き出している例です。
年利5%目標のインデックス運用をコア資産として主戦場にしているあいろんとしては、少しばかり刺激的すぎる数字です(笑)
上記の二例はあくまで比較的最近、相場が円安に向かう過程で購入した際の「副産物」として為替差益がついてきたに過ぎません。
また、リスク=リターンの原理原則も忘れてはいけないと改めて強く認識させられました。
4〜5%の為替差損は現実的であり、これは長期的なリターンの5〜7%程度の利益を丸々奪ってしまう可能性もあるということですね。この辺りはどれだけ可能性を知っていても、実際に今の円安を体験してみて破壊力を感じている人もおおいでしょう(笑)
ラップアップ
今回は「米国株への為替影響」と知っておきたい円換算評価を解説しました。
米国株は自然と「円資産」「ドル資産」に分散しながら経済成長を享受出来る投資先だとあいろんは考えています。
特に株式投資を始めたばかりの方などは、株式の値動きリスク+為替変動リスクのダブルパンチがあるので少額から始めましょう。
最後に一言。
為替込みでトータルリターンが出ているからという理由での利益確定はあまりおすすめ出来ません。
それではまた!