ねぇパパ、この間もらったお年玉で投資を始める事にしたんだ!
(この歳で投資に目覚めるとは、さすが我が娘…)
すごいね…何を買ったの?
不動産一棟買い!
足りない分はパパにローン組んでもらおうと思って♪
頼むからお年玉で買える範囲の投資にしてくれ…
こんにちは!投資歴10年超のサラリーマン、あいろんです。
今回はあいろんが実際に経験した「投資の失敗体験談7選」を紹介します。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
サラリーマン投資初心者の「株式投資失敗体験談7選」
「給料だけでは生活できない」
「お金をもっと増やしたい」
サラリーマンであれば大なり小なり上記のような考えを持ったことがあるのではないでしょうか。
実際、株式を所有すると「株価の上昇」「配当金」などの形で資産を増やせるチャンスが訪れます。
株式投資をはじめとするペーパーアセットは現代の資産拡大において重要な役割を担っていることは明らかです。
しかしながら、勇んで適当に株式を購入しても逆に資産を減らしてしまうリスクもはらんでいるのが株式投資の難しい点です。
下記は、実際にあいろんが犯してしまった過去の過ちです。勝率がグッと下がるので参考にしてください。
雑誌から選んで買う
投資を始めるとまず最初に「情報収集」がしたくてしょうがなくなります。
どんな株があるのか?
どんな種類を買えば良いのか?
配当金を多く出す会社はどこなのか?
こんな時、とても役に立つのが「マネー系雑誌」です。
マネー系雑誌はインターネットに比べ、下記の特徴があります。
- 情報がまとまっている
- 予算毎など、分類がしっかりされていて見やすい
- 読んでいて純粋に楽しい
こんな特徴があるマネー雑誌ですが、一方で下記の特徴も兼ね備えています。
- 情報が多すぎる
- 流行り物が多い
- カラーが多い
- 情報が遅れている
雑誌は「購買意欲」をそそるのがとても上手です。見やすいレイアウト、カラフルな表紙、巧みなワードセンスetc…
たしかに食べ物系の雑誌って、読んだだけでめちゃくちゃ食べたくなるよね〜
ファッション雑誌も同じだね。ママもすぐに服が欲しくなっちゃう(笑)
本来、株式投資とは会社の業績及び今後の期待値に対して時価総額がつく株式に対して目利きをして、資本を投じる行為です。
雑誌を見て良さそうだな~という動機付けは、負ける可能性の高い勝負です。
雑誌で「この株は良い」と大衆が認識する頃には、プロの投資機関が仕込み終わっているケースが多いということも頭に入れておきましょう。
私は雑誌の中で1番特集されていた「間違いない株10選」をすべて購入したところ1年で30%減少して損切りした苦い過去があります。
知らないバリュー銘柄を買う
バリュー銘柄とは「株価が企業価値に対して割安である」と判断される企業の株式を指します。
メディアでもたびたび取り上げられる「今買うべきバリュー銘柄」などという言葉に踊らされ、自分の意思でなく株式を購入してしまうと失敗のリスクが高まります。
あいろんも一時期バリュー銘柄の発掘にハマっていた時期がありましたが、結局つまらないし儲からないしで散々でした。
知らないバリュー銘柄を損切りする程やるせない気持ちになる時はありません。
何よりもこの「知らない」というのがポイントです。
本来、事業内容も詳しく知らないのに買うのはギャンブルとしか言いようがない…という事です。
買える範囲で買う
特に初心者で予算が少ない時ほど、「10万円以下で買える株式特集」など、ありがたい存在です。
上記自体は悪くないのですが、「資金が少ないからこの中から選ぼう」というのはあまりオススメ出来ません。
それであれば円単位で購入出来る投資信託の方がベターだと個人的には思います。
昔は大型の日本株は数十万円〜数百万円が当たり前でしたが、現在はミニ株などの少額投資サービスも増えています。
「買えるからこの株買う」ではなく、「この株が欲しいから買い方を考える」方がうまくいきやすいです。
ナンピンをする
ナンピンとは、下落局面において買い増しを行なって損失金額を薄める行為を指します。
その後に上昇に転じれば、大きく利を取る事が出来ます。
しかしながらこれは非常に投資初心者には難しく、相場に「下手なナンピンスカンピン」という格言まであるほどです。
これは、特におすすめできません。
あいろんは10年超の投資生活で、ナンピンをして良い結果になった事がほぼありません。
なぜなら、基本的にナンピンをかける局面では自分の思惑と市場のストーリーとずれているために「含み損」が生じているためです。既に一度負けているのに、意固地になって突っ込みすぎてしまうわけです。
極論ですが、これはパチンコで負け続けて「いつか当たる」と言って所持金を全額突っ込んでしまう心理と類似しています。
超長期的に見て必ず成長すると思っている株式を淡々と買い増す行為とは、似て非なる負けパターンの王道ですので、よく覚えておきましょう。
ナンピンはプロの投資機関の人でも難しいと言われているそうです。
投資に感情が入ってしまうと中々うまくいかないのね…
目的が不明確
投資を行うからには、初心者だろうと「資産を増やしたい」という目的はハッキリしていますよね。
しかしながら、「いつまでに」「どれだけ増えていればいいか」については具体的に答えられない人も多いでしょう。
一口に資産運用といっても、上記によって運用スタイルは変わってきます。
目的が不明確で大きな損失を出した経験は、あいろん自身にも深く刻まれています。
本来は「定年後資産」として運用すれば良かった資金で、過去に100万円出して動きの激しいグロース株を購入してしまった経験があります。
その後に購入した個別株が暴落に遭い、80%の下落に巻き込まれた経験があります。
上記に関しては、「すぐに使う予定がない」特性から複利でじっくり資産を育てれば良かったものを、目的も不明確なまま「もしかしたら倍になるかも」という期待感だけでリスクの高い投資をして失敗した典型例です。
今の堅実な運用スタイルのパパからは考え難いけど、こんな時代があったのね…
失敗は人より多くしていると思うよ(笑)
情報源が薄い
特にサラリーマンの方だと、同僚からの密度の薄い「二次情報」に惑わされるという特徴があるので要注意です。
下記は、あいろんの実際の失敗談になります。
住友化学(4005)の株を購入した時の話です。
住友化学は総合化学大手の会社で、歴史ある大企業です。
そのブランドに加えて、数年前から「全世界でバッタが大量発生している」という報道が盛んになされていました。これは現在進行形で世界的には食糧問題でかなり大きい被害を被っている社会問題です。
上記のバッタによる食糧問題を受け、同僚から「除草剤等で住友化学が注目されて株価が上がる」という噂を教えてもらいました。
あいろんは聞いた時に直感でこれは上がる!と思い企業分析もろくにせず早速購入しました。
当時、住友化学は1000株でしか購入出来ないというロット上の制約もあり、100万円をつぎ込んで購入しました。
さて、結論ですが「60%値下がり」の末に損切りしました。
一撃で60万円の損失です。当時は資金が少なかったこともあり、相当なショックだった事を覚えています。
上記からあいろんは「他人の情報に振り回されない」という教訓を得ました。
バッタが発生して世界的に問題になっているニュースは事実です。
但し、除草剤に限らずバッタ問題の解決に向けて動いている会社は住友化学だけではなく、世界的に多数存在することを後の調査で気付きました。
企業分析や業界分析をろくに行わず飛びついた結果、高い授業料になった典型例です。
投資初心者が「この情報はいける!」と思うような話なんて、お茶で言えば二番煎じどころか百番煎じも良いところです。
この「住友化学バッタ事件」以来、あいろんは良いと思った株でも必ず企業分析の上で指値購入するようになりました。
パパは身銭を切って投資を覚えていったのね…
頻繁に売り買いする
株式投資においてもっとも多いと言われている失敗パターン、それは「利小損大」です。
少しでも含み益が出たらすぐに売却。
含み損が出たら損切り出来ず、取り返しのつかないところで損切りせざるを得なくなる。
上記の結果、「投資は怖い」とか「運用できる資金がなくなった」という理由で相場から退場していく人は後を経ちません。
言わずもがな、市場は短期的であればあるほど流動的になり、投機的要素が強くなります。
そんな中でトレードの数を増やせば増やすほど、負ける可能性=大怪我を負うリスクは高くなるのです。
利益は20%でもすぐに確定したくなるのに、損失は20%だったら「戻るまで待とう」という気持ちになるんだよね。
「プロスペクト理論」というやつだね。これは絶対知っておいた方が良い理論だよね。
ラップアップ
今回はあいろんが実際に経験した「投資の失敗体験談7選」を紹介しました。
どれも一度はハマりがちな罠です。
注意していきましょう。
最後に一言。
あいろんの失敗談を是非あなたの教訓にしてあげてください。
そしたら少しは浮かばれます…
それではまた!