最近、資産運用の「うぇるすなび」ってCMよくやっているよね〜。
パパもやってるの?
ちょっとだけ試したけど、結果的に解約したよ。
そうなんだぁ。
自動リバランスとか言ってるけどETF買うだけだし、手数料1%はちょっと高いもんね〜。
そうそう。
しかも自分でポートフォリオ組めるからあんまり必要性を感じなくなったんだよ。
(CMを見ただけで細かい手数料表記を確認したそるとちゃんのマネリテがすごい)
こんにちは!ウェルスナビのサービス利用を1年で辞めたあいろん(@iron_money)です。
今回はロボットアドバイザー(ロボアド)の中でも実績ナンバーワンの「ウェルスナビ」について過去の運用実績とおすすめできないたった1つの理由を紹介していきます。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
ウェルスナビのジャンルは「ロボアド」
パパ、そもそも「ウェルスナビ」はどんなジャンルの金融商品なの?
ウェルスナビの紹介に入る前に、簡単に「ロボットアドバイザー」についてふれておこうか。
ロボットアドバイザー(以下ロボアド)とは下記のような金融サービスです。
ロボットが独自の「AIアルゴリズム」や「機械学習」を用いて資産運用のアドバイスをしたり、運用を代わりに行ってくれたりする
なんか今どきですごそうな雰囲気だけは伝わるね(笑)
はじめて聞いた時、「怪しい」と「興味そそられる」が半分ずつの気持ちでした。
ロボアド市場は2015年くらいから注目を浴び始め、今ではだいぶ定着してきた感があるよね。
ロボアドを用いた資産運用会社の代表例としては下記のような会社があります。
- ウェルスナビ(WealthNavi)
- テオ(THEO)
大手の証券会社もロボアドはこぞって売り出しています。
マネックス証券やSBI証券が特に力を入れている印象。
低コストなインデックス投資商品よりロボアドの方が儲かるから、各社囲い込みに必死なんだね。
ウェルスナビのメリット、デメリット
ウェルスナビはロボアド最大手にして、下記のように飛び抜けた実績を誇る運用会社です。
- 運用者数38万人(2023年9月30日時点)
- 預かり資産額1兆円(2024年1月11日時点)
※いずれも2024年1月時点のWealthNaviホームページより抜粋
コンセプトは「世界経済の成長を上回る資産運用を目指す」です。
預かり資産、運用者数、顧客満足度すべてにおいて業界No. 1を謳っており、下記のような特徴があります。
- 強固なセキュリティによる資産保全
- 長期・積立・分散に則った王道の投資手法
- リバランスやメンテナンスも自動で行ってくれる
なんにも知らないと、「すごいことばっかり書いてある」って舞い上がっちゃうよね。
実際は割とメリット、デメリットがはっきりしている商品だよね。
メリット
上記の「手軽さ」は魅力でありメリットです。
また、手数料を取られる代わりに「リバランスを考えなくても良い点」は、人によってはメリットになり得るかもしれません。
金融商品を勉強したくない、興味がない人にとっては1つの選択肢となりうるでしょう。
デメリット
デメリットはずばり「手数料」と「ポートフォリオ」です。
「資産を長期目線で増加させていく」王道の長期投資においては「長期・積立・分散」することが鉄則です。
- 「長期」
- 長期目線で見た際に成長性が高く、将来的な右肩上がりを期待する商品に投資する。
- 全世界株式や全米株式などが代表例として良く挙げられる。複利を活かす。
- 「積立」
- ドルコスト平均法を用いて、都度の入金を行うことによって高値掴みを避ける。
- また定期的に余剰資金を追加する「入金力」を高めることにより資産形成を促進させる。
- 「分散」
- 「卵を一つのカゴに盛らない」という投資の格言どおり、仮にカゴを落としても最小限の被害で済むようにカゴを分ける。
- 投資においては一連托生で1つの銘柄に資金を投入せず、しっかりと分散して投資を心がける。
上記の鉄則に基づいてウェルスナビのデメリットを挙げると、下記になります。
ウェルスナビのホームページには、25年単位での長期投資の記載があります。
名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」より株式の期待リターンのばらつきについてみてみると、25年の期間を取れば下限値期待リターンでも「5.9%」〜上限値期待値リターン「17.3%」という過去の統計結果が実証されています。
長期投資割で最大0.99%まで手数料が落ちるそうですが、個人的には割高で論外です。
パパ的には、手数料が半分の0.5%水準以下まで下がって来たらようやく土俵に上がれるサービスだと思いながら見ているそうです。
投資家の意見
上記メリット、デメリットを踏まえた意見としては、下記の通りです。
- 25年の長期目線で見るなら「VT」「VTI」などの個別ETFの方がリターンが高くなる可能性が高い
- 長期で見た時の年率手数料1.1%は、とても許容できる範囲ではない
- 「自分で勉強したくない」けど「銀行に預けるのは増えないからもったいない」人向けのサービス
パパからすると「長期投資を推奨しているんだったら株式の割合をもっと高めた方が良い」「そもそも1.1%なんて手数料が高すぎる」と納得できないみたいです(笑)
パパみたいにある程度知識がある人は自分でポートフォリオ組めちゃうし、投資に詳しい人でウェルスナビに投資している人は少ない印象です。
ウェルスナビの考え方と投資対象
ウェルスナビのメリットとデメリットについて理解できた貴方は、「具体的にウェルスナビの投資とはどのような考え方なのか」が気になることでしょう。
手順は下記の通りです。
上記はポートフォリオ比率を決定する上でも重要な意思決定になるので、正直に答えましょう。
パパは数問に答えただけでリスク許容度が1番高い「レベル5」に認定されていました(笑)
その上で、投資において重要な長期・積立・分散を推奨しながら優良ETFを中心にしたポートフォリオを組み立てていきます。
私がウェルスナビを通じて実際に運用していたポートフォリオは、下記の通りです。
- 米国株(VTI)
- 日欧株(VEA)
- 新興国(VWO)
- 米債券(AGG)
- 金(GLD)
- 不動産(IYR)
アルファベット3文字はティッカーと呼ばれ、証券会社等でETF購入する際の銘柄コードになるんだよ。
証券口座があれば誰でもすぐに買えるよ。
上記のETFとは、上場投資信託と呼ばれ「詰め合わせパック」の商品です。
例えば「VTI」は米国上場の4,000社を詰め合わせた1つで全米に投資出来る詰め合わせパックです。
ETFは商品1つで分散を図れるものが多いし、優良なのに経費が低い(ものが多い)ので、パパも投資している金融商品の1つです。
ウェルスナビは「優良なETF」を「リスクに応じた適切配分」でリバランスしてくれながら「常に更新」していきます。
完全なお任せのため、基本的に投資した事を忘れてほっといても問題ないです。
実際の運用実績を公開
それではお待ちかねの、パパの過去のウェルスナビ運用実績について公開していきます♪
初期投入30万円・積立3万円/月
- 2019年6月~運用開始
- 2019年12月・・・利回り9%
- 2020年3月(コロナショック)・・・利回り-23%
- 2020年7月・・・利回り3%
- 2020年12月・・・利回り14%
→全額出金
コロナショックもあったのでアップダウンの激しい時期でしたが、立ち直りが早かったために全体的には上手いタイミングで脱出出来ました。
利回り14%と言ったら成績としては素晴らしいように見えるね。
ウェルスナビ利用を辞めたたった1つの理由
パパ、利回り14%といえばかやり優秀な成績だよ!
なのになぜ辞めたの?
わたしがウェルスナビを辞めた理由はただ1つ。
「手数料が高すぎる」という点です。
あいろんがロボアドを辞めた理由を細かく見ていくと、下記になります。
- ウェルスナビの仕組みを理解出来た
- 積立投資であればETF自動積立の方が良い
- 資産拡大期のため、債券のポートフォリオが多すぎる
前述の通り、ウェルスナビ(リスク許容度5)は6つのETFに分かれて構成されていました。
それぞれのETFは個別に購入出来ます。個別の経費率は下記の通りです。(2024年1月時点)
- 米国株(VTI)経費率0.03%
- 日欧株(VEA)経費率0.05%
- 新興国(VWO)経費率0.08%
- 米債券(AGG)経費率0.03%
- 金(GLD)経費率0.40%
- 不動産(IYR)経費率0.40%
ウェルスナビのポートフォリオのコア部分は「VTI」が占めていますが、経費率は0.03%です。
「VTI」を個別で投資したい場合、下記のような経費率が一般的です。
- VTI(ETF)→経費率0.03%
- SBI・V・全米株式インデックスファンド(投資信託)→信託報酬0.0938%(税込)
「ETF」と「投資信託」は同じベンチマークに連動していても下記の通り枝分かれします。
上記の観点から、一概にETFが経費率最安だから投資信託より良い商品とは言えないそうです。
どっちも手数料は「0.1%以下」という低水準だから、ETFか投資信託かは好みの部分が大きいんだね。
「0.1%以下の争いを繰り広げている」という事実がわかれば、ウェルスナビの毎年「1.1%の年間手数料」がいかに割高かお分かり頂けたでしょうか。
株価にかかわらず手数料だけは確実に徴収されちゃうからだね。
手数料を抑えることは資産運用の鉄則なんだよね。
投資家としてある程度の知識さえあれば、手数料の差分だけウェルスナビの競争優位性が低いというパパの考え方もわかった気がするね。
そうそう。
あと、「長期投資を前提にするんだから株式の比率を減らす必要がない」点もひっかかるんだよね。
お任せにすること自体のリスクをどうしても感じちゃうんだよね。
ウェルスナビが向く人、向かない人
だいぶデメリットが多いですが、それでもウェルスナビは下記のような人に対して一定のニーズはあると考えます。
- 金融知識が全くない人(身につける気もない人)
- 資産運用に心から興味がない人
銀行預金しているよりは遥かに良い、と言う点はパパも認めています。
貯金よりはウェルスナビの方が資産の成長は期待できます。
わたしも資産運用の相談をされた時、「資産は増やしたいけど勉強を一切したくない」と言われた時には「まずウェルスナビやってみたら?」とすすめるケースもあります。
それくらい購入しているETFを含め、商品自体には間違いがないからです。
実際にウェルスナビをすすめて利用を始めた友人が「ETFは自分でも買えるのに、手数料1.1%って高くない?」と聞いてきたとき、成長を嬉しく感じたこともあります(笑)
ラップアップ
金融の世界では1%が天と地ほどの差を分けます。
今回の記事では、それだけ覚えておかえりください。
パパがウェルスナビの「おまかせNISA」について言及している記事もあるので、検討中の方はぜひ読んでみてください。
最後に一言。
1%の運用利回りが25年後にどれだけ差をつけるか、シミュレーションしてみてください!
ビビるくらい差がつきますよ。
それではまた!