ねぇパパ、「コミュ力」ってどうやったら上げられるの?
そるとちゃん、難問だね(笑)
そうだなぁ、意識して「おもろい話し方」に書いてあることを実践しているよ。
パパはコミュ力高くないけど、コミュニケーションの知識を知っているからそれを実践しているんだよね。
へぇー。
それじゃ「おもろい話し方」が、どんなものなのか教えてください♪
こんにちは!コミュニケーションを取るのが、どちらかというと苦手なあいろん(@iron_money)です。
今回は「コミュ力」を論理的に解説していきたいと思います。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
参考書籍:「おもろい話し方」について
「おもろい話し方」はネタ作家の、芝山大補氏の書籍です。
著者はYouTuber「フワちゃん」の元相方であり、お笑いの技術を言語化して伝える「お笑い学」に取り組んでいます。
上記の要旨を言語化してわかりやすく伝えつつ、具体的なケースごとの言葉選びや自分のお笑いタイプ診断まで誰でも面白く読める書籍です。
本記事では「誰とでも会話がはずむコツ」「ケース別トーク集」「お笑いタイプ」についてそれぞれ概要を紹介していきます。
パパはそんなにコミュニケーション得意じゃないのに、本読んだりして陰で色々努力をしているんだね…
コミュニケーションが得意じゃないパパでも「面白い」を理論として教えてもらえるのは、本当にありがたい本だよ。
誰とでも会話がはずむ話し方3選
- 中身のない話を積極的に織り交ぜている
- 「擬音」「比較」「自分の気持ち」を会話に取り入れている
- 「逆マウンティング」が得意
中身のない話を積極的に織り交ぜている
私が個人的に本書の中で1番共感したのは、会話が盛り上がる人は「会話のハードルを下げている」という事実です。
中身のある話題を探してコミュニケーションするほど、相手も「中身のある話をしないといけない」と考えます。
話す内容を選ぶようになるのは、心理学的に必然だそうです。
上記は言われてみれば納得ですが、意識していなかった人も多いのではないでしょうか。
会話上手な人は会話のハードルを下げるために、「しょうもない」「どうでもいい」話を積極的に会話に織り交ぜています。
実際にあいろんの周りで人間関係の構築が上手な人を観察すると、みんな「無駄話」をしてくれる人でした。
具体的に何をすれば良いかわからない人は、「気温の話」「今朝思ったこと」「この間の休日の話」などでOKです。
なんせ中身がなくてOKなので、むしろ喋る内容より最初に切り出せるかどうかだけが勝負です。
この「雑談」を取り入れる会話は、本当に効果抜群なので試してみる価値アリです。
「今日暑いっすね〜」などの話は、本当に使いやすいですよ。
たしかにパパは誰かと話している時、あまり本題から入らず、雑談を良くしてるけどこれが目的だったのね。
そうそう。
逆にどんなに出来る人でも、要件しか話してこない人って本当にコミュニケーション取りづらいんだよ。
パパも「中身のない会話」を意識的に取り入れただけで、周りから「話しやすい」って言われるようになった経験があるんだよ。
「擬音」「比較」「自分の気持ち」を会話に取り入れている
「話が面白い人」を分析すると、「内容よりも話し方」が重要だとわかります。
その際に大切なのが「擬音」「比較」「自分の気持ち」を会話に取り入れることです。
擬音といえば個人的には、すべらない話で芸人の宮川大輔さんが多用されているイメージです。
少し例を挙げてみます。
擬音を効果的に織り交ぜると、会話に臨場感が生まれます。
更に比較の活用として、「普通なら〇〇」という言葉も話を面白くしやすいです。
「普通なら1週間で来るのに、3ヶ月もかかったんですよ!」
「普通なら300円くらいなのに、8000円も払わされたんですよ〜」
上記のように、「普通なら」は使いやすくて会話にもテンポが生まれやすいキラーワードです。
会話に「自分の気持ち」を取り入れるのは、「すべらない話」で小籔千豊さんが多用している手法です。
エピソードトークに「はぁ?こいつマジかよ」などの当時の自分の気持ちをかぶせ、笑いに昇華させる方法です。
パパは小籔さんの「だんじり」というすべらない話が大好きで、最高のお手本だそうです(笑)
気になる人は「小籔 だんじり」で検索したらすぐに内容が出てきますよ。
事実だけを伝えるより何倍も話が面白くなる可能性を秘める一方、少しトークスキルが必要になるかもしれません。
書籍にも記載がありますが、3つ全てを会話に取り入れるのは難しいです。
自分が得意なスタイルで会話を組み立てるのが、結果的に1番ウケます。
まずは自分に合うスタイルから探してみると良いでしょう。
パパはトークに「比較」「自分の気持ち」はよく使うけど「擬音」はあまり使ってないよね。
個人的には、擬音は「暗い人」「おとなしい人」が取り入れるのは中々難しいと感じます。
逆に明るい人は擬音の一点突破でいけちゃう時もあります。
「逆マウンティング」が得意
「コミュ力が低い人」の代表格。
「プライドが高い人」マウント野郎は接しづらい、という特徴があります。
- あなたより優れている
- 知識、経験がある
- お金がある
良くある会話を挙げてみます。
「先週、松坂牛のステーキ食べたんだよね」
「良かったね。私も先月、100グラム8000円の熟成肉食べて美味しかった」
こういう、「自分の話被せてくる人」リアルにいますよね(笑)
上記は面白くもないし、気分も良くなりません。
会話としては0点です。
本書には笑いの基本は「下の取り合い」とレスリングみたいなことが書いていますが(笑)、実際その通りだと感じます。
面白い人は「ちょうど良く」下に入ってきて、会話にスパイスを加えてくれます。
例えば、正解例は下記です。
「先週、松坂牛のステーキ食べたんだよね」
「えっ、マジで?そんな良いお肉、食べたことないよ。どれくらい美味しかった?」
上記により、聞き手は話者に3つの優越感を与えています。
ウケを狙わなくても、逆マウントを駆使すれば、十分会話が弾む会話回しは狙えます。
ケース別に使えるトーク集4選
- ボケられた時
- すべってる人への対応
- イジられた時
- 褒められた時
①ボケられた時
本書で紹介される「ボケられた時の返し」として、「すべったことにしてイジる」という手法があります。
「今のもう10回言ってもらえます?」
「今のボケの反省文、後で提出ね」
「今日も仕上がってますね〜」
上記あたりは非常に使いやすく、ウケそうなのであいろんも実際に使おうと思いました。
頻繁にボケる人には「絶好調ですね〜」「一旦置いときましょうか」など、適当な返し言葉を持っておくだけで対応が楽になりますよ。
②すべってる人への対応
日常において「すべってる人」への対応は中々センスが問われます。
「すべり」は全国で多発しており、ちょっとしたお調子者の日常的なすべりから、飲み会ではしゃぎすぎたおじさんまで様々なケースがあります。
本書で描かれている「すべり対応」の一例として、下記のワードセンスは非常に面白いと感じました。
「この状況から入れる保険ないですよ」
「ここ30秒で1番面白かったよ!」
すべりを笑いに変えるのは全員をハッピーにしている事と同義なので、積極的にチャレンジしましょう。
③イジられた時
イジられた時に、マジメに返してしまう。
これほど痛々しい雰囲気はありません。
イジられた時ほど、知識を活かして面白く返すテクニックが重要になってきます。
代表的な例としては下記の2つです。
あいろんって、週5で女に振られてそうだよな
→あのさ、週7だから
あいろんって、いつも女遊びしてるよな
→してないわ!火曜と水曜だけ!
特に「否定するポイントをずらす」は比較的ウケやすくおすすめできるテクニックです。
パパは「チャラそう」とイジられた時に、「チャラくない、週2くらい」と返すのは本書をパクっているらしいです(笑)
④褒められた時
実はイジられる時より難しいのが、「褒められた時のリアクション」です。
お世辞でも褒めてくれた時に、マジ返しするのもふざけすぎるのもNGなんです。
褒められた時には、下記のようなセオリーがあります。
上記の返しのセオリーは、知っておくと本当に便利です。
「謙遜ボケ」は、コミュニケーション上手な人は多用しています。例を見てみましょう。
→「ありがとう。加工の力(笑)」
→「星占い1位だったからな」
上記のように、褒められたポイントを「ずらして謙遜」しつつ、話を肯定するというパターンです。
謙遜ボケは女性でも嫌味なく返せる、必須テクです。
「もう1回褒めさせる」は、褒められたポイントを「もっと欲しがる」ことです。
褒められた状況から、自分を下げにいくことによって笑いを生み出します。
逆マウンティングの応用編であり、素晴らしい切り返しです。こちらも例を見てみましょう。
→「超嬉しい。もう一回言って(笑)」
→「気持ち良い〜。勉強して良かった〜。もっとちょうだい(笑)」
褒められた時にこれくらい上手く立ち回れる人は、みんなから好かれやすいと思います。
お笑いタイプ大別5選
前述の通り、本書には「コミュニケーション」の実践的な言葉選びや対応方法が指南されています。
非常に読み応えがあるのですが、下記のように感じる人も多いでしょう。
明るさがとりえの人と、パパのような暗めな性格では、向き不向きに差が出るのはある意味当然なんだよね。
本書はそんな点も見越してか、「お笑いタイプ」を5つに分けて診断してくれます。
タイプについて、みていきましょう。
むじゃきボケ
- 良くも悪くも無責任
- 常に自分が主役でありたい
- 要領の良い末っ子に多く見られる
- 松本人志(ダウンタウン)
- 山崎弘也(アンタッチャブル)
- 劇団ひとり
気の向くままにボケ倒し、周囲がそれを許してしまう愛嬌も兼ね備えている。
こんな「むじゃきボケ」タイプは、聞き手に回るより、自分の話をした方が良さが出るそうです。
黄金比率は7:3で自分の話を多めにするイメージです。
このタイプはツッコミに回ると弱く、「MCツッコミ」「イジられツッコミ」と絡んで本領発揮するタイプだそうです。
まさにクラスの人気者ってイメージだね。
MCツッコミ
- 人に話を振ったり動かしたり、場のコントロールが得意
- 広い視野で、場の違和感に気づきやすい
- リーダーに向いている親分肌
- 浜田雅功(ダウンタウン)
- 千原ジュニア
- 上田晋也(くりぃむしちゅー)
自分が積極的に話すのではなく、話を冷静に客観的に聞くのが特徴です。
非常識な部分や、おかしな部分を見つけて笑いに変えていく。
これがMCツッコミの基本スタンスです。
言わずもがな、ボケてくれるタイプとの相性が◎です。
MCツッコミのパスをボケがゴールする、といった笑いの得点シーンは全国どこでも起きている日常光景でしょう。
グループになると必ず仕切り出す人がいるけど、その人は「MCツッコミ」だったのね。
イジられツッコミ
- 自分をイジらせて、ツッコミで笑いを取る
- 自分からボケてすべるのは苦手
- 笑いが起きた時の爆発力は凄まじい
- 児嶋一哉(アンジャッシュ)
- カンニング竹山
- 山里亮太(南海キャンディーズ)
どこか抜けていて、イジられやすく、トラブルも起こしやすい。
同じツッコミでもMCツッコミのように視野が広く、気が利くタイプではないのが特徴です。
上記だけで判断するといまいちに見えますが、「愛されキャラ」と呼ばれる人々はこのジャンルに分類されます。
ただしタイプ的にイジられないとキャラが生きないので、ある程度打ち解けて相性の良いイジってくれる人を探す必要があります。
仲良くなると味が出てくる、イジられツッコミの人は大好物です。
天然ボケ
- 自分の失敗や失言で爆笑が起きる
- なぜウケているのか理解できない時がある
- 面白がられるか、苦手になられるかハッキリしている
- 狩野英孝
- 出川哲朗
- パンサー尾形
自分が意図していないところで、笑いが起きる。
このタイプは自分で笑いをコントロール出来ない反面、一度ハマると誰も抗えない大爆笑を作り出します。
芸人の狩野英孝さんは、まさに天然ボケのイメージ通りのキャラクターです。
見ていて、思わず笑ってしまう側面がありますよね。
このタイプは相性の良い「MCツッコミ」が場にいるかどうかが1つの生命線です。
少々失礼な話をしても面白くツッコんでくれる「イジられツッコミ」とも相性が良いそうです。
パパも結婚式のスピーチで噛んで爆笑を巻き起こしてたよね(笑)
天然ボケの素質あるよ♪
そうなのかなぁ(自覚なし)
癒し
- 良くマイペースだといわれる
- 大人数では仕切ってくれる人がいると安心する
- 場にいるだけで、周りに癒しを与える
- 内村光良
- 濱口優
- みやぞん
マイペースで、おっとりしてやさしい。
一見笑いにつながらなさそうに見えますが、キャラが認知されれば自分の意見を言うだけで面白い雰囲気を作り出せるのが「癒し」タイプの最大の強みです。
嫌なことを嫌と言ってもMCツッコミのように「この人きついな」「関わりたくないな」と思われにくい特徴があります。
本書によると、癒しタイプの特筆すべき点は「相性の良し悪しが少ない」という点だそうです。
1分で自分のキャラがわかる
本書では、前述の5つのタイプからどの程度適性があるのか、簡単なQ&A方式で点数算出が可能です。
パパのテスト結果は、下記の通りです。
- むじゃきぼけ…7点
- MCツッコミ…5点
- いじられツッコミ…1点
- 天然ボケ…1点
- 癒し…2点
自分ではいまいちピンときませんが(笑)、私は「むじゃきぼけ」と「MCツッコミ」を状況や立場によって使い分けていることが多いようです。
この点数のバラつきは、人によって異なります。
パパのように特定項目に点数が偏るパターンもあれば、全ての点数が高くなるお笑い偏差値の高い人もいるそうです。(芸人の麒麟の川島さんはどの点数も高いタイプだそうです)
興味がある人は、やってみると面白いのでお試しあれ。
ラップアップ
今回は「コミュ力」を論理的に解説していきました。
「笑い」という抽象的かつ感覚的な部分をここまで言語化して落とし込んでくれた著者には驚きを禁じ得ません。
面白いしコミュニケーションの参考にもなるし、文句なしの良書です。
最後に一言。
是非自分のお笑いタイプを掴んで、笑いの取り方の参考にしてみてください!
それではまた!