パパ、就活の時に「大手企業の子会社」ばっかり受けている人いたよね。
パパはどう思う?
そるとちゃん、就活真っ最中の大学生みたいな質問してくるね(笑)
パパの経験則から言うと、子会社はおすすめしにくいな。
選択肢が狭まるし条件が悪くなるから良いことが少ないんだよね。
さすがプロサラリーマンのパパ!
子会社と親会社について詳しく教えて〜
こんにちは!親会社、子会社双方の立場を経験したことのあるあいろんです。
今回は「大手子会社の実態」について紹介していきます。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
子会社の年収相場は「親会社の7割」程度
まず初めに、本記事で紹介する子会社の定義について記載します。
- 親会社が50%超の株式(議決権)を持っていること
- 幹部の過半数を親会社の社員が務めていること
なんでこの2つが大事なの?
親会社が子会社として「支配できる」条件が上記の2点なんだよね。
逆に上記に当てはまらない「関連会社」とか「グループ会社」については親会社の影響が小さいケースもあるんだ。
一般に、子会社は親会社の7〜8割程度の給与テーブルになっていることが相場になっています。
当然ながら新卒時点での年収差はなく、大きく変化があるのは30代以降になります。
例として、トヨタグループの主要子会社を見てみましょう。
※トヨタファイナンスは22年度有価証券報告書ベース、その他は年収相場より推定
トヨタグループの例
トヨタ自動車
平均年収:857万円
子会社平均年収
平均年収:544万円(64%)
推定500〜700万円程度
推定500〜600万円程度
様々なケースがありますが、大体の子会社の年収相場は7〜8割程度だと考えた方が良いでしょう。
トヨタ自動車平均年収の例でいくと7割で600万円、8割で685万円。
当たらずとも遠からず、といったところではないでしょうか。
もちろん上記でも日本の平均年収よりは高いから悪くはないんだけど、親会社の影響はどうしても受けてしまうのね。
子会社の仕事の特徴
- 親会社のペースで仕事が進む
- 人事が不透明で不公平になりやすい
- 指示される仕事が多い
上記の通り、子会社は親会社の7割程度でも平均年収を上回ることがわかりました。
しかしながら、子会社には働き方において重大な制約がかかっていることが多い点を忘れてはいけません。下記3点は確認しておきたいポイントです。
①親会社のペースで仕事が進む
「期限は今月まで」
「費用払ってるのでお願いしますね」
「追加でこれもお願いできる?」
上記のような感じで、子会社の仕事は主導権を自分たちで握れるケースが少ない特徴があります。
親会社は定時で上がるホワイトな環境なのに、親会社の都合に振り回される子会社は忙しくて残業ばっかり…なんていうことも。
それで年収は親会社の方が高いなんて、そんな理不尽なことがあるの!?
②人事が不透明で不公平になりやすい
個人的には子会社において1番モチベーションを保ちづらいと感じるのが「人事の不公平感」についてです。
これは親会社と子会社には、下記の構図がしっかりと出来上がってしまっているケースが多いためです。
まず親会社からの「天下り」「不出来社員の押し付け」の二重苦が発生し、ポストが激減します。
その上で会社として成り立たせるために、生え抜きの優秀な社員が現場の責任を一手に担うという構図を実際に幾度となく見てきました。
ビジネスマンとしての仕事の実力とは全く関係ない「政治」「力関係」でポジションが決まってしまう点は、私は働きがいの減少につながってしまうので我慢出来ません。
パパは仕事が大変なのは一向に構わないけど、仕事以外でエネルギー使うのが大嫌いなんだよね。
入社の時点で子会社を選ばないっていうスタンスは賢明だと考えています。
③指示される仕事が多い
子会社の仕事は当然ながら親会社の意向や業績に左右されるので、「指示される仕事が多い」という点も大きな特徴です。
例えば下記のようなパターンです。
クリエイティビティが求められず、仕事において「考える」という行為が必要なく質より量を求められる仕事が多いのが特徴です。
私は自分で考えて仕事したいタイプなので上記のような仕事に魅力を感じませんが、逆に「何も考えず指示されて仕事したい」タイプの人には良い職場なのかもしれません。
大手企業子会社の年収事情
子会社に色々苦労があるのはよくわかったよ。
ただ、大手の子会社だとそれなりに年収はあるということがわかったよね。
試しに日本を代表する企業、「ソニー」と「日立」で少し見てみようか。
例①ソニーグループ
※ソニーは22年度有価証券報告書ベース、その他は年収相場より推定された平均年収
1084万円
700〜800万円程度
700〜800万円程度
500〜600万円程度
さすがソニー系というだけあって、子会社でも独立大手と同様水準の会社が多そう。
ただ、銀行や生命保険など完全異業種を取り扱っている会社はやや見劣りする印象かな。
年収800万円も稼げる会社の方が少ないんだから、子会社とはいえソニー系は別格なのね。
例②日立グループ
※数字は22年度有価証券報告書ベースでの年収額
896万円
717万円
694万円
日立建機と日立金属は日立グループ子会社の中でも親子上場してるほど大きい会社だから、日立製作所の8割程度の年収だね。
実際は日立グループのほとんどの子会社やグループ会社は年収700万円以下だと想像できるね。
日立グループだからと言って安心しちゃうと、年収が高くない会社もありそうだね。
ラップアップ
今回は「大手子会社の実態」について紹介していきました。
同じサラリーマンでも親会社と子会社では働き方が全く違うので、その点は注意しましょう。
最後に一言。
お金と働き方については考え方は自由ですが、入ってから「こんなはずじゃなかった」とならないように子会社の特徴は把握しておきましょう。
それではまた!