パパ〜、最近の投資本は同じような結論に落ち着くから読みたい本がなくなってきたよ〜。
そるとちゃん、勉強熱心だね。確かに「インデックスファンド」「全世界株式」「S&P500」「VTI/VT/VOO」というワードが共通することが多いよね。
じゃあ富裕層の国際分散投資の考えを書いてある、上級者向けの本を紹介するよ。
わーいわーい♪
グローバル投資に興味あったから楽しそう♪
(そるとちゃん、すっかりパパと同じレベルで会話出来る様になってきたわね)
こんにちは!富裕層入りを虎視眈々とねらっているあいろんです。
今回は「富裕層とはどんな人」をテーマに、考え方や投資先を記事にしていきます。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
今回の参考書籍:「世界の富裕層がお金を増やしている方法」
2022年は「インフレ」が世界経済で起こり、各地で「リセッション」が叫ばれる1年となりました。
また日本は大幅な円安も同時に発生し、日本円だけで資産を持っていると資産の目減りが著しかったでしょう。
そんな中、日本では数年前の株高を受けて「S&P500に投資しておけば良い」「全世界株式の投資信託で複利を活かした長期積立投資をしよう」という風潮が強くなってきました。
パパも昔は個別株式が多かったけど、今ではS&Pや全米株式のインデックスファンド中心だよね。
うん。
ただそれはそれで良いんだけど、やっぱり投資に興味があるパパからすると「違う投資方法はないのかな?」と思う時はあるよね。
本書は「富裕層」を引き合いに、日本株だけでもなければ、米国株だけでもない「グローバル分散投資」を主眼に置いています。
個人投資家でも真似できる内容ですし、正直なところ真似しなくても考え方だけ知っておけば損はない内容だとあいろんは感じました。
「富裕層はどんな投資を好むのか?」は、富裕層を目指しているあいろんのような人間からすると必見です。
基本的には冒頭を読むだけでも資産を多く持っていればいるほど「為替」や「世界情勢」に気を配っていることが良くわかります。
日本のことだけで考えていてもダメってことだよね。
視野をグローバルに持たないとだね。
富裕層の定義は「100万ドル」
本書では「富裕層」がたびたび登場しますが、定義としては「100万ドル」保有者と定義しています。
1ドル135円で換算すると、大体1.35億円も持っている人たちね。
クレディ・スイス社の「グローバル・ウェルス・レポート2021」によると、富裕層の占める割合順位は下記の通りだそうです。
- 米国39.1%
- 中国9.4%
- 日本6.6%
日本は3位なんだ!
アメリカが圧倒的なんだね。
中国に抜かされちゃったんだけどね。
ちなみに日本の富裕層は約133万世帯と言われているよ。
また富裕層の多い米国では個人が金融資産に対して株式に投資する割合が37.8%と、日本の10%に対して大きく差をつけているのも見逃せない点でしょう。
基軸通貨は「ドル」の認識を持つ
本書では、「ドルを中心に世界を考える」「日本株は新興国のようなもの」というやや過激なワードが飛び交います。
日本人のあいろんとしても若干複雑ではありますが、本書で説明している「ホームカントリー・バイアス(母国市場への投資偏重)」という考え方は知っておいた上で投資を行う方が良いでしょう。
「日本の国力は低下している」この考え方は世界的に一般的であり、2022年の円安の状況を見ても間違いなく、日本にバラ色の未来を描くのは困難という考え方をする方が無難です。
本書には下記のような記載があります。
「日本人がニュージーランド株や韓国株に興味を示さないように、世界の投資家は日本株に関心を払っていない」
日本人としては悲しい現実ですが、ウォーレン・バフェット氏が「割安」と考えて5大商社にバリュー株的に投資することはあっても、世界を変えるユニコーン企業が誕生するとは思われていない節は認識すべきでしょう。
確かに日本株には投資するけどアジアの他の国にはまったく食指が動かない自分がいるから、この話は良くわかるな…
アメリカ人の目線に立って考えると日本の立ち位置が良くわかるよね。
投資割合は「ハイリスク2割・ミドルリスク3割・ローリスク5割」
本書の趣旨は代表的な米国指数インデックスファンドの年率平均7.4%を上回る、年率10%前後の長期×複利運用は「サステナブル(持続可能)」と言いきります。
あいろんの個人的な感想としては「中々強気だな…」という印象ですが、その後に出てくる下記の件を読んで腑に落ちました。
「25銘柄前後に分散投資するのが良い」
「セクター・テーマ・タイミングを分散させる」
「20%値上がりしたら一度売却、25%値下がりしたら損切り」
上記は明らかな「アクティブ投資」であり、インデックスファンドにひたすら入金するのとはリスクが格段に異なります。
そして本書の肝である「資産形成ピラミッド」と呼ばれるポートフォリオは、下記の通りです。
①2割投資
- ハイリスク・ハイリターン
- 目標利回り:20〜50%
- 最悪ゼロになってもOKな投資
②3割投資
- ミドルリスク・ハイリターン
- 目標利回り:10〜20%
- テンバガー狙いの銘柄など含むキャピタルゲイン狙い
③5割投資
- ローリスク・ミドルリターン
- 目標利回り:10〜12%
- 高配当銘柄を軸に、配当金+キャピタルゲイン
つまり「保守的な投資5:積極的な投資3:超積極的な投資2」です。
「保守的な投資」にカテゴライズしている高配当株ですら目利きして値上がりも狙うから相当上級者向けだよね。
正直、投資好きじゃなければ何言ってるか理解出来なくて良いレベルだと思うよ(笑)
本当にプロのヘッジファンドの人とかの考え方だよね。
オプション取引なんて投資好きなパパでもリスク高すぎて使ってない手法だもんね。
ここまで色々考えても、アクティブ運用は結局「インデックスファンドに負けることが多い」という点も絶対に抑えておかなきゃだよね。
ママはインデックスファンドで良いや(笑)
余裕資産別「資産ピラミッド」の活用方法
- 100万円未満
- 500万円未満
- 500万円以上
本書では、余裕資産別に資産ピラミッドを下記割合にすることを推奨しています。
①100万円未満
「保守的な投資」のみ
※投資銘柄は25銘柄
②500万円未満
「保守的な投資:積極的な投資=1:1」
※投資銘柄は各々25銘柄ずつの50銘柄
③500万円以上
「保守的な投資:積極的な投資:超積極的な投資=5:3:2」
※前述通りの資産ピラミッド
その他、全般的なアドバイスとして下記を説いています。
- 現金(買付余力)を証券口座に残しておく
- 富裕層→資産全体の2割程度
- 富裕層以外→資産全体の3-4割程度
基本的にアクティブ投資は「タイミング」をはからないといけないから、暴落時にガツンと入金できるバッファを持たせるのは私も同感です。
インデックスファンドはタイミングを読まず「淡々と入金する」だけで良いと言われているから、本当に全然考え方が違うんだね。
本書の推奨銘柄一例
- ルイ・ヴィトン(LVMUY)
- ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)
上記を読んで、あなたはこう感じるでしょう。
「保守的な投資ですら年率10-12%なんて高すぎる」
「銘柄選定の目利きが前提のハードルとして高い」
はい、あいろんも全く同じ感想です(笑)
アクティブ投資は目利きが難しく、日本と米国以外は情報も少なく判断がしづらい現状があります。
本書は当然そんな状況も加味して、「グローバル投資最強の10銘柄」をしたためてくれています。
今回は本書で紹介している10銘柄から、あいろんが投資先として検討をはじめた2銘柄を公開します。
①ルイ・ヴィトン(LVMUY)
正式名称は「LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」ですが、日本国内でも改めての説明は不要なほど圧倒的なブランド力を備えている「ハイブランドの巨人」です。
日本では同名で展開している革製品が有名ですが、「ティファニー」「ヘネシー」「クリスチャン・ディオール」「タグホイヤー」「ウブロ」「ブルガリ」などいずれも同社のブランドとなります。
ハイブランドばかり取り扱っている同社は、今後のトレンドである「富の二極化」によって富裕層が増えていくと恩恵を受けやすい企業です。
また、日本では一部しか知られていませんが同社は「ワイン・スピリッツ」事業が強力で、景気変動を受けにくく株価が値崩れしづらい点も評価対象になるでしょう。
一方で、ネックとして挙げられるのはSBI証券や楽天証券では取扱対応していない点です。
現時点だと大手証券orサクソバンク証券になりますが、個人的には対面の大手証券よりサクソバンク証券の方が敷居は低いように感じています。
ルイヴィトンを嫌いな女子はいないもんね。
そるとちゃんの代になっても確かに続いていそう。
パパもあんまり知らなかったんだけど、シャンパンなどの飲料分野で世界的にシェア高いんだね。
ほんと死角らしい死角がないわ。
パパ〜、なんか期待できそうだからルイヴィトンの財布じゃなくて株を買っておいて〜♪
②ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)
グローバルなタバコ・ニコチン製品のメーカーでブリティッシュ・アメリカン・タバコ社の世界シェアは第3位です。日本には「JT」という同業他社がありますがJTは第4位となっています。
本書では「堅固なビジネスモデルと毎年のフリーキャッシュフロー発生、競合他社が参入しにくい」点を評価していますが、これは業界全体に言えることでしょう。
日本では喫煙者が増加する未来を想像しづらいですが、世界レベルで見ると2027年にかけてタバコの市場規模は年平均成長率6.7%で伸びると米調査会社のレポートオーシャン社がまとめています。
本書では世界シェア1位の中国煙草総公司、世界シェア2位の米国フィリップ・モリスより持続可能な社会の実現に向かって取り組んでいるブリティッシュ・アメリカン・タバコ社を業界の牽引社として位置づけています。
また、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ社についてはSBI証券や楽天証券から海外株式投資が可能です。
投資を容易に行える点も評価したいポイントです。
投資するかはともかく、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ社を「世界人口」と「フリーキャッシュフロー」から判断して投資対象としている考え方は面白いし参考になるね。
日本だけ見ていたらタバコ関連の銘柄に投資しようなんて思わないもんね。
世界的に見たら後進国や発展途上国を中心に、これからタバコの需要が増えるなんて知らなかったから勉強になったよ。
ラップアップ
今回は「富裕層とはどんな人」をテーマに、考え方や投資先を記事にしていきました。
富裕層が皆アクティブ投資をしているとは思いませんが、インデックス投資に一部アクティブ要素を取り入れている富裕層がいることを理解できるだけで本書には一定の価値があると考えます。
是非、「考え方」を本書から吸収してみてください。
最後に一言。
私もアクティブ投資は嫌いじゃないので、久しぶりに再燃してしまいそうです(笑)
パパは変わらずインデックス投資で良いの!
それではまた!