パパは最近高配当株にも注力しているよね。
うん、数年前からキャッシュを毎年生んでくれる「配当金」の魅力を再認識しているところだよ。
わかるわかる。
今回の配当太郎さんの高配当株の書籍も面白かったもんねぇ。
是非読者さんに紹介しようよ。
(パパと娘の会話、金融リテラシーすごい…)
こんにちは!株式からの配当金目標を「月10万円」にしているあいろん(@iron_money)です。
今回は「配当金生活」において6つの魅力と、具体的なポートフォリオについて紹介します。
この記事は、こんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
今回の参考書籍:「年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資」
本書はX(旧Twitter)で配当金投資について発信、フォロワーが75,000人を超える『配当太郎』氏の書籍です。
本書では、冒頭で明確に「配当株投資」が適している悩みについて5点紹介しています。
- これから株式投資をはじめたい
- 着実に資産を増やせる投資法を探している
- 株式投資で痛い目を見たので再挑戦したい
- 年金や貯蓄だけでは老後の生活が不安
- 給料の他に安定した収入源が欲しい
どれも切実な悩み…これが解決するなんて、配当株投資すごすぎ!
特に「給料の他に安定した収入源が欲しい」は誰しもが考える永遠のテーマだよね。
配当株投資が最も効果を発揮するのは「インフレ時」とよく言われますが、現代の日本にピッタリな投資法でしょう。
投資先の企業が頑張って利益を稼ぎ続ければ継続的に配当を得られる。というのが配当株投資の前提です。
だから、配当株投資はインフレに強いと言われているんだね。
但し本書では、配当株投資のリスクや厳しい現実にもしっかりと言及しています。
リスクとメリットをしっかり理解した上で、本書を読み進めていきましょう。
「最低10年間」って結構長い時間軸で取り組まないといけないんだね…!
「すぐに」「確実に」メリットが出せるなんて都合の良い話はこの世の中に存在しないからね。
配当金という恩恵を得る代わりに、時間を差し出してじっくり育てるという感覚なんだね。
配当金生活の6つの魅力
- 半永久的
- 増配余地
- 株価や市場に左右されない
- 給料以外の安定収入
- 自由な活用が可能
- 家族や子孫への引き継ぎ
前述の通り、配当株投資は良い面ばかりだけではありません。
捉え方によって、下記のようにケチをつけられます。
上記のデメリットを鑑みても「魅力のある投資法」だと思ったら、トライしてみるのが良いでしょう。
具体的な魅力について6点紹介していきます。
①半永久的
「その企業が利益を上げ続けている限り、半永久的に配当金が得られる」
「ある意味では究極の不労所得」
配当金の魅力は、上記を差し置いては語れません。
逆にいうと、「利益を上げ続けられる」銘柄選びが超重要ということだね!
②増配余地
上記のような「利益を上げ続けられる」ストーリーに則る限り、企業は「株主に分配する配当金を増やす」選択肢が常に発生します。
優秀な社員が利益を上げ続け、配当金の増加に繋がっていく。
投資家にとってはこれ以上の投資妙味はありません。
増配を大切にしている会社は日本は米国に比べれば少ないですが、それでも探せば増配余地がある会社は存在します。
どちらかというと利益の源泉を新規事業に注ぎ込む会社より、ストック型ビジネスで歴史ある大企業の方が増配傾向が強いよ。
パパは「増配」にフォーカスした記事も書いていますので、興味がある方はどうぞ♪
③株価や市場に左右されない
配当太郎氏は、「タイミングをはからない」投資法を説いています。
基本的には、利益を生み続けるであろう投資先を選定。
配当金の分配を受け続けることが前提のため、「株価の動きに動揺する必要がない」という考え方です。
この「心理的安全性」は大きなメリットになり得るでしょう。
配当株投資はどうしても利回りが良い(=株価が下がっている)タイミングで投資したくなるものですが、そこを気にせずどんと構えることによって心理的安全性を担保する心持ちだね。
私みたいな「株にそこまで興味がない」人間からすると、この考え方の方が楽だし続けやすそうだな。
④給料以外の安定収入
「給料以外の安定収入」
「不労所得」
上記ほど、響きが良い言葉も中々ないでしょう。
配当株投資の最大のメリットてわす。
企業は配当予想を出してくれるので、配当金の見通しは誰にでも立てられます。
300万円分程度の配当株を持っていれば、利回り4%で大体年12万円(月1万円)くらいという計算は容易に出来ます。
ほぼ確実に月1万円もらえるというのは、考え方によってはすごいメリットだよね!
⑤自由な活用が可能
「配当金で家族旅行」
「配当金は再投資する」
「生活費の補填に使う」
配当金は労働収入と区別も可能で、様々な考え方ができる柔軟性の高い収入です。
パパは「そるとちゃんはどんどん大きくなっていっちゃうから、家族で今しか出来ない経験に配当金を使おうと思う」と言ってくれました。
単純に増やすより有効な使い方だと思っています。
私は「資産の最大化」の観点ではインデックス投資に分があると考えています。
ただし、配当株は「強制的に目に見える」ことによって、気分がアガるのが最大のメリットです。
⑥家族や子孫への引き継ぎ
配当金は「権利収入」であり、相続対象として株式を引き継ぐことが可能です。
上記は考え方によりますが、売却せずに代々株を受け継いで資産を脈々と増やすことも考えられます。
パパが働けなくなっても家族を困らせないように、配当金が月10万円くらい出るくらいまでは高配当株投資を継続して頑張ります。
遺言は「株は売らずに持ち続けろ」にしようと思います(笑)
急に相続して売るのではなくて、配当金が出る形だと引き継ぐ側もとっつきやすいのかも。
配当金「100万円」の破壊力
配当太郎氏は著書で「年間配当金100万円」が最も効率よく、配当株投資の醍醐味を味わえるスタートだと主張しています。
- 何もせず毎年100万円入ってくる
- 増配により年々配当金が大きくなる
- 自己資金を投入せずとも増えることを実感できる
毎年宝くじに当たるようなものだね。
すごい金額だよね。
年間100万円の配当金を得る頃には、元手が2,000万円〜3,000万円程度に達していることが多いよ。
配当金100万円生活を目標に置くことは素晴らしいです。
しかしながら、数千万円を投資すること自体ハードルが高いでしょう。
そこで本書では、ステップ別に細かく分けてくれています。
- ステップ①・・・具体的に100万円で買ってみる
- ステップ②・・・年間12万円(月1万円)を目指す
- ステップ③・・・1,000万円を超えると成長スピード急加速
ステップ①
「あまりにも投資金額が少ないと、モチベーションを保ちにくい」
上記は、見落としがちですが重要なポイントです。
喜ばしいことに2024年現在、「1株単位からの購入」が出来るようになって投資単位の敷居が下がっています。
しかしながら、「はじめる」ことだけに集中するのはリスクでもあります。
結果的に始めたはいいけど、配当金の少なさに物足りなさを感じ辞めてしまうケースもあるそうです。
そこで本書では最初に100万円投資して、初年度から2〜3万円の配当金を認識出来るようなスタンスを勧めています。
100万円が難しければ「ボーナスや臨時収入は迷わずに配当株につっこむ」とかでも良いです。
私はこの運用でやっています。
絶対的な正解はないので自分の性格や投資スタイルと照らし合わせて、心地よい形で投資していきましょう♪
ステップ②
年間12万円(月1万円)の配当金を受け取れる頃には、投資金額が300〜400万円ほどになっています。
ここからはステップ①とは違い、「細かく買い進める」「毎月着実に積立ていく」など自分の目標設定に向かって進めていくフェーズです。
このフェーズでは「買い進めるアクセルの力」「株価変動に対する免疫」など投資家に必要なマインドセットが紹介されています。
この段階で一喜一憂したり、狼狽売りしてしまったらその先には進めないのね…
ステップ③
ステップ②をこえてくると、下記3つのインパクトが強くなってきます。
上記の「3つのエンジン」によって、投資額が1000万円を超えるフェーズがやってきます。
投資額1,000万円というと、配当金が30〜40万円ほど入ってくる状態です。
著者はこの段階においても、投資銘柄は「大型株を5つ程度」で良いと主張しています。
しかし、上記の「分散」「集中投資」の考え方は人によります。
パパは管理手間とリスク分散の観点から、「20銘柄くらいの保有」をベストなポートフォリオの状態だと思っているそうだよ。
5銘柄だと比率が20%ずつだから、結構な集中投資なんだよね。
そうそう。
著者の考えが必ずしも正解じゃないので、ここは注意が必要です。
高配当株は「売る」のではなく「増やす」もの
本書の特徴的な考え方として、「株価の動向を気にする必要がない」という点が挙げられます。
著者の配当太郎氏は「配当株は絶対に売らない」と意見がはっきりしています。
含み益は「ぬか喜び」含み損は「杞憂」ときっぱりと言いきるところに信念を感じます(笑)
基本的には恩株(投資元本回収済みの株)の形に持っていって恩恵を受け続けるだけ、という考え方がベースにあるんだよね。
ポートフォリオは「銀行・金融」「商社」「保険」「通信」を中心に据える
いよいよ本書も大詰めに差し掛かるころ、銘柄選定はより具体的に進んでいきます。
投資対象の業界の筆頭としては、下記のような「参入障壁が高い業界」をあげています。
上記から「業界の1位と2位の企業」「3割以上のシェアを持つ企業」「ストック型ビジネス」など前提となる条件をクリアした企業を選定していきます。
上記より、時価総額1兆円超えの大型株15銘柄について本書は紹介しています。
私がその中から、更に選りすぐった6銘柄を本記事では紹介していきます。
おすすめ高配当銘柄6選
- 三菱UFJ
- 三井住友
- 三菱商事
- 伊藤忠商事
- NTT
- KDDI
①三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
1,593円(2024/5/10)
三菱UFJ は大型株でありながら、100株単位で買っても20万円以下。
手を出しやすい銘柄です。
日本での知名度はもちろんのこと、アメリカでも地盤を築いてビジネスを加速化させている点がポイントです。
配当実績も直近10年間で2倍以上。
全く隙がありません。
株価にとらわれずに持ち続ける、著者の考え方と良くマッチする企業だといえます。
長い間割安で放置されていましたが、猛烈な買いが入って現在の株価になっています。
収益性に疑いの余地はない企業です。
②三井住友フィナンシャル・グループ(8366)
9,000円(2024/5/10)
三井住友は銀行業界においてはナンバー2ですが、稼ぐ力は国内屈指の水準です。
配当実績も、三菱UFJ同様に直近10年間で2倍程度となっています。
また、10年の間に減配をしていない点も好材料でしょう。
単元株だと費用的に重たいですが、三菱UFJと比較しても甲乙つけがたい存在を放っています。
パパは三菱UFJと三井住友は同じ金融セクターとして、同じくらいの比率で保有することを意識しているんだよ♪
③三菱商事(8058)
3,385円(2024/5/10)
日本を代表する総合商社、三菱商事。
直近では伊藤忠商事から業界No. 1の座を奪還し、勢いはとどまることを知りません。
配当実績も直近10年間で、2倍以上をしっかり出しています。
商社は「景気敏感株」にカテゴライズされるため、短期的に3〜4割の株価変動が珍しくないことは注意が必要です。
三菱商事は株価が上昇局面ですが、長期目線で見た時の株価は気にしなくて買い進めて良いと本書は主張しています。
三菱商事を含む5大商社は2020年にウォーレン・バフェットさんが買いつけて話題になったよね。
今振り返ると、ウォーレン・バフェットさんは良いタイミングで日本の総合商社に目をつけて買い付けしたということだね。
④伊藤忠商事(8001)
7,260円(2024/5/10)
この10年で最も成長し、業界ナンバー2に躍り出た伊藤忠商事。
「非資源事業」に強みを持つ総合商社です。
配当金は10年間で3倍以上、業績を鑑みても文句のつけようがありません。
不正問題に揺れる、ビッグモーター社の事業再建に向けた契約を締結したことでも話題を集めました。
三菱商事同様、伊藤忠も猛烈に買いが入っている状況です。
前述の通り景気敏感株でもあるので、個人的にはコツコツ買い増し推奨です。
⑤NTT(9432)
162.3円(2024/5/10)
誰もが利用しているインフラのベースであるNTTは、国(財務大臣)が3分の1を保有する特殊会社です。
14期連続増配、自社株買い総額4.7兆円のスケールは国策企業ならではの強みです。
上記の特徴ゆえ、ドラスティックな変化は望めない代わりに今後の配当傾向なども急激な方針展開は可能性として低いでしょう。
株式分割後は、なんと100株でも2万円以下!
この買いやすさが個人投資家の支持を集めています♪
短期的な株価の上昇は望めなくても、安定感のある通好みの企業です。
⑥KDDI(9433)
4,310円(2024/5/10)
KDDIは、NTTに次ぐ国内ナンバー2の総合通信企業です。
23期連続増配を行なっている配当実績もさることながら、国策企業のNTTには出来ない軽快なフットワークが特徴です。
通信業界はNTT、KDDI、ソフトバンクの上位3社でシェアを奪い合う構図です。
会社ごとに固執せずに業界として見たほうが良さそうだね。
パパは通信セクターはNTTとKDDIに投資しているけど、どちらかというとKDDIの方が好みだそうです♪
ラップアップ
今回は「配当金生活」において6つの魅力と具体的なポートフォリオについて紹介しました。
配当株投資に興味のある方は、読んでみて損はない内容でしょう。
最後に一言。
具体銘柄も15個紹介されていますので、読み応えありますよ。
それではまた!