ねぇパパ、そるとは20代で隠居したいんだけど何の本読んでおけば良い?
そるとちゃん、すごい事言うね…
そうだなぁ、じゃあおすすめの3冊を伝授するよ。ただお金を貯めるだけじゃなくて、考え方の参考になると思うよ。
ありがとう!じゃパパ、その本を寝る前に読み聞かせてね♪
読み聞かせる系の本ではないんだけど…
こんにちは!嫁からはセミリタイアなんか考えずに、60歳まで働けば良いじゃんとATM扱いされているあいろんです。
今回はFIREやアーリーリタイアに興味がある方が読むべき本をランキング形式でお伝えします。
※タイトルに「FIRE」「アーリーリタイア」など入っている書籍はランキング外にしています
本記事は、下記のような方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
「FIRE」と名のつく書籍だけがFIRE本じゃない
2022年現在、書店に行けば「FIRE」というキーワードだけで一棚分あるんじゃないかというくらいFIRE系の書籍が溢れかえっています。
しかしながら、「とりあえずFIREと名のつく書籍を片っ端から読む」という行為がFIREへの近道になるとはあいろんは思っていません。
最近は商業的な都合でタイトルにFIREが入っている書籍が散見されます。
※ FIREブームの火付け役になった「FIRE〜最強の早期リタイア術〜」は別格です。この書籍は読む価値があると個人的に感じています。
Financial Independence Retire Early
直訳してFIは「経済的自立」REは「早期退職」
主に扱われる論点は下記です。
- 一生働かなくても生きていける金融資産額の把握とその運用方法(4%ルールなど)
- 上記の金融資産額に到達するためのアプローチ方法(質素倹約やインデックス投資、転職や副業などによる所得増)
上記を似たような論調で「薄めて」作っているような書籍もありますので名著だけ押さえておけば後は正直読まなくても良いでしょう。
また、FIREは前半部分FIと後半部分REは異なるニュアンスで扱われることも多いのも特徴です。
実際にあいろんはFIは目指しても現段階でREは特に考えていないですし、会社を早期退職したとしても個人で仕事を続けるという方も多く見受けられます。
ともすると勘違いされがちな「FIRE」について、最も重要なのは自己との対話だとあいろんは考えています。
自分の幸福度を上げる要素は何なのか?
何が得意で、何が楽しいと感じるのか?
何が苦手で、何が自分の人生を妨げると考えているのか?
上記がもっとも重要でありながら、生きていく上で自分ごとなのにわからない、悩んでいるという人が多い永遠のテーマでもあります。
本記事ではそんな考え方の参考になる書籍をご紹介します。
アーリーリタイアの参考になる本TOP3
第3位:年収90万円で東京ハッピーライフ
著者:大原扁理氏
過去記事でも紹介している「年収90万円で東京ハッピーライフ」にはFIREという言葉が一切出てきません。
しかしながら、FIREした後の生活について最も考えさせられるのは既にセミリタイアを達成している本書かもしれません。
著者は下記のように語っています。
「今の暮らし方はとても快適なのですが、他の人も同じように生きるべきかというと大きな疑問です」
→想像を絶する「ひま」に対してのひま耐性は万人にあるものではない
「自分の選択した生き方が、正しいとか間違っているとか、なんで人に言ったり証明したり認めてもらわなきゃいけないんだろうと思います」
→FIRE後の価値観で重要な「自分が心地良い、心地悪いポイント」を的確にとらえている
上記はあくまで一例で、書籍内には心をえぐられたり自分がいかに浅慮か考えさせられる部分が数多く存在します。
勝手に「FIRE関連哲学書部門」一位に認定しています(笑)
働かなくても生きていける、なんていうのはFIREの表面的な部分に過ぎません。そういう意味では若くして「サイドFIRE」「セミリタイア」を達成している大原扁理氏の極端な考え方は非常に参考になります。
勝手に難しく書いていますが、書籍自体は非常に読みやすく面白いので読み物として万人におすすめできます。
第2位:DIE WITH ZERO
著者:ビル・パーキンス
「ゼロで死ね」のフレーズが秀逸と評判になった本書は「お金の使いどき」について考えるきっかけになる書籍です。
「お金持ちになりたい」
「早くリタイアしたい」
こんな漠然とした希望は、誰しもが持ち合わせています。しかしながら「今、この時間」と未来はトレードオフの関係であることも無視できません。
あいろん自身を例に挙げて考えてみます。
30代、都内勤務。愛する娘と嫁の3人家族。両親も元気で、友達とも家族ぐるみで付き合いがあります。
こんな状況で、下記の経験は今しか出来ません。
- 娘との思い出づくりや教育費用
- 両親を連れての家族旅行
- 友人たちと子連れで楽しむホームパーティー
あいろんは「経済的自立」いわゆるFIは可能な限り早めに達成したいと考えています。しかし、家族や友人との大切な時間もまた「絶対に失いたくない」と考えます。
最終的にはバランス感覚が必要なので「ゼロで死ね」は極端すぎるとは思いますが(笑)、お金の本質についてハッとする文章が多く非常に興味深い内容です。
特に資産形成期に陥りがちな「お金は貯まっているけどなんとなく人生に虚無感がある」という人は人生を好転させるヒントが詰まっているのでおすすめできます。
第1位:全面改訂 第3版 ほったらかし投資術
著者:水瀬ケンイチ氏 山崎元氏
2015年の第2版から大幅な改訂を施して2022年に第3版が発売された本書は、「FIREしたいんだけど読んでおく本ある?」と聞かれたら外せない一冊です。
- 再現性を極限まで高めた投資手法
- 得られる知識(リターン)の質の良さ
- 賢人たちのFIREの感覚の追体験
本書には下記のような言葉が綴られています。
「投資を小さな金額から早く始めつつ、資産形成を目指す方が合理的」
「投資は単に資金の活用であって、勝ち負けで考えるべきでない。自分の過去の買値に影響されて判断することは明確な誤りである」
「投資はやらなければいけないものではなく、やると有利だと思った人がやるもの」
本書でいう「ほったらかし」は楽だという利点もありつつ、感情に左右されずに淡々と行うにはほったらかす以外に方法がないという真理も教えてくれます。
とにかく金融資産の拡大を図ることに特化しがちなこの手の書籍にしては珍しく、「金融資産だけが資産ではない」とハッキリ明記している点にも非常に好感が持てます。
あいろん自体も厳密には全世界株式より米国株式集中投資型なので投資対象は違いますが、基本的な考え方としては本書の思考を採用しています。
読書でFIREを擬似体験してみる
FIREの参考になりそうな書籍を3冊紹介しましたが、今回選んだポイントは下記3点です。
- 著者の自慢話がない
- 思考の幅が広がる
- 再現性がある
まず「自慢話」に関しては意外と要注意です。「わたしはこうして稼ぎました」系の書籍は再現性もなく、だらだらと書かれている書籍が多いのであまり参考になりません。
「思考の幅が広がる」に関しては、極論に近い考え方を許容出来る器になるために重要です。
「世の中には年収100万円以下でも、東京で幸せに暮らして貯金まで出来ている人が実在する」
「世の中には、経験にお金を使うことこそが最良だという考え方もある」
これを知っておくだけで人生が変わる時もあるでしょう。
上記の考え方に共通するのは、自分の考え方が「人生を豊かにする最善の方法である」と著者が心の底から信じている点に尽きます。
そして最後に「再現性」ですが、今回ご紹介した書籍の内容はほぼ誰でも行うことが可能です。
- 少ない支出で生活する
- お金を経験に使い切る
- 積立投資の設定を行い、ほったらかす
まず極論を知り、自分流にカスタマイズしていきながら自分なりの心地よい範囲を探ることはFIREの擬似体験につながっていきます。
参考までにあいろん個人として書籍の内容を全て統合して考えた結果、下記の結論に至っています。
- 支出は年間300万円程度あれば十分
- 家族旅行とお祝い事の食事はケチらない
- 積立投資設定は先取りで収入の3割程度、プラスα投資はボーナスや臨時収入時に個別に行う
こどもの成長や状況の変化に応じて適宜見直す必要はあるにしても、自分の心地よい生活ポイントがわかっていると人生は穏やかな心で過ごせるという事実に数年前に気づきました(笑)
昨今「FIREするには◯円必要」など、ともすれば煽るような見出し記事も散見されます。
読書を通じて思考の整理を終わらせてからでもFIREは遅くないので、金額よりも自分の考え方をまずは整理してみましょう。
ラップアップ
今回はFIREやアーリーリタイアに興味がある方が読むべき本をランキング形式でお伝えしました。
「自分なりのカスタマイズ」がFIREのキモなので、参考書籍として興味がある書籍からお試しあれ。
最後に一言。
パパ、今のそるとと遊べるのは今だけなんだからちゃんと時間作って遊んでね♪
忙しいとか理由にならないからね♪
そるとちゃん…ど正論をぶち込まないで…
それではまた!