ただいま〜。
パパ、おかえり〜!
待ってたんだよ〜!早く遊ぼう〜!
お、ちょっと仕事の電話だ。
そるとちゃん、あと少しだけ待っててね。
もう帰ってきたのになんで!?パパのバカ!
そるとちゃん、パパもすぐ戻ってくるからママと遊んで待ってようか。
(便利な時代だけど、その反面仕事のオンオフの境目が難しいよね、パパ)
こんにちは!オンオフの切り替えができずに仕事に没頭しすぎた経験のあるあいろんです。
今回はルールが急速に変化している「オンオフの切り替え」について解説していきます。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
「つながらない権利」の現在
2021年9月、下記の記事が日経新聞に掲載されました。
ひろがる「つながらない権利」、就業時間外の連絡禁止、欧州先行、在宅勤務で関心強まる
日経新聞 2021年9月27日
サラリーマンとして働いている方は非常に影響・関心のあるテーマですよね。
記事の要旨はざっくり下記になります。
- 就業時間外の連絡を受けない「つながらない権利」が世界中のトレンドになりつつある
- テレワークの急速な拡大により私生活と仕事の境界が曖昧になり、長時間労働になるケースが増加中
- 2017年、主要国に先駆けて「つながらない権利」をフランスが導入
- イタリア、メキシコ、アルゼンチンもフランスに追従して導入、カナダは現在諮問委員会を設置して協議中
- イギリスの調査ではテレワーカーの4割が「メンタルヘルスが悪化した」と回答
- 日本は元々仕事とプライベートの境目が曖昧で、時間外の業務連絡に抵抗感が薄い
さて、この記事を読んでいかがでしょう。
「やっぱりヨーロッパの話か」
「どうせ自分の会社には関係ない」
そんな感想も出てくるでしょう。
実際、あいろんも前職では時間外の連絡の多さに辟易した経験がありますが、会社を一個人で変革しようとするのは限界があります。
そこで一個人として「つながらない権利」に対してどう向き合うか、方法を検討してみましょう。
10年間で変化した「働き方」
まず、向こう10年間で変化した「働き方のトレンド」について考察します。
10年前の2011年は日本では東日本大震災があり、復興対応などもあり日本中がイレギュラーな時期でした。日本人は有事の際に働き続けられる力を示し、復興の早さには世界中から称賛の声を浴びました。
これは良い面でもありますが、裏を返すと前述のように「時間外業務の抵抗が薄い」という悪い面に繋がります。
実際、いまだに下記のようなサラリーマンは一定数この世に存在します。
- 残業代込みで生計を立てている
- 定時で帰るという概念がない
- 定時を過ぎてから仕事を終わらせる
- 休日でも当然のように連絡/返信を求める
実際、あいろんが入社した当時などは残業の管理も今よりずっと杜撰で、もっと猛烈に働いていた(働かされていた)人が多かった印象です。
若かりし黒歴史で恥ずかしいですが、20代の時は「夜遅くまで仕事を頑張っている自分がカッコいい」なんていう気持ちもありました。
夜中の2〜3時まで働いて、仮眠をとって翌朝7時から出社…なんていうこともザラにありましたが、今となっては体力がある20代だからこそ出来た働き方だと思います(笑)
今となっては上記の様な働き方は少なくなりましたが、日本人が根強く持っている「身を粉にして働く」文化は未だ健在だと感じる瞬間が多くあります。
個人で選択できる「つながらない権利」獲得方法3選
独自策のある企業へ転職
今回の「つながらない権利」問題の解決においてもっとも再現性が高い行動としては「転職」が挙げられます。
例えば本記事においては、つながらない権利において独自策のある企業が挙げられています。
- 午前5時から午後10時までの間で社員が自由に勤務時間を決められる働き方を導入
- 基本的に深夜や休日にはメール連絡しないルールを設置
- 午後8時半以降、業務端末をシャットダウン
- コアタイムなしのフレックス勤務制に移行
- オンラインの予定管理システムで同僚の勤務時間を確認し、勤務時間中の連絡を推奨
上記の様な対策は、大手企業は大なり小なりとっているパターンが多いので転職時に確認してみると良いでしょう。
ただ、パソナが取っているような強制的なPCシャットダウンなどは実態として業務が終わらず持ち帰る、等のリスクもあるので注意が必要です。
表向きはホワイトな制度なんだけど、実態が伴わずに結局「家に持ち帰って仕事する」のが当たり前という会社もあるので注意が必要です。
職種の選択
「今の会社から転職はしたくない」
「現環境でなんとかオンオフの切り替えを充実させたい」
上記の場合は、「職種の選択」も1つの選択肢になります。
基本的に「オンオフの切り替えがしっかり図れる」前提としては、下記になります。
いわゆるバックオフィス系が該当しやすいですが、閑散繁忙期によっては1年中バランスが取れる職種は案外少ないかもしれません。
あいろん自身の経験で言うと、意外とオンオフの切り替えがしやすかったのは「新規営業」系です。
既存の得意先を持つと場合によっては時間外の対応が必要になりますが、新規に関しては自分の裁量である程度調整可能なことが多くありました。
求人でも「新規営業」が出来る人間は重宝されますので、営業が苦手でない人にはおすすめです。
出社とテレワークの併用
最近の求人を見ると、特にベンチャー系で下記のようなリモートワーク全振り型の求人を目にします。
上記の条件は、一見聞こえが良いですが「つながらない権利」的には不利な条件です。
「どこにいても良いけど必ず仕事に対応しなければならない」状況は、思っているより激務でオンオフのバランスが取りにくいケースが多いです。
職場環境にもよりますが、比率的に出社2〜5割、テレワーク5〜8割くらいがバランスが取りやすいと感じています。
雑談はリモートでも出来る、とはいえ出社した時のふとした何気ないコミュニケーションに勝るものはないことは大多数が感じ始めているでしょう。
また、出社は「オンオフの切り替えが自然としやすい」というメリットについても一周回って気付かされます。
リモートワークは適度に入れると仕事の効率もワークライフバランスも整うから良いんだけど、朝から晩まで忙しくて「気づいたら一歩も外に出てない」時の絶望感が半端ないんだよね(笑)
適度に体を動かしたり、雑談しながら仕事が出来る重要性を再認識するよね。
ラップアップ
今回は「オンオフの切り替え」について考察していきました。
自主的に理想の働き方を突き詰めることで「つながらない権利」だけでなく、「幸福度につながる働き方」を考えるきっかけにしていきましょう。
最後に一言。
パパはテレワーク中でも手が空いたら遊んでくれるから好き〜♪
そるとちゃん、それは2人だけの秘密だから言っちゃダメよ…
それではまた!