パパ、そるとの師匠のウォーレン・バフェット先生が日本の商社株に目をつけたのはなんでだろうね?
(そんなにバフェット信者だったのか)
まぁ、バリュー投資の頂点にいる人だからね。
日本の商社株はポテンシャルあるのに評価されてないと思ったんだろうね。
結果的には、ズバリ当たっているから先見の明があるよね。
なんかバフェット先生の商社購入を解説している本あったら紹介して〜。
これが面白かったから貸してあげるよ。
「NISAで利回り5%を稼ぐ高配当投資術」サブタイトルは「なぜバフェットは日本株を買うのか」。
タイトルだけで面白そう〜。
早く教えて!
こんにちは!インデックス投資と併用して高配当株投資も運用しているあいろんです。
今回は「バフェット氏も注目している、日本のバリュー株の現状とポテンシャル」について考察します。
今回は参考書籍として「NISAで利回り5%を稼ぐ高配当投資術〜なぜバフェットは日本株を買うのか〜」を用いながら紹介していきます。
この記事はこんな方に向けて書いています。
結論としては、下記になります。
それでは早速いってみましょう!
ウォーレン・バフェット氏の5大商社購入事件の真相(2020年8月)
投資の神様と呼ばれる「ウォーレン・バフェット」氏の名前はご存知の方も多いでしょう。
彼の投資手法は「短期的な人気に惑わされず、長期的に値上がりが期待される株を買ってじっくり待つ」というシンプルな手法に尽きます。
そのバフェット氏が2020年8月30日、日本の5大商社株を発行済み総株式数の5%超まで取得したと発表し、界隈は大きくざわつきました。
具体的な日本の5大商社名は下記です。
当時は特にグローバル投資家の間で「なぜ、今の日本?」「なぜ、日本の商社?」と疑問が浮かんでいたそうだよ。
たしかに2020年といえばコロナショックから急激な勢いでグロース株が持ち直していた時期だから、タイミングには少しびっくりだよね。
しかし、書籍ではシンプルな答えに終始しています。
なぜ投資したのか?への回答としては、「バフェット流投資基準を満たす見事なバリュー株だったから」と述べています。
バフェット氏の投資において、具体的には下記のような背景があった事が推察できます。
バフェット氏は株価と企業の力を比較して割安と判断していたんだね。
2023年に振り返ると、本当に恐れ入るよ。
ここまでピタリと投資タイミングを当てるとは…
そして、「なぜ5社全てに投資をしたのか?」の疑問に関しては下記の理由が推察されます。
「日本の個別株はオワコン」「米国株のインデックス投資だけやっていればOK」のような風潮が強かった2020年当時、「しっかり内容を見れば、日本にも良い会社、株式はあるんだよ」とバフェット氏から投資家としての思考を教わったと勝手に思っています。
まさにバリュー株投資家のバフェット先生の本領発揮だね!
バリュー株は長期的成長性+安定的高配当を同時に狙いやすい
前述の通り、日本においてバフェット氏の「バリュー株」購入は1つの大きな事例となりました。
そこで本書では、筆者の窪田氏が「もしバフェ銘柄」としてバフェット氏が日本のファンドマネージャーだったらこの銘柄を買うのでは、と予想しています。(2021年4月末時点)
理由詳細は本書に譲るとして、もしバフェ銘柄として下記がエントリーされています。
言わずとしれた大企業が並びますが、配当利回りとPER、PBRから見た時の割安感は確かに参考になります。
2023年現在であらためて振り返ると、三菱UFJは3倍弱、その他銘柄も1.5〜2倍は軽く株価上昇しているね。
結果論だけど「もしバフェ銘柄」の名に恥じぬ成績だね。
パパは当時から「日本に住んでいる以上、配当金は円でもらいたい」っていうこだわりがあったもんね。
個別に割安銘柄に投資して配当収入と長期的なキャピタルゲインを刈り取る選択肢は当時から推奨していたよね。
新NISAでバリュー株投資時の注意
本書においてはしっかりとした割安銘柄をスクリーニングし、配当利回りをしっかり出しながらも長期的に成長してくれる会社への投資を推奨しています。
上記の特性上、新NISAでのバリュー株投資も一考だと本書は考えています。
※2023年追記
本書は「一般NISA」の記述がありますが、2024年より新NISAに移行するため新NISA基準で紹介しています。
本書でも若干触れている通り、NISAの最大の欠点は「損益通算」ができないことです。
これは最大のメリットである「課税対象外」の裏返しであることは忘れてはいけません。
例として、あいろんが保有している武田薬品工業を挙げてみます。
- 購入時単価・・・6,000円
- 現在単価・・・4,200円(2023年2月時点)
※数字は概算
100株単位の保有ですので、単純な含み損は18万円です。
武田薬品工業は、高配当利回り銘柄として有名です。
実際にあいろんも毎年18,000円(180円/株)の配当金を受け取っています。
しかしながら、NISA口座は「数字がプラスでもマイナスでも税対象にならない」という特徴を持つので注意が必要です。
上記のパパの例でいくと、今売却しちゃうと18万円分の損失控除が出来ないってことなんだね。
そうそう。
ただ2024年からの新NISAは一般NISA(5年間)と違って期間の制限がなくなったので、変なタイミングで売却に走らなければ配当金も非課税でもらい続けられるから配当株をNISAで持つハードルはめちゃくちゃ低くなったんだよ。
「新NISAマジで神」とか良く言われているけど、期間制限がなくなると考え方が全然変わってくるんだね。
ポートフォリオのスパイスで5〜10%保有
前述の「もしバフェ」番外編として、「安田倉庫」という会社について紹介しています。
時価総額は小さくとも物流という成長ビジネスを持ち、財務良好の堅実経営。
配当利回りも現時点で2〜3%と悪くなく、日本株としては比較的お求めやすい株価です。
上記の安田倉庫に限らず、バリュー銘柄をスパイス的にポートフォリオの5〜10%に組み込むのは投資家として検討の余地があるでしょう。
本書では様々な銘柄が丁寧に紹介されていて面白いので、興味のある方はぜひ手にとってみると良いですよ。
発売してから少し時間が経っている分、今の株価や状況と照らし合わせながら読むと余計に面白いね(笑)
ラップアップ
今回は「バフェット氏も注目している、日本のバリュー株の現状とポテンシャル」について解説しました。
現在の日本は「安いニッポン」や「平均賃金の上がらない国」など世界レベルで見た時の投資対象として大きく取り上げられることは少ないですが、日本で過ごす以上は日本株にもうまく投資していきたいですね。
最後に一言。
どうしても配当株投資だと大型株に構成が偏りがちなので、高配当のバリュー銘柄を現在チェック中です。
それではまた!