パパ、可愛い表紙の本を読んでるね♪
楽天に在籍しながらトラリーマンと活躍している著者の「組織のネコ」という考え方が非常にしっくり来て面白いんだよ。
まぁパパはどちらかというとイヌ派だから参考までに読んでいるんだけどね。
(パパはどう見ても組織のネコでしょ…)
こんにちは!集団行動や同調圧力が苦手なあいろんです。
今回は社畜リーマン必見『「組織のネコ」という働き方』を紹介します。
本記事は、下記のような方に向けて書いています。
- なんとなく社畜的な働き方が性に合わない
- 何事も自分で考えて行動したい
- サラリーマンでも自由に楽しく仕事できると信じている
結論としては、下記になります。
- 組織の動物は「ライオン」「トラ」「イヌ」「ネコ」に分類できる
- ネコやトラのように「組織にいながら自由に働く」ことは可能である
- 組織のトラは「痛みを伴う転換点」「突出した成果や個性」「一気通貫型の仕事の経験」があることが多い
それでは早速いってみましょう!
書籍『「組織のネコ」という働き方』について
あいろんはふらりと地方の本屋に立ち寄った際、ふと目に止まった本のタイトルを見て購入を決意しました。
『「組織のネコ」という働き方 「組織のイヌ」に違和感がある人のための、成果を出し続けるヒント』です。
なんとなくビビッと来たので手に取ってみると、著者は創業期の楽天メンバーである仲山進也氏という方でした。
本書において定義されている「組織のネコ」は下記の通りです。
- 組織に属していても、ネコのように自由気ままな人。
- 自分の意志がしっかりあるので会社の指示を何でも聞くとは限らない。
「組織のイヌ」とは会社の指示命令に従順な人を指しますが、高度経済成長も終身雇用制度も崩壊した現代においては組織のネコとして働きたいという方も多いことでしょう。
本書の特徴は「組織のネコ」の進化系としている「組織のトラ」を具体的に目指せるバイブルとなっている点です。
特に「ブラック企業」「社畜」という自覚がある人ほど手にとっていただきたい書籍です。こんな生き方もあるという知識は、大げさでなく人生を変える可能性を秘めているからです。
組織の動物4タイプ
前述の通り、本書は組織内の人間を4種類の動物に例えながら進めていきます。
それぞれの動物の特徴を紹介します。
イヌ
- 組織の指示があった時、自由に転換できなくても甘んじて受け入れ職務を遂行する。
- 組織の仮面をかぶって自社(自部門)の都合を最優先に押しつけてくる。
- 口ぐせは「決まりですから」
ネコ
- 仕事に対して意義を見出せない場合、スルーしたりやらなくて済む方法を考える。
- 自分に忠実であろうとする。
- ガチガチなルールが嫌い。
- 口癖は「こうする必要なくない?」
ライオン
- 群れを統率する中心的存在。
- いわゆる「ボス」
- ヒエラルキーの頂点に君臨し、組織を引っ張る。
- 吠えると怖いけど、情に厚く面倒見も良い。
- 従来型の「優れたリーダー像」
トラ
- 組織の中央より、現場が大好き。
- フラットな関係性を好み、組織の際をウロウロすることが多い。
- メインではない場所にいることが多い。
- 結果的に立ち上げや新規事業を任されることが多い。
- 仕事は「わちゃわちゃ試行錯誤しながら行う」
また本書でメインで扱う「イヌ」「ネコ」それぞれの関係性として、下記のように思っていることが多いと本書では紹介しています。
イヌ→ネコ
「ちゃんと言われた仕事しようよ」
「集団行動を乱すなよ」
ネコ→イヌ
「言われたことだけじゃなくて大事な仕事しようよ」
「上司の顔色ばっかり見て大変だね」
これは本当に組織のあるあるだわ。
パパは完全に「ネコ派」に分類されるね。
組織のネコ度チェックリスト
本書では「自分はイヌなのかネコなのかわからない貴方へ」ということでチェックリストを設けてくれています。
是非やってみたい!という方は書籍を手にとってみて頂ければと思いますが、あいろんが特に強く同意した質問をピックアップしてみます。
特にキモになるのが「同調圧力」という感覚で、ネコは同調圧力で人を動かすのは気持ち悪いと強く感じる傾向があるそうです。
一方で、あいろんが同意できなかった質問も1つありました。
上記のような特性を持ったネコたちは、やがてトラへ進化して組織を動かしていくことになります。
パパは基本ネコだけど、出世とか昇進は大好きだからそこだけイヌなんだね。
ネコ→トラへの進化の過程で重要な5つの経験
本書は「仕事の世界にはイヌの道しかないと思っていたけど、ネコの道もある」と知ることが第一歩目。
そして「ネコからトラになる進化の過程がある」と認識することが第二歩目になります。
そんなネコ→トラへの進化の過程で経験することが多い5つの経験を紹介していきます。
痛みを伴う経験
トラが上司やクライアントに忖度しない選択をできる理由が、「レールから外れた経験」などの痛みを伴う経験に裏打ちされていることが多くあります。
レールから外れた経験がある人は、「レールから外れてもなんとかなる」という経験をしている人です。下記のように様々なパターンがあります。
- 受験に失敗
- 留年
- 就職に失敗
- 降格
- 左遷
- 大病
たしかにパパも仕事で追い込まれて精神的に病んじゃった時期もあったね。
あの時はもう人生終わったと思ったけど逆に「あ、道って無数にあるわ」って気づけたのがターニングポイントだったよ。
突出した個性や成果を活かした経験
タイトルからするとなんだかすごい感じに見えますが、「お客さんの一部に熱狂的ファンがいる」
というと少しイメージしやすいかもしれません。
あいろんも今まで色んなタイプのサラリーマンを見てきていますが、確かにやたら一部でだけ評判の良い謎のおじさんはどの企業にも存在します(笑)
結果として「あいつには自由にやらせておいた方が良さそうだ」と思ってもらえる状況を作りやすくし、更なるパフォーマンスの向上につながる…という好循環が生まれていきます。
経営者に理解者が存在する
トラは基本的に会社の理念と自分の使命をかけ合わせて価値創造をするため、経営層のトラなどから高く評価される傾向があります。
トラリーマンからすると経営層のトラがいるから自分はこの組織で頑張れると思っていることがよくあります。
一気通貫型の仕事の経験
誰もやったことのないプロジェクトの立ち上げを任されたりするケースが多いトラは、必然的に企画〜創造〜販売〜流通〜カスタマーサクセス〜というような本来分業されがちな部分を一気通貫で経験している人が多いです。
全体像を理解しているので判断のスピードも早く、価値についての感性が研ぎ澄まされていくことによってファンが増え、社内にも理解者が出来るという好循環につながっていきます。
異種のトラとの交流
本書ではトラは3種類に分けられています。
- 都市部にいる先進的技術で発展を目指す「ベンチャーのトラ」
- 地方にいるマイルドヤンキーたちを束ねて地元密着型の他業種展開でビジネスを作る「ヤンキーのトラ」
- 会社員でありながら会社の枠にとらわれず自由に自己実現している「トラリーマン」
トラ経営者は組織のイヌ的な態度が好きではなく、それを一瞬で嗅ぎ分ける特殊能力を備えています。すなわち「この人は組織人の前に1人の人間として他者と接することができるか」を見分けています。
トラリーマンは会社の看板に依存せず肩書きなども気にしないため、フラットな関係性を築けて結果的に交流の輪が広がっていくわけです。
パパには「ヤンキーのトラ」の友達が結構多いよね。
たしかに気づいたら仲良くなっていて、飯食べに行こうやとか言われることが多いなぁ。
ラップアップ
今回は社畜リーマン必見『「組織のネコ」という働き方』を紹介しました。
個人的には読んだ瞬間「これだよこれ!」と膝を打つ内容が多くて非常に共感しました。
本書にも記載がありますが「サラリーマン=イヌ的な生き方をしなければいけない」という思い込みの開放にはうってつけの書籍だと感じました。
組織のネコやトラの仕事が性に合っているという方は是非手に取ってみて頂ければと思います。
最後に一言。
組織との付き合い方は人それぞれ。心地よい付き合い方をしていきましょう。
それではまた!